イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

桜色の夕雲の中に白い月、寒いペルージャと冬の友 優れもの暖房器具

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 おとといの夕方、南の窓から見える空のピンクに染まる雲がとてもきれいだったので、

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Perugia, Umbria 11/10/2021 18:25

写真を撮りました。北東からの強い風が吹き荒れるのは、先週末までで、以後は風向きが変わり、この時期としてはあまりにも下がった気温が持ち直すのかと思っていたのに、北東からの激しい風は今も吹き続け、明日の最高気温はなんと12度か13度という予報が出ています。

 雲の向こうに見える空が澄んで青いのは、その風のおかげではあるのですけれども。

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https://www.ilmeteo.it/meteo/Perugia

 空を見て撮影していたら、雲の間に白い月が見えたのですが、

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気づいてカメラを向けたときには、月はもう雲に隠れてしまっていました。

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18:26

 ですから、そのすぐあとに、雲から顔を出す白い月が見えたときは、うれしかったです。

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 しかも、見ているうちに、風が雲を吹き払ったためか、月が雲に隠れずに見えるようになりました。

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 南の空がこんなふうに見えるのは、やはり北東の風が強く吹いて、雲が風に流れていっているためでしょうか。

 今はまだ日が沈む位置が西に近いため、その位置が南寄りになる冬至の頃に比べると、日曜の町の丘の上の雲は、ほんのりと色づくばかりですが、そういう夕空もまた美しいです。

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18:27

 4.2倍に拡大して撮影したこの写真には、遠いアミアータ山が、霞に包まれてぼんやりと写っています。肉眼では白っぽく見えたので、ひょっとしたら、もう雪が降っているのだろうかと、ふと思いました。

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 気づくと、右上に見える雲も、ピンク色に染まっていました。

 この日夫は、夕方遅くに仕事から帰るなり義父母に呼ばれて、義父母宅の、集中暖房をつけたり温度を調節したりするリモコンの電池を交換しました。壁に設置してあるリモコンは、ネジを回したりして開けなければならず、作業が面倒なのです。一方、この数日、我が家の屋内の温度は17度なのですが、今年はまだ集中暖房はつけていません。これは、今光熱費の料金高騰が問題となっているためでもありますが、切れてしまって交換しなければいけないリモコンの電池がなかったからでもあります。今は日が差して暖かく、仕事から帰った夫は走りに出かけたので、帰ってきたときに、夫が買って帰ってきてくれた電池を使って、集中暖房の開始ということになると思います。

 ちなみに、集中暖房なしで寒さに耐えることができるのは、冬のわたしの強い味方、イタリア製の電気アンカ、Sole mioのおかげです。我が家では、集中暖房が効いていても、足元は冷えますし、足が冷たくてなかなか寝つけないことの多いわたしには、2003年に引っ越し先のアパートで、ドイツ人女学生の同居人から教えてもらってすぐに購入したこの暖房器具は、欠かせない大切な冬の友です。



 幼い頃から足元が冷えがちなわたしは、日本でも長く電気アンカを愛用していたのですが、たいていの場合、アンカと接続コードの接続部分での接触不良から、アンカが使えなくなってしまっていました。

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 一方、この「わたしの太陽」という名の暖房器具、Sole mioは、18年間使い続けて、こんなにでこぼこになっても、接続コードとアンカ本体を取り外すことができ、かつ、接続コードも本体も頑丈であるおかげで、今もちゃんと使えるのです。

 足を載せたり眠るときに両腕で抱え込んだりするだけなのに、なぜこんなふうにでこぼこになったかと言うと、購入以来、何度も引っ越しをしていて、その際、わたしが見ていないところで、夫や義家族が手荒く扱ったためです。あまりにもでこぼこでお恥ずかしいのですが、それだけ頑丈にできていて、長持ちするのだとお伝えするために、あえて写真を掲載しました。最初に付属していた布の袋はもうとっくになくなったので、熱すると非常に熱くなるこの暖房器具は、厚めのタオルに包んだり、眠るときに、わたしの方がぶ厚い靴下を履いたりして対応しています。

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Bella la luna comparsa tra le nuvole rosa.

Fa così tanto freddo e in questi giorni
mi consola molto il Sole mio,
lo scaldino elettrico che utilizzo dal 2003,
ormai deformato ma ancora funziona benissimo.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2021-10-14 09:14
美しい夕焼け空ですね~(#^^#)

私も思いましたよ。
なんで~こんなにボコボコ?
理由がわかって 安心しました。
イタリアにも こんな温足器具があるのですね。

私は子供の頃は ブリキの湯たんぽで
その後 電気あんか
やがて 何も不要となり

今では レンジでチン~できる
「ゆたぽん」というのを愛用しています。

足を温めると 心地良く眠れますよね。。。


Commented by milletti_naoko at 2021-10-14 16:29
のんさん、わたしが不在のときに夫が義家族におそらく手伝ってもらって大がかりな引っ越しをしたことがあるので、おそらくはそのとき、いろいろなものといっしょに放り込まれて運ばれたためではないかと思います。義母たちがかつて生まれて以来暮らしていたトスカーナとの州境にある家に、夫と二人でしばらく暮らしていたのですが、その家が売られることが、わたしがシエナに滞在してシエナ外国人大学の大学院に通っているときに急に決まり、義母や夫の伯父夫妻、また祖父母が使っていた家具なども一気に運んだり、処分したりすることになって、てんてこまいだったためでしょう。

レンジで温める商品が今は存在しているんですね! 
by milletti_naoko | 2021-10-13 23:38 | Umbria | Comments(2)