イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

日々の暮らしに浸透 イタリアとカトリック教会 聖人、World Voice 連載

 さて、昨日の日曜の大家族での昼食のために、少々遠方まで肉を買いに行って揚げたトンカツは、幸い皆に好評でした。慌ただしかったため、トンカツの写真はないのですが、

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代わりに、食後のデザートとして食べた聖コスタンツォのトルコロ(torcolo di San Costanzo)の写真を添えておきます。トルコロは、以前に作り方をご紹介したこともある、ウンブリア州伝統の、バターの代わりにオリーブオイルを使って作る素朴なリングケーキです。



 方言学の先生によると、トルコロという名前は、ねじ曲げて回したような形をしているため、「ねじ曲げる」という意味のイタリア語の動詞、torcereから派生したウンブリアの方言だそうです。

 おととい、1月29日はペルージャに3人いる守護聖人の一人、聖コスタンツォ(San Costanzo)を記念する日で、ペルージャでは学校やいくつかの職場が休みとなり、この聖コスタンツォのトルコロを食べて祝います。ふつうのトルコロと違って、レーズンや砂糖漬けの果物、松の実などがたっぷり入っていて、おいしかったです。

 こんなふうにイタリアでは日々の暮らしにも、カトリック教の聖人ゆかりの慣習や祝祭が浸透しているということを、先ほど、ニューズウィーク日本版の姉妹サイト、World Voiceに、「日々の暮らしに浸透 イタリアとカトリック教会 聖人」という題の記事に書いて、寄稿しました。よろしかったら、ぜひお読みください。

日々の暮らしに浸透 イタリアとカトリック教会 聖人、World Voice 連載_f0234936_20554299.png
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/ishii/2022/01/post-33.php

 まさにパーキンソンの法則で、ずっと慌ただしくはあったのですが、以前から温めていて、昨日から書き始めていた記事を、先ほどようやく、まずは1本投稿することができました。さて、1月分の寄稿記事をもう1本書かなければいけないので、今しばらくはまだ家事、正確にはアイロンがけを後回しにして、執筆に専念するつもりでいます。まあ、今日の午前中にも、まだ学校側から電話やメッセージがあって、あれこれと連絡をしなければならなかったのですが、今からしばらく、夫が仕事から帰宅するまでは、集中して取り組める時間が取れそうです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by katananke05 at 2022-02-01 10:52 x
日本では宗教といってもやおよろずの神で 宗教上の祝日は
政治と宗教をわけるたてまえか
ないですね〜
生活にも 今は結婚式と葬式
くらいにしか使われていない、、
お正月や 753などはカルチャーというものでしょうし〜
韓国は日本の人口の半分以下ですが それでもカトリック信者は
日本より多いという、、
日本でのカトリックの布教は
とりたてて みたことないです、、まあ 私も信者であるけど
むすこには長男だけに
洗礼をうけさせたという状況で、、  情けないですね〜

Commented by milletti_naoko at 2022-02-03 01:32
katananke05さん、イタリアでも最近は、信徒でもふだんミサには足を運ばない人や、仏教徒になる人、宗教は子供の自由に任せて洗礼もしない人もいて、様々なのですが、やはり日本に比べると、宗教がさまざまな場面で日常生活に浸透しているなと思います。
by milletti_naoko | 2022-01-31 23:33 | Umbria | Comments(2)