イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

山見えず火山からかぐや姫へ日本語の授業

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 昨日は空が雲に覆われ、学校のテラスや教室から、アミアータ山はまったく見えず、チェトーナ山の下半分が見えるばかりでした。

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 そこで、昨日の授業の初めに、いつものように、日付や天気について生徒に質問し、窓の外から山が見えるかどうか見て、板書したときに、

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「曇り」と書いた下に、山が見えないことについても書きました。そうして、そのとき、いつだったか授業中に、アミアータ山か富士山か地震か、何か火山の話をイタリア語でしていたときに、日本語ではvolcanoは何と言うんですかという質問が生徒からあったのを思い出して、「火山」は「火の山」と書くんですよと、説明して絵と漢字をかきました。

 富士山はイタリアでもよく知られていて、授業の初めからしばしば生徒の口からも出てきます。そこでふと、富士山が活火山となった由来を説明する竹取物語の最後の部分を思い出して、紹介しようと思いつきました。そこで、生徒の知っている語彙をできるだけ使い、時々絵をかいたり、イタリア語も交えたりして、平安時代当時の文化や風習を説明したり、竹取物語のあらすじを話したりしていたら、話がかなり長くなりました。けれども、平安時代の文化についての話にも、興味を持って聞いてくれました。




 そうして、話をしたあとだから、聞き取りもしやすいだろうと、1時間目の授業のあとの休み時間に、子供向けのよさそうな短いかぐや姫の映像を探して、2時間目の授業の最初に見ました。

 求婚者が5人から3人になっていたりと、やはり子供用なので、割愛している部分があります。そうして、肝心の不死の薬をおじいさんとおばあさんが燃やしたので、その火が燃え続ける山を「ふしの山」と呼ぶようになったというくだりが割愛されていて、生徒もそう言います。そこでさらに探して、まんが日本昔ばなしでは、不死の薬を燃やすくだりをきちんと説明してあるのをさっと確認して、



その部分だけ見てみました。

 生徒が楽しんでくれましたし、日頃から自分であれこれ日本語の映像を見て、分かる表現が増えるのを喜んでいるようなので、こんなふうに、わたしの方でリスニングを助ける情報も与えながら、日本語で聞いて楽しむ機会を作ることができてよかったです。

 ちなみに最初の映像では、3人の求婚者たちが、「かぐや姫はわしの嫁じゃ」と言い争う場面があるのですが、わたしが映像をいったん止めて「嫁」という言葉を説明する前は、生徒は「有名」と聞き取っていたようです。確かに日本語の「う」の音はイタリア語の「o」にむしろ近い場合もあり、またイタリア人の人には母音の長短を聞き分けるのが難しいのです。

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 昨日は夕方、うちの窓から見える空も雲に覆われていたのですが、その灰色の雲が、夕日が沈む頃には、金色の日に照らされて、

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オレンジ色を帯び、そして、ピンク色へと変わっていって、とてもきれいでした。

 さあ、今日が今年最後の学校の授業で、明日からは、しばらく冬休みです。では、そろそろ行ってきます。

*追記(イタリア時間12月21日夕方)
…と思っていたら、1時間目の授業中に生徒と話していて、学校の今年の授業は明日までだということが分かりました。というわけで、今、火曜日の午後5時前なのですが、明日の授業もしっかりと準備するつもりでいます。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by tokotakikuh at 2021-12-22 13:46
え?・
竹取物語から・富士山へと?
私・恥ずかしながら・知らなかったです

そうですか・・
海外から日本を想像すると
珍しい発見ができるのですね

子供は、興味の宝庫ですものね( ´艸`)
Commented by milletti_naoko at 2021-12-25 02:15
zakkkanさん、竹取物語の最後の部分、不死の薬をかぐや姫がおじいさんとおばあさんに贈り、そうして燃やしてしまって、その火が原因で富士山が活火山になったというくだりは、高校の古文の教科書によく出てくるくだりなので、何度も教えたことがあるんです。

富士山は外国でも知る人が多いので、興味を持って聞いてくれました♪
by milletti_naoko | 2021-12-21 14:59 | Insegnare Giapponese | Trackback | Comments(2)