イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

イタリア・ウンブリア感染増加と今日はオルヴィエート

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 10月9日に久しぶりにオルヴィエート(Orvieto)で崖下を半周し、それから中心街に入って、大聖堂を訪ねたとき、

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Orvieto (TR), Umbria 9/10/2021

上の写真で奥に見えるモーロの塔(Torre del Moro)まで歩いていくと、

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昨年末から今年初めにかけては、感染状況が深刻だったために登ることができなかった塔に、マスク着用の義務など条件はあるものの、登ることができるようになっていました。

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 それで夫は登ろうと言っていたのですが、この日は空が曇っていたため、そして、この夏テレビで紹介していたオルヴィエート観光カード、Orvieto Carta Unicaを先に購入して、それから訪ねた方がずっとお得だろうと考えて、また次の機会に登ることにしました。

 この20ユーロのカードは1年間有効で、実際には入場料金の合計が40ユーロほどになるオルヴィエートの様々な観光施設を訪ねることができるのです。大聖堂やサン・パトリッツィオの井戸、カーヴァの井戸など、かつて訪ねたことがあるものの、再度訪ねたいところや、まだ入ったことがない博物館なども含まれているため、オルヴィエートを週末に訪ねられるペルージャに暮らし、時々訪ねるわたしたちにはうってつけです。ただ、この日大聖堂の前の観光案内所で尋ねると、有効期限は、購入時ではなく最初の使用から1年後であるものの、観光案内所では販売していないので、カードで訪ねられる観光施設の入場券販売所で買わなければいけないとのことでした。そして、この日は土曜日で観光客が多く、あちこちに列ができていたため、購入はまた次回にすることにしました。感染状況いかんによっては、博物館などが再び入場禁止となることがあるかもしれないと考えたためでもあります。



 たとえば、2020年1月に、オルヴィエートの中心街で訪ねたカーヴァの井戸のプレゼーペがすばらしかったので、昨年のクリスマスも楽しみにしていたのですが、昨年は感染下で、プレゼーペの設置自体が、今年、2021年のクリスマスに延期になりました。

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 10月9日は、モーロの塔の下で、クラシックのコンサートのリハーサルが行われていて、その音楽が美しかったので、夫はわたしよりも長い間、こんなふうにそばに立って音楽に耳を傾けていたのですが、その塔の壁にも、こんなふうに、この冬12月23日から予定されているというカーヴァの井戸のプレゼーペ(Presepe nel Pozzo)のポスターがありました。

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https://coronavirus.gimbe.org/emergenza-coronavirus-italia.it-IT.html

 イタリアでは、ワクチン接種が進み、グリーンパスが仕事やレストランでの飲食、美術館・映画館への入場など、様々な場所で義務化されるといった厳しい規制のおかげで、かつてに比べて感染力が格段に強いと言われる変異種の蔓延にも関わらず、春から夏にかけて感染が減少し、規制はありながらも、日常に近い暮らしを楽しむことができていたのですが、北欧の国々で深刻となっている第4波はイタリアにも押し寄せ、

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https://coronavirus.gimbe.org/emergenza-coronavirus-italia.it-IT.html

特に北イタリアでの感染が急増し、中には病床使用率がより厳しい規制の対象となりそうな地域も出始めています。

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https://coronavirus.regione.umbria.it/casi

 そして、今のところは他州に比べれば、感染状況が深刻化していないウンブリア州でもやはり、夏には600人近くまで減少していた感染者数が、最近では1500人を超え、さらに増加し続けている状況です。

 接種したワクチンの効果は6か月以降弱くなっていくとのことで、義父母はすでに3回目のワクチンも接種したのですが、60代に入った夫は、すでに2度のワクチン接種は受けているものの、3回目のワクチンはまだ受けていないため、わたしは心配しています。わたし自身は、2回目の接種が7月下旬だったため、3回目はまだ1月まで待たなければいけません。

 どうかワクチン接種がさらに進み、この冬は皆が家族でクリスマスを祝うことができる、穏やかな年末を送ることができますように。

 今日は朝6時に起きて、まずは授業の準備をし、洗濯をしてから、こうしてブログの記事を書いています。今から洗濯物を干し、身じたくをして、オルヴィエートのいつもの店に、おいしい寿司とてんぷらを食べにいく予定でいます。夫が他の人にも声をかけたのですが、その返事がそろそろあるはず。どうなることやら。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:移住・地方暮らし
Commented by 3841arischan at 2021-11-20 21:35
なおこさん、ヨ―ロッパでは、感染の再拡大、心配ですね^^;
日本では、激減して、愛媛は、0の日がたくさんになってきたので、この年末は、少し日常が帰ってくると期待しています(^-^)
私も、12月の初旬には、2年ぶりに父とコンサ―トへ関西へ行く予定です(^^♪

今頃は、美味しいお寿司をご主人様と食べられてる頃でしょうか?そういう日常な日々が続くと良いですね!
Commented by okojo55 at 2021-11-21 13:16
なおこさん、
イタリアの記事、情報が沢山ある素敵なブログですね。情報量の凄さにいつも驚きます。

今日自分の記事に、イタリアの歌手ドメーニコ・モドゥンニョの「ヴォラーレ」を貼り付けたので、歌と歌手の事を知っておこうと検索したら、なおこさんの記事が1位表示なので更に驚き、読ませて頂きました。とても参考になり、勉強になりました。

ただその後、自分の薄い内容のブログにこの偉大な歌手の歌を引用したのが、恥ずかしくなりました。大阪の粉もんと全く関係がありませんし。。

ただ記事の締めくくりで書かれているように、
「決して希望を失わずに、夢を見続けることの大切さ」を感じた次第です。素敵な記事、どうもありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-07 14:34
アリスさん、日本や愛媛での感染が落ち着いたと知ってほっとしました。ありがとうございます。

昨日からはレストランや映画館などに行く際には、ワクチン接種済み、あるいは感染し回復したというスーパーグリーンパスが必要となりました。どうかこうした規制が功を奏しますように。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-07 14:37
okojoさん、ありがとうございます。ヴォラーレの歌はわたしも以前から好きだったのですが、わたしも近年になって放映された、歌の誕生秘話を聞いて、生まれたいきさつやモドゥンニョたちの熱い思いを知り、感動しました。

こちらこそうれしいコメントをありがとうございます。お返事が大変遅くなってしまって、失礼しました。
by milletti_naoko | 2021-11-20 18:58 | Covid-19 Italia | Comments(4)