イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

イチゴおいしく巻き寿司・みそ汁喜んでもらえてうれしい週末

 今日は久しぶりに夫と、アッシジ郊外の教会のミサに参列したのですが、

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その前にバールで甘い朝食を食べました。


 以前にもご紹介した、店内のテーブルに、アッシジの聖フランチェスコ大聖堂にある聖フランチェスコの人生を描いたフレスコ画の絵があるバール、Lolliniです。日曜日はやはり家族などで集う人が多いからか、朝食だけではなく、お菓子やケーキをたくさん買って箱につめてもらう人がたくさんいて、注文するにも支払うためにも、列に並んだのですが、大好きなイチゴと生クリームが載ったお菓子が食べられて、うれしかったです。実はこのイチゴ、向こう半分は切り取られてしまって、ないのですけれども。

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 ミサにと赴いた教会は、いつものサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli)です。ミサの説教では、砂漠にあって、めったに水を得ることができないにも関わらず、乾いた大地で、そのまれに得られる水で、しなやかにたくましく命を保ち、育つ木の話が印象に残りました。空はどんよりと曇っていましたが、それでも道の向こうに、アッシジの中心街の町並みや丘の上に建つ城塞が、小さく見えていました。

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 ミサのあと、バールの前に駐車していた車まで戻ると、道路をはさんで向かいにある広場を、カササギが歩いています。カササギは、イタリアでは比較的よく見かける鳥で、イタリア語では、gazza ladraと呼ばれています。鳥のイタリア語名と、その名が「泥棒(ladro, ladra)」という言葉を含むのは、きらきら光るものを見ると、くちばしにくわえて巣に運んでしまうからだということは、ずいぶん昔に夫に教えてもらったのですが、その後、gazza ladraが実は、日本語では「カササギ」と呼ぶ鳥だと知ったときには驚きました。

 かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける

 日本に暮らしていた頃は、カササギという鳥を、わたしはこの小倉百人一首の大伴家持の歌で知るばかりだったからです。七夕の日に彦星と織姫が出会うことができるように、翼を並べて橋を作るとされる鳥は、高貴な趣のある美しい鳥だろうと、意識の表層で考えたことはなかったものの、長い間、どこか漠然とそう思っていたために、まさかイタリアでは暮らしに身近な鳥で、しかも泥棒呼ばわりされているとはと、驚いたのです。

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 健康にいいからと、最近は時々、豆腐や野菜たっぷりのみそ汁を夕食に多めに作って、義父母にも食べてもらっています。おいしいと喜んでくれて、わたしもうれしいです。

 今日の日曜の大家族での昼食は、皆で手分けをして準備したのですが、マルケ州に住む夫の従兄夫婦も来ると聞いて、わたしは前菜に巻き寿司を作りました。ミサの後帰宅したら、11時を過ぎていて、昼食は1時からだったのですが、準備するうちに、あっという間に1時になってしまい、慌てて皿に盛りつけて、階下に運ぶ前に写真を撮りました。端っこではなく、もっときれいに見える寿司が前面に来るように撮影すればよかったと反省しつつ、義弟夫婦や従兄が、おいしいと喜んでくれたので、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:【9月29日】洋菓子の日
Commented by yuki0901671 at 2022-02-14 08:40
おはようございます!

やはり日本のケーキとは違いますね。
スコーンのようなものに甘いのが乗っている
のでしょうが、本当に甘そうです。
大の甘党の自分にはたまらないです。
イタリアンの濃いエスプレッソとともに食べたいです。
Commented by katananke05 at 2022-02-14 09:06
カササギ、、確かに日本では ちょと品がある鳥のような 印象ですね〜というか 私の感想ですが、、
でもこの鳥 実際も白と黒で
なんとなく シックで上品です〜

信者であるあたくしよりも なおこさんのほうが 多くミサに預かってらして 恥ずかしい〜

コロナ下なので こちらは 少数制で 地域別に分かれてのミサですが、、

Commented by 3841arischan at 2022-02-14 11:54
なおこさん、以前も紹介していただいた、手作りケ―キの美味しいバ―ル、ほんとにケ―キのような甘い朝食が美味しそうでたまりません!(^_-)-☆
いちごが半分?と聞いて、いちごが高価な時期だからかな?
と想像いたしました!
日本だとこの手のデコレ―ションだと丸ごと1個だとは思いますが、値段は最近高くなってますよ!物価上昇が凄い!
そして、お忙しい中、皆さまの集まりの前菜に巻き寿司をササッと作られてるのが素晴らしいです(^^♪
ツナがとっても美味しそうですし、イタリアの方には受けるだろうなと想像してます(^-^)
Commented by yuta at 2022-02-14 12:49
美味しそうなお菓子です。
甘党なんです。
立派な教会ですね。
厳かにミサが行われるのでしょう。

Commented by ciao66 at 2022-02-14 17:43
テーブルに聖フランチェスコのフレスコ画の絵が描かれている、というのはなかなかいいセンスですね!イタリアらしいねと思いました。そういうお店のケーキは美味しいのでしょうね!
 カササギが泥棒というイタリア、七夕に翼を並べて橋を作るという日本、えらい違いですね~。イタリアの方に是非教えてあげてください。
 お寿司が皆さんに好評で良かったですね♪
Commented by 田中徳兵衞 at 2022-02-14 19:17
味噌屋です。イタリアで味噌汁を喜んで食べて頂けるとは嬉しいです。イタリア風の味噌汁有りますか?
Commented by milletti_naoko at 2022-02-15 04:27
yuki0901671さん、こんにちは。甘いものがそんなにお好きなんですね!
実は、生クリームにはそれほど砂糖が入っていないので、日本で皆さんが想像されるよりは甘さ控えめで、でもかえっておいしかったです。
わたしもこのとき、ミルク入りエスプレッソ(caffè macchiato)を飲みました。おいしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2022-02-15 04:35
katananke05さん、確かに白と黒で決めていて、どこか燕尾服みたいでもありますね。

いえいえ、わたしも久しぶりに足を運びました。マスクをして手を消毒して入るのですが、ワクチンのおかげもあって、また、今では教会内では皆がきちんとマスクをしているので、ミサには安心していくことができるようになってきているかと思います。
Commented by milletti_naoko at 2022-02-15 04:45
アリスさん、実はイチゴがもっと多いお菓子もあったのですが、このオレンジといっしょのお菓子がおいしそうだったものですから。さらにイチゴの季節になっていけば、まるごとイチゴが載ったお菓子も食べられるのではないかと思います。

日本でも物価がかなり高くなっているんですね。イタリアでもガソリンスタンドでの給油の際はもちろん、バールやスーパーなどでの物価上昇に驚いています。

いつも温かいお言葉をありがとうございます。生魚は食べられない人も、ツナや卵焼きだと喜んで食べてくれて、よかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-02-15 04:50
yutaさん、甘いものっておいしいですよね。生クリームとイチゴの組み合わせが大好きなので、うれしかったです♪

アッシジの聖フランチェスコが、生前仲間たちと築き、長く暮らした小さな教会を包み込むように、後世に建てられた教会なんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2022-02-15 04:58
ciao66さん、初めてテーブルを見たとき、すてきだなあと思いました。お菓子やケーキもおいしいんですよ。

イタリアと東洋でのとらえ方の違いに驚きました。まさかあのかささぎが、イタリアでは泥棒と呼ばれる鳥だったなんて! もっと大きな白い鳥をなんとなく想像していたわたしです。

ありがとうございます。皆が喜んでくれて、うれしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-02-15 05:04
田中徳兵衛さん、健康によくて、野菜や豆腐がたくさん食べられるからと、みそ汁を作ったら、喜んでもらえてうれしいです。イタリアでも健康ブームのおかげで、みそを作る会社や売る店が、以前に比べると増えてきているように思います。ずいぶん昔の料理本でも、健康に留意した人向けのものにはもうみそ汁が登場しますし、ヨガなどを教えるセンターで作った料理の本にも、イタリア風と言えば、トマトも入ったみそ汁のレシピがあったように思います。

できるだけ義父母にたくさん野菜を食べてもらおうと、畑で採れたカリフラワーも入れて、今回は作ってみました。
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by milletti_naoko | 2022-02-14 03:52 | Umbria | Comments(12)