
1月2日日曜日は、
シビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の渓谷を流れるアンブロ川のほとりにある美しい教会
、Santuario della Madonna dell'Ambroへとミサに出かけました。ペルージャの我が家からは132km、車で2時間弱かかる遠方にあるのですが、わたしたちが夏によく訪ねるシビッリーニ山脈にあり、10世紀の聖母マリアの出現を機に築かれたと言われるこの教会は、今は建て直されているものの、マルケ州で最も古い教会とも言われ、巡礼で訪れる人も多い聖地です。
Santuario della Madonna dell'Ambro, Montefortino (FM), Marche 2/1/2022
2016年のイタリア中部地震で被害を受けたものの、驚くほど早くに修復が終わって、ミサに参加できるようになり、それを「奇跡」と語る雑誌の表紙も、かつてこの教会で見かけたことがあります。地震以来、いまだに再建が始まらないようにさえ見える市町村も少なからずあり、また、復旧されていないトレッキングコースも多いため、今はかつてほどには訪ねられていない美しいシビッリーニ山脈の教会を、ぜひ久しぶりに訪ねたいという思いがありました。
教会の近くにトレッキングコースがあり、また道中マルケ州の美しい町、サルナーノやアマンドラの近くを通ることもあって、どこかで散歩してからミサに散歩しようと、午後は4時からと5時から、2回ミサがあることを確認して、朝うちを出たのですが、
途中で寄り道して、山を歩いたら、教会に着くのが午後4時5分前となってしまい、教会はすでに大勢の人でいっぱいだったので、わたしは夫とは離れた後方、教会入り口のすぐ近くに置かれた椅子に座って、ミサに参列しました。

18世紀に築かれたという現在の教会も、祭壇に描かれた絵が美しく、シビッリーニ山脈とその高原を舞台に、左手には少女の目の前に出現した聖母が、右手には天使や聖人たちが描かれ、カトリック教にもシビッリーニ山脈にもゆかりの深い羊たちが、その間で草を食んでいます。
ミサの後、わたしたちも他の人と同じように列に並んで、

美しいフレスコ画に囲まれた聖母子の像を拝みに行きました。

ちょうどミサが終わる頃に日が沈み、教会の外に出ると、たそがれの空に桜色の光があって、とてもきれいでした。
驚くほど早くに、地震の被害のあとに、再建されたこの教会のように、今、新型コロナウイルス感染症がまたも猛威をふるう世界も、一刻も早く感染が終息し、人々が再び安心して穏やかに暮らしていける日々が戻ってきますように。Articolo scritto da Naoko Ishii
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