イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

フィレンツェで紅葉愛で歩きカッシーネ公園へ

 昨朝起きて、天気予報とにらめっこしながら、さあ今日はどこへ行こうかという話をしたとき、わたしはオルヴィエートの崖下を歩いて日本料理を食べようと提案したのですが、夫は、「ラヴェルナはどうだろう。そろそろ紅葉がきれいなんじゃないかな。」と言います。あれこれ調べ始めたときには、キウーシ・デッラ・ヴェルナでは雨と出ていた天気予報も、調べるうちに雨が降らぬと出るようになり、最初はラヴェルナはちょっとと言っていたわたしも、「紅葉がきっと見頃だし、今は雨は降らないという予報が出ているから、ラヴェルナに行きましょう」と言いました。

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Parco delle Cascine, Firenze (FI), Toscana 23/10/2021 16:25

 そうしたらなんと夫が、気温が20度で暖かいからフィレンツェに行こうと、急に言い出したので驚きました。フィレンツェまでは、片道約180km、高速道路を避けると、車で2時間余りあるので、日帰りするには運転も大変です。

 けれども急に訪れた寒波に辟易していた夫は、きっとまだ夏のような陽気が味わえると考えて、フィレンツェに行きたかったのでしょう。


 夫の提案は、ボーボリ庭園(Giardino di Boboli)を訪ねて、紅葉を愛でよう、その前に、以前に駐車したボーボリ庭園の近くにある駐車場そばの日本料理店で食べようというものでした。人気がある店だからと予約をして出かけて、入店してから初めて実は経営者も料理をする人も変わったことを知り、店の人は親切でサービスも早く、おいしい料理は多かったのですが、わたしは量と質の割に、サービス料も飲み物代も別で、一人40ユーロとは高いなあと、まあ、フィレンツェはペルージャに比べてかなり物価が高いためもあるのでしょうがそう感じ、夫も鶏肉の唐揚げはおいしいと思ったものの、どこか残念に感じたようです。ただ、夫自身が提案してわたしが払ったのだから、そんなに文句ばかり言うのもどうかなあと思うのは、わたしが日本人だからでしょう。

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13:34

 たとえば、この刺身の盛り合わせもおいしかったのですが、この量が二人分なのです。

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 野菜の前菜の盛り合わせも、懐かしい味がわたしはうれしかったのですが、これもそれぞれ二人分です。

 ちなみに本当は、軽く食べて庭園を散歩するためにも、この前菜の他に一品ずつ頼んではどうかと言っていたのですが、メニューを選んでいる途中で友人から夫に電話があって長くなり、結果的にこのTOKYOという名のコースを食べることになったという次第でもありました。

 おいしい家庭料理が手頃な値段で食べられる店がフィレンツェにあると知って、ずっと行ってみたいと思っていたのですが、朝になって急に行くことが決まったので、店を調べる時間はありませんでした。



 さて、突然フィレンツェ行きが決まったため、ボーボリ庭園の情報も、食事前後に慌ただしくインターネットで調べました。わたしは出かける前に、フィレンツェの町の地図とトスカーナのガイドブックだけ探して持ってきていました。

 ボーボリ庭園は以前にも行ったことがあるとわたしが話したからか、地図を見ていた夫が、「バルディーニ庭園(GiardinoBardini)にもここから近いから、今日はバルディーニ庭園に行ってみようか」と夫が言います。ただ、食事が終わって店を出た時点で2時半を過ぎていて、夫がインターネットで調べると、庭園は午後4時には閉まってしまうとのことだったので、昨日は見合わせました。

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Google Maps

 そうして、ボーボリ庭園もすぐ近くにあるし、いつ訪ねてもやはり新しい魅力があるのではと思って提案すると、夫はボーボリ庭園も、やはり午後4時に閉まると言います。そこで、決して安くない入園料を払うのだから、ではまた別の機会にと、フィレンツェの地図を見て、カッシーネ公園(Parco delle Cascine)に行くことにしたのです。ただ、昨日、後になって、かなり歩いてから、夫がボーボリ庭園の閉園時間をバルディーニ庭園の閉園時間と混同していたことが分かりました。さらに今日調べてみて、実はボーボリ庭園であれば、昨日ならまだ夏時間なので、午後6時半まで開園だったことが分かりました。(リンクはこちら

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14:59

 昼食後、午後2時半過ぎに店を出た時点では、夫は城壁のすぐ近くにある駐車場で見たまた別の庭園、トッリジャーノ庭園(Giardino Torrigiani)の温室に興味を持っていたので、まずはこの庭園を訪ねられないものかと、庭園の周囲をぐるりと回ったのですが、

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15:01

外から中を見て、きっと美しい庭園だろうなと思うものの、入り口らしき場所が見つからず、夫がインターネットで調べて、情報がないと言っていたので、入園はあきらめました。ちなみに、今調べてみると、私邸の庭園ではあるものの、あらかじめ連絡して予約しておけば、所有者が付き添って庭園を隈なく案内してくれるとのことです。(詳しくはこちら)。

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15:31

 閑話休題。トッリジャーニ庭園の周りを一周して、訪問をあきらめたわたしたちは、そこで、フィレンツェの歴史的中心街のかなり西にあるカッシーニ公園を歩くことにしました。ところが、わたしが地図を見て、今いる場所と公園へはどう行くのがいいかを見定めようとしている間に、夫が見当をつけてどんどん歩いていってしまいます。夫が遠回りをしていることに気づいたわたしは、仕方がないなあと思いつつ、夫の後について行って、そうして、アルノ川(Fiume Arno)のほとりに出ました。

 ドゥオーモのクーポラ、ジョットの鐘楼などの歴史的建造物が右手に見えたので、若干遠回りにはなりますが、せっかくだからと、このサンタ・トリニタ橋(Ponte S.Trinità)を渡って、公園がある川の北岸へと行くことにしました。

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15:48

 地図では、それほど遠くないように見えたのに、歩いてみると意外と距離があって、いつになってもたどり着けないように感じたのですが、公園のすぐ近くまでは、アルノ川のほとりを、眺めを楽しみながら歩きました。

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15:57

 それだけに、ようやくカッシーネ公園(Parco delle Cascine)に着いて、中を歩き始めたときには、ほっとしました。
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16:02

 そして、木々の黄葉や道を覆う金色の葉が美しい道を、歩いて行きました。

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16:24

 公園は予想していたよりもさらに広大で、入り口に入ってから30分近く歩いて、ようやく公園全体の中央付近にある噴水に到着しました。これは冒頭の写真と同じ噴水の写真です。周囲をぐるりと回ると、こんなふうに虹がかかって見えるところがあって、うれしかったです。

 さらに少し先にあったベンチに腰を下ろしてしばらく休んでいる間に、義弟から電話があって、コモの友人たちがペルージャに到着して、夕食をピザ屋に食べに行こうとのことです。

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16:46

 そこで、フィレンツェからペルージャまでは遠く、また、公園から駐車場までも距離があるので、駐車場まで引き返すことにしました。橋を渡ってアルノ川の対岸へと渡り、今度は川辺を歩いて、左手に公園の時に黄葉も見える木々を見ながら、緑の中を歩きました。

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16:50

 すると、川辺にもやはり時々、紅葉の美しい木々がありました。通り道でジェラートを食べて、駐車場に戻ると、もう5時45分頃で、12時48分からの5時間の駐車料金がちょうど10ユーロでした。

 このあとは、有料高速道路入り口が混雑しているようだと判断して、来た時と同じように、シエナとフィレンツェを結ぶ道路を通ってペルージャに戻ることにしたのですが、その入り口で、有料高速道路ではないはずなのに、まるでそうであるかのような指示をカーナビがするために、何度も入り口に入り損ねてしまい、長い間一般道を走ったために、ペルージャのピザ屋で義弟夫婦や友人たちに合流するのが遅くなりました。

 せっかくフィレンツェに行ったのに、庭園やフィレンツェ大聖堂など、町並みやすばらしい建造物を間近に見られなかったのは残念でしたが、久しぶりに青空の下、暖かい中を歩いて、紅葉や黄葉も楽しむことができてよかったです。ちなみに、万歩計はつけていなかったのですが、グーグルマップのタイムラインで確認すると、昨日わたしたちは、合計2時間39分、10.4km歩いたとのことです。この記録を見て、やはり山よりも平地の方が、短時間でも歩く距離が長くなるのだなと、今さらながらそんなことを思いました。

Link Info Giardini di Firenze
- Giardini Torrigiani a Firenze - Visite Guidate
- Giardino di Boboli - Prezzi e Orari
- Giardini Bardini - Orari e Biglietti
↑ 次回以降のわたしたち自身の参考のためにも、三つの庭園の訪問や入場料、開園時間情報へのリンクを付しておきます。ボーボリ庭園の入場料は10ユーロなのですが、ウッフィッツィ美術館、ピッティ宮、ボーボリ庭園を5日間自由に訪ねられるフリーパスが、3月から10月は38ユーロ、11月から2月は18ユーロとのことで、確かに冬は寒いし、庭園の開園時間は短いのですが、美術館の人は少ないでしょうから、いいなあと思いました。ちなみにボーボリ庭園の1年間有効のフリーパスポートは25ユーロ、ウッフィッツィ美術館、ピッティ宮、ボーボリ庭園の1年間有効のフリーパスも一人分が70ユーロ、家族で100ユーロとのことで、これもかなりお得であるように思いますが、それだけしばしばフィレンツェに行く機会があるかどうかというと難しいような。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:紅葉の1枚
by milletti_naoko | 2021-10-24 18:55 | Toscana