イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

夫の呼び方と日本語の授業と時間の使い方考えなくちゃ

 夫と結婚したとき、日本語の「主人」という呼び方に抵抗があって、同僚の先生に尋ねたら、「夫がいいんじゃないですか」と答えてくださって、なるほどと思い、以後は、わたし自身の夫について話す際、書く際には、「夫」という言葉を使っています。

 さて、日本語の教科書も、たとえば『まるごと』では、自分の男性の配偶者の呼称は、時代の変化を反映して、すでに「夫」となっているのですが、他の人の配偶者である場合の呼び方は、いまだに「ご主人」となっています。

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 そのため、日本語の講座が始まった頃、授業で、家族について紹介する課を学んだときに、「主人」という日本語の意味を説明して、今はそのため、「ご主人」という言い方は避ける場合が多く、「だんなさん」など、他の言葉を使うんですよと話していました。

 ところが、生徒がインターネットでいろいろな情報を見ていると、「日本ではいまだに夫のことを主人と呼んでいる」などという記事や映像があるのだそうです。

 今週になって、『まるごと入門A1』を終えて、『まるごと初級1A2』を使って学び始めるにあたり、再び家族の呼び方を、今回は、さらに「祖父」や「祖母」など、語彙を増やして、学ぶこととなったため、授業の準備を始めたとき、思いついて、他の人の男性の配偶者をどう呼ぶかという統計がないものかと探してみました。

 そうすると、ハフポストの日本版に、これはいいという記事が見つかりました。



 12月8日はイタリアでは国民の祝日なので、12月7日火曜日、午後2時に授業を終えて、食堂で食事をして帰宅したあとは、次の12月9日木曜日までは授業がないので、1日半かけて、時間を見つけて、少しゆったりと授業の準備ができるはずでした。

 それがついつい、生徒がこの記事を通して、語彙を増やせるように、生徒自身に、記事の文や統計結果が分かりやすいようにと、あれこれプリント作りに凝っていたら、あっという間に数時間経ってしまい、

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生徒は興味を持って聞いてくれたのでいいのですが、結局は、授業の準備にずっと追われることとなり、ちょうど火曜日あたりからものもらいができてしまって、まぶたがかなり腫れてしまいました。

 というわけで、自分が使える時間や健康のことも考えて、授業準備に不必要に時間をかけてしまってはいけないと反省しています。クリスマスツリーなども飾らなければいけないのですが、まだそこまで手が回りません。というわけで、今後は、時間配分を考えて、睡眠時間をもう少しきちんと取れるようにしたいと考えています。というわけで、今しばらくはコメントのお返事が遅れてしまいそうですが、ご了承くださいませ。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2021-12-12 15:06
私はブログなどでは「夫」と書くようにしていますが
現実の生活では それは やはり異質に感じるので
「主人」と言っています。
私の年代の まわりの女性は
ほぼ100% 「主人」と言っていると思います。

「主人」と言っているからと言って
主人の方が
夫婦の力関係で勝っているとは思われませんが(笑)

ものもらい
関西では「めばちこ」と言いますが
私は めばちこができたら 市販の目薬を 
上からかけています。
消毒効果があるのかもしれませんが
たいてい すぐ治ります。

Commented by milletti_naoko at 2021-12-13 01:33
のんさん、ありがとうございます。暮らす地域や年齢などによっても、またそうして一人ひとり、様々に思われることがあって、いろんな呼び方をされているのでしょうね。

自分が呼ぶのにもためらいがありますが、こう言うんですよと言うのはさらに責任も伴うので、あれこれと考えて、伝え方を模索してみました。

ありがとうございます。幸い少しずつ目の腫れが引いてきて、ほっとしています。
Commented by tokotakikuh at 2021-12-13 11:11
( ´艸`)

相方・私がいつからか・書く時の旦那の名称を
そう言っています?(笑)

主人、まさにね
話す年代もありますが
私たちの年代は
「主人がね」で始まりますね

親になって
「お父さんが」「パパが」と呼び名が変化します

さて、夫婦二人っきりで
どう呼ぶかな?
不思議ですが、私は、結婚当時から
名前で呼んでます・・
Commented by milletti_naoko at 2021-12-13 14:57
zakkkanさん、イタリア語では迷いがないのですが、日本語ではいろんな呼び方がありますよね。

そうなんです。相方という言葉、わたしはzakkkanさんの記事で初めて目にして不思議に思っていたのですが、これでようやく謎が解けました。
Commented by katananke05 at 2021-12-13 14:59 x
私も自分の連れ合いは 夫と呼んでいますが
他人の時は ご主人様は、、とか
旦那様は、とか
うんと親しいと 彼は?とかいい迷います、、
ただ 今は ご主人といっても昔の主従関係の意味合いで無くなって慣習?なんだけど ちゃんと生徒に説明する時には たしかに困りますね〜

めばちこ、なつかしい
私も神戸生まれなので こう行ってましたよ〜かわいい呼び方よね〜
Commented by bondgirl333 at 2021-12-13 20:34
こんばんは^_^
話し方教室で過去に教わった時や仕事では、配偶者である夫のことは、ご主人様、自分の夫なら、他人様の前では、主人と話すのが正解とされています。されてました。かしら?
旦那さんや旦那は綺麗な言い方ではないらしい。
しかし、最近は男女同権。配偶者が男女とは限らないから、どうなんでしょう。

なおこさんに教えていただきたいです。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-14 00:55
katananke05さん、ありがとうございます。自分自身が日本に暮らしていないこともあって、日本で暮らされている女性の皆さんはいったいどんなふうに言葉を選ばれ、話されているのだろうと調べてみました。

めばちこという言い方をしていた地域があちこちにあるんですね。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-14 01:01
bondigirl333さん、二人の在り方も、様々ですよね。今後はまたこの家族の言い方を学ぶページも、少しずつさらに変わっていくことでしょう。昔むかしはそう教えていましたし、今もビジネスの場やある程度の年代以上になると昔どおりの言い方なのでしょうが、日々の暮らしの中で、生徒さんが将来話を交わされる女性は、どういうふうに自分の配偶者に言及してほしいだろうか、そんなことまでふと考えてしまいました。
Commented by tawrajyennu at 2021-12-19 16:39
こんにちは♪

私も以前日本語を教えていた時、自分の配偶者のことを主人というのは意味からいうとおかしいと思い、「夫」というようになりました。
生徒にもそういう話をしましたね。
他人の時は、どうしてもご主人とかご主人さまになってしまいます。
親しい間柄、例えば親類などの場合は、名前で呼んでます。

でも、未だに配偶者のことを「主人」という人が多いですね。
Commented by milletti_naoko at 2021-12-22 01:48
タワラジェンヌさん、ありがとうございます。長い間の慣習なので、やはりこれはおかしいと感じる人が増えていって、新しい呼び方が普及するまでには時間がかかるのでしょうね。
by milletti_naoko | 2021-12-11 16:55 | Insegnare Giapponese | Comments(10)