TIM回線使うCoopVoce電話・通信快適で気に入ってます

　長い間いくつかの電話・データ通信を、いろいろな 業者で試してみた結果、この数年気に入って、使っていたのは、Postemobileのサービスでした。4.99€で、月に電話は固定電話にも携帯電話にも、国内であればかけ放題で、SMSは制限があったかどうか覚えていないのですが、あったとしても、わたしが絶対使うことのないようなかなりの数まで無料で送ることができましたし、インターネットのデータ通信も、月に10GBで、旅行中に使いすぎないように気をつけなければいけないくらいで、十分な量を使うことができていました。ボーダフォンやTIMと違って、妙な広告や値上げがないのも気に入っていました。

1/2/2022

　ところが数年前に、Postemobileが電話回線と通信網を借りる電話会社が、VodafoneからWindに変わり、しかも通話・通信の質が劣る二流の回線を借りたらしく、インターネットがつながりにくい上に、電話もかけづらいことが時々あるという状況が長く続きました。最近になって、去年だったか、Postemobileが利用する電話回線と通信網が、再びかつてのようにVodafoneのものとなり、それまでよりは通話や通信が快適になったものの、昔長い間使ってずっと支障なく使えていたときとは異なり、去年の末になって、学校やペルージャの自宅で、どういうわけかインターネットに接続ができないどころか、電話もかけられないということがありました。快適に利用できる電話回線や通信網がどの電話会社のものであるかは、地域によって異なるので、これはペルージャ郊外に住む一個人のわたしの経験談です。

　ペルージャ郊外にある我が家の屋内でも、時々、Wi-Fiに接続していなければ、インターネットに接続できないことや接続しづらいことがあるばかりか、学校で電話がまったく使えないことがあってから、この不具合はひょっとしたら工事などによる一時的なものかもしれないけれど、何かの際に電話が使えないという事態があっては困ると思っていたら、義弟から、TIMの回線と通信網を使うCoopVoceが、安くて快適だと聞きました。わたしもTIMの電話回線と通信網を使ったことがあるので、TIMは料金こそ高めであるものの、通話もデータ通信も一番安定していたのを覚えていました。

https://www.coopvoce.it/

　そして、データ通信量がもっと多い契約もできるのですが、わたしの使用量なら、月に30GBで十分で、電話がかけ放題でSMSも千回まで無料という、月に6.90ユーロのEVO30がいいなと、時々Coopの広告を見ながら思っていました。

　そんなとき、２０２２年の１月上旬までに「CoopVoceに乗り換えれば、30ユーロのチャージ料金がボーナスとしてもらえる」という広告を見て、さっそくオンラインで申し込みました。SIMカードが自宅に届くように申し込んでおけば開通料金も無料だったのですが、いつまで経ってもSIMカードが届かないというコメントをSNSに載せる人もいたので、料金がかかっても、SIMカードを店舗に行って受け取ることにしました。

　注文を確定しましたというメールをCoopから受け取ったのが昨年末、１２月３０日で、それから３０日以内に店舗でSIMカードを受け取ってくださいとのことだったのですが、学校がクリスマス休暇である間は感染者が多く、学校が始まってからは仕事で忙しかったため、ようやくSIMカードを受け取りに行ったのは、１月２８日金曜日に、学校の日本語講座が終わって、生徒も試験に合格し、皆で祝いの食事をしたあとのことです。
　わたしが店に行けずにいた間に、「２月９日までは開通料金が無料」という新たな新規顧客キャンペーンが始まってしまっていたため、店の人からSIMを受け取ったとき、「わたしが申し込んだのは12月末です」と説明して、15ユーロの開通料金（うち5ユーロはチャージ料金）を払いました。店の人からは、確か２、３日で番号がCoopVoceの回線に切り替わるけれども、それは、電話や通信がまったくできなくなることから分かるはずで、そのときに、CoopVoceのSIMカードと入れ替えるようにと聞きました。

　SIMカードを店舗で受け取ったのが金曜の夕方だったからか、番号が切り替わったのは、４日後、２月１日火曜日の朝のことでした。朝起きてスマホを見ると、通話・通信不能となっていたので、さっそくSIMカードを入れ替えました。
　店舗でもらったSIMカードに添えられた小さな紙に、必要な情報が漏れなく簡潔に記されていたので、助かりました。初めて購入したスマートフォンでは、利用する通信網などについてあれこれ自分で入力して設定しなければならず、苦労したのですが、最近のスマホは皆こういうものなのか、特に何もわたしの方で入力する必要もなく、SIMカードを挿入すると、すぐにインターネットに接続できました。

　SIMカードをCoopのペルージャ駅前店で受け取ったとき、店の人が、わたしが申し込んだオンラインの申し込みの内容を把握していないようだったため、得られるはずだった30ユーロのチャージ料金をボーナスとしてもらえるのかどうか、不安だったのですが、CoopVoceアプリをインストールして確認すると、28.1ユーロのチャージ料金があり、ということは、SIMカードを受け取ったときに払った開通料金、15ユーロ中5ユーロのチャージ料金に、さらにボーナスの30ユーロが加算され、そこから初月の料金、6.9ユーロが引き落とされたということですから、ほっとしました。
　そして、CoopVoceのアプリが、インターネットの通信量やSMSを送信した数はもちろん、チャージ料金を確認したりしやすいようにできていることに感心しました。TIMに比べてもずっと見やすくて便利ですし、Posemobileは以前に比べると、スマホのアプリでの使用状況やチャージ料金の確認が、ひどく面倒になっていたからです。


　月の料金が、4.99ユーロから6.90ユーロになりはしたものの、CoopVoceの方が、通話も通信もまったく問題がない上に、月の通信量も30GBまでとなったので、乗り換えてよかったと満足しています。後から知ったのですが、実は、夫が利用しているho mobileは50GBまでのデータ通信が利用できて、PostemobileやCoopVoceから乗り換える場合には、月の料金が5.99ユーロです。ただし、利用している回線と通信網が、Postemobile同様にVodafoneのものなので、夫は問題なく使えているとは言うものの、やはりイタリアの他の地域や我が家での通話や通信は、今のところはTIMの方が安定しているように、近年TIMを利用した経験からも思うので、これでよかったと考えています。
　家のWi-Fiについては、我が家の場合は、かなり前に建てられたため、新たな電話回線が引けないからとTIMはあきらめ、最近になってVodafoneを利用し始めたのですが、先日義弟の話を聞くと、近所に住む親戚が、TIMの光ファイバー通信を利用しているものの不調だとのことですから、同じ地域でもスマホのデータ通信か光ファイバー通信かによって、得手不得手があるようで、不思議です。

　写真草子という題なのに、電話関係の写真ばかりもいかがなものかと、CoopVoceで通話・データ通信を始めることができた２月１日に撮影した蘭の花と夕景の写真を添えておきます。
　この日は空が澄み渡り、オレンジ色の空の下に、トスカーナ州のアミアータ山がきれいにくっきりと見えていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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