イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

峠・トンネル越えると一面の雪コルフィオリート

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 昨日、土曜日は、予定を変更して、一面を雪が覆い、雪が降りしきるコルフィオリート(Colfiorito)をしばらく散歩しました。

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 北風が吹き、雪が降り続けて、寒くはありましたが、今年初めて雪の中を歩くことができて、うれしかったです。

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 朝うちを出たときは、シビッリーニ山脈のマルケ側のふもとにある美しい村、ヴィッソに行って、クリスマスの贈り物を買おうと考えていました。ヴィッソでは一日中かなりの雪が降るという予報が出ていたので、行き先を変更した方がいいのではないかとわたしは言ったのですが、それはきっと雪がきれいだろうから行ってみようと夫が言ったのです。

 ヴィッソへと向かうには、上の写真の道路の先を右に曲がり、しばらくしてからマチェラータ行きの高速道路に上らなければいけないのですが、その高速道路の入り口まで行って初めて、工事中で進入禁止なので、少なくともしばらくの間は、一般道を通っていかなければいけないことが分かりました。

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 つい数年前に新しい高速道路が開通するまで、いつも通っていた山の道を久しぶりに通ると、紅葉や眺めがとてもきれいです。

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 マルケ州の州境近くにあるコルフィオリートの高原は、標高800メートルの高みにあり、また、すぐ近くにアッペンニーニ山脈の高峰がそびえています。そのため、例年、冬にコルフィオリートを通ってマルケ州側、イタリア半島の東側に向かうと、ちょうどコルフィオリートのあたりから、雪が地面を覆い始め、さらに高速道路のトンネルを抜けると、一面が銀世界となり、雪が深いことがよくあります。

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 昨日、ようやく高速道路に上ることができたのは、コルフィオリートの高原に着いてからでした。通りかかったコルフィオリートの湿原で、湖が凍り、雪が積もって美しいので、ここをしばらく歩いてみようと夫が言い、車でしばらく周囲を回って、駐車できるところを探したのですが、自然公園の散歩道の近くでは、路傍も駐車場も雪が深く積もっていて、進入するのも車を発進させるのも難しそうです。

 そこで、しばらく周囲を回ったあとで、あきらめて高速道路に上り、予定どおりヴィッソに向かうことにしました。すると驚いたことに、高速道路の上にも雪が残っているではありませんか。

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 出発前から、例年のようにコルフィオリートを過ぎると、雪がたくさん降り、またたくさん積もってもいるであろうことは予想していましたが、まさか道路にこんなに雪があるとは思わなかったので驚きました。

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 高速道路を降りて、ヴィッソに向かうと、最初は車で難なく通れそうだったのですが、しばらく進むと、道路がすっかり雪に覆われています。車内の温度表示によると、外気温が0度、または1度で、この路上の雪がいつ凍ってもおかしくない状況で、しかもまだ雪が降り続けています。

 そこで、しばらく先で、Uターンできそうな場所を探して引き返すことにしたのですが、路傍の雪が高いために、なかなかよさそうな場所がありません。そのため、かなり先に進んでから、

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ようやく来た道を引き返すことができました。

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 そうして、せっかくここまで来たのだから、どこかで雪の中を散歩しようと、帰りに寄り道をして、まずはペンニーノ山やアクート山への登り口へと進んでいく平野を車で走ってみたのですが、激しい北風が吹いています。

 そこで再び、コルフィオリートの高原まで戻り、その頃には主要道路は除雪がされていた上に、気温が0度、1度となって、自然公園の入り口の路面の雪が溶け始めていたので、しばらく公園の湿原の周囲をドライブしました。

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 登山靴に履き替えてゲイターをつけるなんて面倒だから、凍った湖を少しだけ見に行こうと夫が言います。雪が積もっていたので、わたしは登山靴に履き替えてから、夫の後を追いました。

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 湿原の凍った湖や湖畔に積もった雪の上に、さらに雪が降りかかります。

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 夫が引き返していくので、車に戻るのかと思ったら、

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車道をずっと歩いていきます。せっかくだから、雪景色の中を歩いてみたいと思っていたので、うれしかったです。

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 ただ、降る雪が溶けて防水ではないコートを濡らしてゆき、二人とも傘を持っていなかったので、特に夫は最後にはびしょ濡れになってしまいました。

 溶けた雪水が路上にあるのに、わたしたちのすぐそばを、その水をはねながら走っていく車も、残念ながら時々ありました。

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 寒かろうに、凍った湖をゆくオオバンが数羽いました。

 道を引き返し始めてから、何台か除雪車を見かけたので、ひょっとしたらヴィッソまで行けるかもしれないねと、夫が何度か言ったのですが、雪が降り続ける中を進んでいけば、またさらに雪が積もる恐れや、そうして積もった雪が凍る恐れがあるので、こんなふうに引き返して、雪が凍る恐れのないコルフィオリートで雪の中を歩けて、よかったと思います。

 今日は朝からいい天気で、雪の中の散歩はさぞかしすばらしいだろうと思いつつ、大家族での日曜日の昼食を、先ほど終えたところです。いつかまた、青空の下、銀世界を歩くことができる日も来ることでしょう。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by yuta at 2021-12-13 05:46 x
紅葉の先は一面雪景色ですね。
銀世界きれいですね。
高原から山脈がある辺りは毎年雪が降るんでしょうね。
道路も雪が降ってるうちはまだいいけど、
凍ったら危険です。 - -;
Commented by milletti_naoko at 2021-12-13 06:30
yutaさん、高速道路とマルケ州側の道路は、ふだんは路上に雪が積もったのを見たことがなかったので、驚きました。危ないですよね。
Commented by tokotakikuh at 2021-12-13 11:14
そうですか・・
もう、雪なのですね

綺麗ですね・この風景は
日本では、長野県?あるいは北海道でしょうか?

めったに雪をみれない私には
憧れます
ただ、毎日は・ダメですが

(* ´艸`)クスクス
Commented by milletti_naoko at 2021-12-13 14:59
zakkkanさん、一面の雪景色、きれいでした♪
毎日降ったり積もったりするとまた、車や徒歩での移動が大変ですよね。札幌に住んでいた頃大変だったことを懐かしく思い出します。
Commented by ciao66 at 2021-12-13 19:40
トンネルを抜けると雪国だった、という小説通りですね!
びしょ濡れになって大変だったでしょうが、目的だった綺麗な雪景色を見ることが出来て良かったですね。
凍った湖でご主人の向こうに見えるのはいい眺めですね。
ところで、浮かんでいる?船のようなものは何でしょう?
Commented by milletti_naoko at 2021-12-14 03:12
ciao66さん、ありがとうございます。夫はふだんから、少しくらいの雨の場合は傘をささない人なのですが、今回はさすがに雪が思いがけずたくさん降り始めて、かなり濡れてしまったので、傘も車の中にあったのだから、持って外に出ればよかったと思ったのではなかったと思います。

でも雪景色の中を歩くことができてよかったです。

船のように見えるものは何なのか、漠然とこうじゃないかという考えはあるのですが、そうではないかもしれないので、夫に聞いてみますね。
Commented by ririrouzu at 2021-12-15 14:21
なんかドラマを見ているような風景ですね
銀世界の中を、二人で歩いて・・・
Commented by milletti_naoko at 2021-12-16 04:12
ririrouzuさん、ありがとうございます。
翌日は雪もやみ、晴天だったので、もっと大勢が訪れたのではないかと思いますが、この日は寒く雪が道路にも積もっていたので、二人で歩きました。雪の中を歩けて、うれしかったです。
by milletti_naoko | 2021-12-12 21:10 | Umbria | Trackback | Comments(8)