イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夕日に赤くオルヴィエート大聖堂そして黄昏

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 土曜日は、オルヴィエートの歴史的中心街から、崖下にあるトレッキングコースへと坂を下ろうとしていたときには、まだ日がさんさんと輝いていて、

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Orvieto (TR), Umbria 20/11/2021

オルヴィエート中心街を頂く東西に長い楕円形のような形をした断崖の下の崖下周遊トレッキングコースを、こうして北東の端から時計回りに、崖の南面へと向かって歩いていくと、上の写真で崖の下方に見える道のように、もう日かげになっている場所もかなりありました。

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 それでも、寒かろうと着こんでいたこともあって、歩くと暑いほどだったのですが、岩壁の南面でローマ門から崖の上へと登り、崖のすぐ上を通る道を歩いていくと、まだ日がいっぱいに差して、葉を落とした菩提樹の木々や凝灰石の断崖をほんのり赤く彩り始めていて、とてもきれいです。

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 今回は別行動を取っていた夫と、オルヴィエート大聖堂(Duomo di Orvieto)で待ち合わせていたので、中心街を大聖堂へと歩いていくと、ドゥオーモは大勢の観光客に囲まれ、日の光に輝いています。

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 まずは夫を待ち、それから、夕日が沈むまでここで大聖堂を見ていたいという夫と、ファサードに降り注ぐ夕日の光が消えるまで、約30分ほどこの広場で、傾く日の光に、かかる影の場所や大きさ、そして色が変わっていく大聖堂を見守りました。

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 広場に面したマウリッツィオの塔の上では、大聖堂建設当時から健在の、現存の世界最古の自動鐘つき人形と言われる像が、今も広場を見据えています。

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 夕日に正面があかあかと色づいていきます。

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 この頃には正面の半分以上を、影が覆っていました。

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 日の光が少しずつ柔らかくなっていきます。

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 大聖堂に降り注いでいた日の光は、最後には右上の高みにある彫像だけを、かろうじて赤く染めるだけとなりました。そうして、その光も去ったのを見守ってから、

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今ではもうたそがれた空の下に建つ大聖堂を、名残惜しく見やりながら、広場を後にしました。

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 先日、このマウリッツィオの塔の鐘つき人形(詳しくはこちら)について記事を書いた際に参照した本やオンライン情報によると、この鐘つき人形は今も機能しているとのことだったのですが、この日、わたしたちが広場にいた間じゅう、時計の針はこうして6時を指していました。

 この写真の撮影時刻が午後5時29分で、この記事の最初の大聖堂の写真の撮影時刻は、ちょうど午後5時です。

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 大聖堂広場に面する店の前で、大勢の観光客も夕日も大聖堂もものともせずに、こうしてぐっすりと眠る猫がいることに、夫が気づきました。

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 こうしてわたしたちは、たそがれの空の下、明かりがともり始めたオルヴィエートの町を、大聖堂広場から駐車場へと歩いていきました。

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 その間も、建物の間から見えるピンクの雲や、

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街灯に照らされる街角がきれいで、散歩を楽しむことができました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:移住・地方暮らし
by milletti_naoko | 2021-11-23 14:44 | Umbria | Comments(0)