イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

オルヴィエート春の足音と甘い誘惑、揚げ菓子のリコッタも春の色

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 1月29日土曜日に、オルヴィエート中心街の崖の上の道を歩くと、

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Orvieto (TR), Umbria 29/1/2022

ミモザのつぼみが日の光に映えて、きれいでした。

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 断崖の下では、並木の菩提樹の枝先が赤らんでいます。

 東西に長い横長の楕円形の形をしたオルヴィエート(Orvieto)の歴史的中心街を頂く凝灰石の岩壁の下を、この日も、まずは東の端から南西の端まで歩きました。そして、ローマ門へと坂道を登って、歴史的中心街に入り、車や塀の上でひなたぼっこをする猫たちに出会いました。

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 それから、崖のすぐ上を通る道を北西へと歩いていくと、そのとき奥に見えたのが、

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冒頭の写真でご紹介したミモザの木です。

 春が近づくとミモザの花が咲き、初夏には菩提樹並木の柔らかな新緑が、晩秋には金色の黄葉が美しいこの道は、歩くと季節の彩りや風景を楽しむことができます。

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 最近、オルヴィエートの町を頂く崖の下や上を歩くと、ムクドリやカラスの群れを見かけることがよくあります。

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 中世の町並みが色濃く残る中世地区(quartiere medievale)へと下っていく長い階段の上で、駐車場の車の中で、しばらく休んでいた夫と落ち合いました。この日はちょうど、学校の日本語の講座が終わった翌日で、前日、夫は友人とラヴェルナ修道院を頂く岩山の上と下を回る二つのトレッキングコースを歩いたため、疲れていたのでしょう。

 写真に写る町並みの奥、中世地区の高みに、サン・ジョヴェナーレ教会の鐘楼が見えています。

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 見晴らしのいい坂道を下っていきます。

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 みごとな椿の木に、もう花がたくさん咲いています。

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 崖上の道をさらに歩いていき、ふり返ると、岩壁にはめ込まれたように建つ教会がよく見えます。先週の土曜日に崖下周遊トレッキングコースを歩いたときは、この教会の前を通りました。

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 崖上の道をさらに登っていくと、その行き止まりにサン・ジョヴェナーレ教会(Chiesa di San Giovenale)が建っています。おそらくオルヴィエートで最も古い教会ではないかと言われ、町の人々が古い大聖堂だとも言うこの教会が、上から6枚目の写真で鐘楼が見えていた教会です。

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 内部は驚くほど数多くの聖母子像や、色鮮やかな聖人たちなどの絵に彩られ、厳かな雰囲気に満ちています。

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 このあと駐車場へと歩いていくと、1月15日にてっぺんまで登って、町や周囲の見晴らしを楽しんだモーロの塔(Torre del Moro)が見えてきました。

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 それから、夕日に色づく美しいオルヴィエート大聖堂(Duomo di Orvieto)を一目見て、駐車場へと向かいました。大聖堂から駐車場へと歩く道は何通りもあるのですが、夫は少し遠回りして、お気に入りのパン屋の前を通っていくのが好きです。

 さて、ここから先は先週の土曜日の話なのですが、この日はわたしは、待ち合わせをしていた夫と大聖堂前で出会うまで、1月29日よりも長く崖下周遊トレッキングコースを歩きました。オルヴィエートの町や崖下を歩くのはもちろん好きなのですが、外食が続き、日曜の大家族の昼食でもたくさん食べて、体重が増えたので、せめてたくさん歩いて、減量に努めようと考えたからです。

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5/2/2022

 けれどああ、オルヴィエートのパン屋に寄った夫は、揚げ菓子を見つけて、わたしの分も買ってくれたのでありました。ウンブリアでは一足早く、もう謝肉祭の季節になっていたので、謝肉祭の揚げ菓子かもしれません。

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 そうして、中にリコッタチーズが入ったその揚げ菓子は、そのリコッタもケルメスでピンク色をしていて、きれいな上にとてもおいしいのです。半分だけ食べるわねと言っていたのに、あまりおいしいので、全部平らげてしまいました。

 おいしいものが食べられる機会とそのおいしさを素直に楽しんで喜び、意識して運動をするようにしなければと心がけている今日この頃です。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by katananke05 at 2022-02-10 16:05 x
うんうん、、わたしもじわじわと体重がふえているようで
運動量がたりないなら
甘いものを少し制限、、とおもうけど〜
美味しいもの食べるのだいすきだから 食べるのに 制限かけるのむすかしいですね〜
デブッチョの人を 「理性がたりないんだわ」とおもってたけど、、
そうなりそうで こわいなあ〜
Commented by milletti_naoko at 2022-02-10 16:23
katananke05さん、こんにちは。甘いものはおいしいですし、暮らしの中のささやかな楽しみでもありますよね。

日々できるだけ歩くようにしようと考えているのですが、近所の散歩コースは人が多く、友人を誘って湖に行くともっぱら撮影とおしゃべりになりそうで、山は女性一人で行くのはどうかと夫に言われて、一人でも安心して楽しんで歩ける場所を開発しなければいけません。家で運動をするという手もあるのですけれども。うちの周囲は歩道がなくて交通量が多く、時々近所の家の鉄柵から出てうろうろしている犬がいるので、歩くのがはばかられるんです。
Commented by ciao66 at 2022-02-10 19:45
ミモザの黄色いつぼみが、もうすぐ春だと言っているようですね!
下からミモザの木を見上げた写真もとても素晴らしいです。
美味しいものも食べて、いいものも見て、運動もしっかりして、充実した一日になりましたね!!
Commented by milletti_naoko at 2022-02-11 00:23
ciao66さん、ミモザや山で雪の下に咲くマツユキソウは、イタリアで春の訪れを真っ先に知らせてくれる花ではないかという気がします。

おほめのお言葉ありがとうございます。遠目にはもう咲いているように見えたものの、ズームで撮った写真を見ると、レモン色はつぼみでしたが、青い空に映えてきれいでした♪
Commented by sunandshadows2020 at 2022-02-12 14:21
ミモザ、もうそろそろ咲くのではと思っていたら、そちらで咲き出しましたね。
リコッタチーズが好きなので、その揚げ菓子じっと見つめてしまいました。
揚げてあってお砂糖もまぶしてあれば美味しくないはずがありません。
危ない、今の私には無理ですが、いつかまたお菓子が食べられる日が来ることを願っています。
食べてしまっても、もっと歩けば大丈夫ですよね^ ^
Commented by milletti_naoko at 2022-02-13 06:45
お転婆シニアさん、ミモザは1月末の写真なので、たぶん今はもう花が咲き始めているのではないかと思います。この揚げ菓子、とてもおいしいので驚きました。おっしゃるように、揚げてあるものって、おいしいですよね。

今されている努力が実って、おいしいものを、少しずつでも安心して食べられるようになるといいですね。そろそろ花粉症の時期が始まって、わたしも揚げ物や砂糖は避けなければいけない時期なのですが、つい手が伸びてしまっています。
by milletti_naoko | 2022-02-10 01:29 | Umbria | Comments(6)