秋深いラヴェルナへ霧のペルージャ・テベレ渓谷から

　昨日は久しぶりに、アッシジの聖フランチェスコが聖痕を受けた聖地、ラヴェルナ修道院へと、修道院が建つ岩山を取り囲む森を歩きました。
La Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 13/11/2021
　森のブナの葉は黄葉の時期が過ぎて、もうすっかり葉を落としていましたが、カエデなど、まだ紅葉が美しい木々があり、秋の山を楽しむことができました。
Perugia, Umbria 14/11/2021
　ペルージャの我が家でも、今は、ブドウやポプラの黄葉を、窓から楽しむことができます。
Perugia, Umbria 13/11/2021

　昨日の朝は、我が家の周囲は深い霧に包まれ、数メートル先、オリーブやブドウの木の向こうにある風景さえ見えませんでした。

　ペルージャからラヴェルナへと向かう道は、すぐ傍らをテベレ川が流れています。そのため、秋から冬にかけては、テベレ川が流れる周囲は、深い霧に包まれていることが少なくありません。
　昨日は、その霧がかなり広範囲にわたり、時々霧のない部分もあったものの、ラヴェルナのすぐ近くまで及んでいたので、驚きました。
Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana
　こんなふうに、ラヴェルナ修道院でも、低い雲が空を覆っていました。

　いつものように、ラベッチャの駐車場に車を置いて、修道院へと歩いて行きます。参詣路を離れて、いつもの石の門を通ったとき、森の黄葉が美しいので、感嘆しました。

　冒頭の写真は、このあとトレッキングコースへと、岩壁に向かって歩いていって、撮影した写真です。

　岩壁のすぐ近くにある木々の葉はほぼ落ちてしまっているのですが、その手前にはまだ黄葉がきれいな木がいくつもあります。

　修道院に着いてから、夫と昼食を食べ、それから再びラベッチャの駐車場へと歩いて戻る前に、十字架が立つ教会前の広場に行くと、まだ紅葉の美しい木々が見えて、錦のようです。

　この広場から、ペルージャやわたしたちが通ってきたテベレ川の流れる渓谷がある方向を見やると、秋の色が美しい木々の向こう、その奥に霧の海が見えました。

　その霧の海の奥の方には、ミジャーナがあるテッツィオ山（Monte Tezio）も、霧に霞んではいましたが、はっきりと見えていました。
　ラヴェルナの森では、もう紅葉は盛りを過ぎていたのですが、葉を落とした木々も美しく、ペルージャ郊外も、そして無料高速道路沿いも、野山の紅葉がそれはきれいで、ドライブ中ずっと楽しむことができました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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