イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

漢字質問そこで日本語の授業で中国古代史

 毎日の授業で目にし、耳にして確実に定着するようにと、取り上げるにはまだ早い月日や曜日、そして天気を表す言葉を、しばらく前から毎日の授業の際に板書して、そうして板書の前に「今日は何月何日ですか」と問いかけて、天気も尋ね、きちんと言えなかった表現については、ノートにも書かせていました。

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 先週にはようやくシラバスの学習内容に沿って、月日と曜日の表現の両方をしっかりと学ぶことができたからと、11月11日木曜日の朝、生徒に日付と曜日、天気を書いてもらったら、金曜の朝も、自ら進んですらすらと書いていました。木曜日には「木よび」と書いてしまい、欠けていた「う」も、この日はきちんと書けています。

 「くもりです」と、板書に「です」があるのは、「今日の天気はどうですか」という問いかけへの返事に、「です」が欠けてしまうことが多いので、ノートにきちんと文として書くようにと言っていたからです。板書では、文ではなく天気を記すだけだから必要ありませんよと言ったのですが、生徒が「でも、書きます」と言って、書きました。



 そうして、「家で『まるごと』の音声教材を聞いていたら、雨が降りましたと言っていたのですが」という質問があったので、学習事項としてはまだ早いのですが、もともと授業で、数週間先から使い始める予定になっている『まるごと 初級1A2 りかい』を使って、「雨がふります」と言う表現を教えて、ついでに、天気を扱う単元の最初の2ページをすべて学習しました。

 そうすると、A1の教科書ではひらがなで書かれていた「漢字」という言葉が、A2の教科書には、「漢字」と漢字で書かれているのを見て、どうしてこう書くのですかと、生徒から質問がありました。

 そこで、イタリアでも、歴史番組などでよく扱われるので、始皇帝は知られているだろうし、孔子もおそらく知っているだろうと考えて、少し横道に逸れて、漢王朝が生まれたいきさつを簡単に説明しました。「孔子が生きた時代には中国はいくつもの国に分かれていて、やがてその中で力をつけた法に則って厳しく国を治めた秦が中国を統一したのだけれども、すぐに反乱が起こって、その後、二つの勢力のうち、漢が楚に勝って、新しい王朝を開いたんです。」と、苛政は虎よりも猛なりという『論語』の中の話などもして、あれこれ肉づけして話したら、興味を持って聞いてくれました。さあ、今朝もそろそろ学校に行かなくては。と言うことで、今朝の記事はここまで。皆さん、よい1日をお過ごしくださいませ。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by django32002 at 2021-11-15 17:01
こんにちは。
写真にあるホワイトボードを見るだけで、生徒さんたちの頑張りが伝わってきます。
彼らもnaokoさんに教わってラッキーと思っているかな?
Commented by katananke05 at 2021-11-15 21:08 x
漢字の生まれなど よくは知らない我ですが 漢字そのものは
とても意味があり 興味深いです〜
象形文字からうまれたというのを
外人におしえると
みなさん 興味を覚えるようです憂鬱のむずかしい 鬱を言う時は
一つ一つ分解していみをもつというのも 私も知ったので英語の時間に 説明しましたよ〜
Commented by meife-no-shiawase at 2021-11-17 14:42
なおこさんの知識の深さには本当に驚かされます。
イタリアの生徒さんへの日本語の授業で中国史にまで・・・
それに興味を持つ生徒さんたちも素晴らしいです。

私もなおこ先生の授業を受けてみたいです。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-06 14:42
django32002さん、ありがとうございます。最近では、過去のできごとや経験についても話すことができるようになり、生徒も頑張ってくれていて、わたしも教えがいがあります。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-06 14:44
katananke05さんも外国の方に教えられることがおありなんですね。みなさんきっと、興味を持って聞かれたことでしょう。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-06 14:47
メイフェさん、ありがとうございます。日本の高校の授業では漢文を教えたこともあって、論語や漢・楚の争い、項羽の最期などはよく授業で教えましたし、司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』も、夢中になって読んだ作品の一つなんです。
by milletti_naoko | 2021-11-15 15:03 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(6)