イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

地名にも多い聖人ゆかりの名、World Voice 連載

 わたしたちが住んでいるペルージャ郊外の地区の地域名はサン・マルコ(San Marco)です。そのため、近くにあるバスターミナル名はサン・マルコで、郵便局やスーパーもサン・マルコ支店となっているのですが、この地域名もまた、実は、新約聖書の『聖マルコ福音書』の著者とされる聖マルコ、San Marcoに由来しています。


 一方、わたしたちが属する教区教会がある地域は、サンタ・ルチア(Santa Lucia)で、アンゴラうさぎから衣類用の毛を取ることを考案したルイーザ・スパニョーリ(Luisa Spagnoli、1877-1935)が興した同名の企業、ルイーザ・スパニョーリの本店は、今も昔もサンタ・ルチアにあるのですが、このサンタ・ルチアの地域名もまた、聖女、聖ルチア(Santa Lucia)に由来しています。

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Venezia (VE), Veneto 16/3/2014

 こんなふうに、イタリアでは、教会名だけではなく、地域名にも聖人名が使われている場合が多く、そういう意味でも、聖人はまた、日常生活の中に溶け込んでいると言えます。ペルージャの郊外の地域名について知る人は少ないと思いますが、ベネチアのサン・マルコ広場やサン・マルコ大聖堂は、きっと多くの方がご存じでしょう。

 昨晩は、「地名にも多い聖人ゆかりの名」という題で、記事を書いて、ニューズウィーク日本版の姉妹サイト、World Voiceに寄稿しています。よろしかったら、ぜひお読みください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by meife-no-shiawase at 2022-02-02 01:08
それだけ信仰と生活が密着しているのですね。

地名って調べてみると色々面白かったりしますね。
台湾は日本の統治時代の影響もあって
時々、日本?と思うような地名がついていたりします。

地名には歴史的な背景が深く関係しているのだな~と
なおこさんのブログを拝見してすごく感じました。
Commented by ririrouzu at 2022-02-02 07:43
この写真は、ゴンドラでしょうか?
それとサンタルチア
これも歌で思い出したりします。
地域名でしょうか~
Commented by ciao66 at 2022-02-02 20:58
ペルージャにもサン・マルコやサンタ・ルチアが有るのは面白いですね。なんとなくヴェネツィアを連想する名前ですが、有名な聖人なので各地で用いられるのも納得です。

サンもサンタもサントも同じだ、あとに続く言葉次第というのは、なかなかとっつきにくい感じもしますが、慣れればスッと入るのでしょうね。World Voiceも拝見しましたよ!
Commented by milletti_naoko at 2022-02-03 01:34
メイフェさん、夫によると、きっと以前にそういう名の教会があったのだろうということなのですが、地名に聖人の名前を選ぶという発想からして、やはり暮らしにとってそれだけ身近なのだと感じました。

なんと日本のような地名も台湾にあるんですね!
Commented by milletti_naoko at 2022-02-03 01:36
ririrouzuさん、写真に写っているのはゴンドラです。
サンタルチアも海沿いにある地域の名前だそうで、小学校の頃意味を知らずに歌っていた歌の意味を、今になって調べて、初めて知りました。
Commented by milletti_naoko at 2022-02-03 01:40
ciao66さん、そう言えば、ペルージャの地区名にも聖人の名前が使われているなと、ふとひらめいて、おもしろいなあと記事にしました。興味を持って読んでくださったと知って、うれしいです。

教会名の始まりが、サンだったり、サンタだったりするのはなぜだろうと、ひょっとしたら疑問にもたれている方もいるかと、記事で言及してみました。
by milletti_naoko | 2022-02-01 23:59 | Altro | Comments(6)