今日の授業では、「み」を覚えるのに生徒が苦労していたこと、また、「ゆ」をしっかり覚えられるようにと、

日本語では、acquaは常に水ではなくて、温かくなったり、熱くなったりすると名前が変わって、「ゆ(湯)」と言うのだということ、さんずいは水に縁があることを示すのだということ、銭湯の暖簾には「ゆ」という字が書かれている場合があったりするのだということを説明しました。
そして、「ぬ」と「ね」を混同してしまって、「いぬ」を「いね」と読んでしまっていたので、「イネは日本語では植物としてのrisoのことで、日本語ではrisoが、生の穀物である場合はコメ、和食で食べる白く炊いたものはごはん、洋風の料理などに合わせるならライスと、イタリア語ではすべてrisoでいいところが、名前が違っていくんですよ。」とも説明しておきました。

ひらがなや学んでいるひらがなを使った言葉を勉強するだけではあきるだろうと、「これは後からしっかり勉強する内容の先取りだけれど」と前置きして、「…さんは肉を食べますか。」と質問したら、口頭で答えられるように練習しました。「肉」ではなく「猫」を食べますと言ってしまいがちなので、気をつけましょうねと注意します。
日本でもたとえば平安時代には公文書は漢文で書かれていて、貴族には漢文学の素養があり、日本の高校では今も、日本語として読みかえはするのだけれど、古代の中国文学も教えるのだと、黒板に杜甫の『春望』を書いて、休み時間に、中国語を教える台湾の同僚に、中国語で読んでもらってから、日本語ではこう読むんですよ、ほら「山」と「木」は勉強しましたよねと説明しました。
今日は午後2時に授業が終わったので、3時前には帰宅することができました。とは言え、明日の6時間の授業の準備がありますし、家事もすっかりたまっていますので、いただいているコメントやメールのお返事が遅れてしまっていますが、今しばらくお待ちくださいませ。Articolo scritto da Naoko Ishii
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