おととい病院での診療の帰りにスーパーで買い物をすると、今年は4月17日と遅い復活祭がそろそろ近づいてきたからか、ココナツ入りチョコレート子羊が売られています。値引きがまったくなかったのですが、ちょうどイチゴを購入し、生クリームスプレーも少し迷ったあとで、買うことを決めたところだったので、
チョコ子羊も買うことにしました。

そうして、食べやすいように小さく切り分けたチョコ子羊ケーキとイチゴの上に、生クリームをたっぷりかけて、おいしい春の味を楽しみました。幼い頃からわたしが食べ慣れていた日本のケーキは、スポンジケーキをチョコレートケーキが覆っていて、その上に生クリームが載ったケーキ、あるいは、イチゴと生クリームのショートケーキなのですが、イタリアでは、イチゴと生クリームのある甘いものが店頭に見つかるのは、もっぱら春です。イタリアでも、チョコレートケーキは年中売られていますが、生地もチョコレートが濃厚で、ジャムが間にはさんであることが多く、上には生クリームがありません。
というわけで、チョコ子羊ケーキを買って生クリームとイチゴを添えれば、あの日本の懐かしいケーキ二つをいちどきに、しかも手軽に楽しめると店で思いつき、家に帰ってから、さっそく実行に移しました。
おいしいなあ、うまいことを考えついたものだなあと、この組み合わせが今朝の朝食にもなったのですが、今、チョコ子羊について書いた過去記事を探して読み返すと、なんと去年の春も同じように食べて、記事にしていたことが判明しました。
ちなみに、今回は初めて生クリームスプレーを購入したのですが、それは、泡立てるとなると、手間がかかるのはもちろん、一度にたくさん泡立てがちで、食べたいときに、その都度食べたいだけ楽しむことが難しく、生クリームを食べ過ぎてしまう傾向があるからです。生クリームスプレーなら、夫を待たず、わたし一人のときでも、さっと生クリームを添えて食べることができます。昨日は、コーヒーを飲むときにも、コーヒーの上に生クリームを載せてみました。
さて、目の上にできてしまったできものを、悪化して大きくなる前に取ってもらおうと、ようやく重い腰を上げて、かかりつけ医の診察を受け、薬局で予約した専門医の診察は昨日でした。

朝、自分で車を運転して、ペルージャ郊外にある大病院まで行ったのですが、日曜に義弟たちに車での行き方を教えてもらったおかげで、迷いながらも無事、病棟の裏にある広い駐車場まで行くことができました。
形成外科で診察を受けるのは、今回が初めてです。この総合病院は大きくて迷路のようである上に、受付の仕方や場所が、診療科によって異なるので、とまどいました。この病院では、診療科の入り口付近に受付ブースがあり、その受付で予約票を見せて、番号票を受け取り、掲示板にその番号が出るのを待つことが多いのですが、今回行った形成外科では、予約票に記載があった30番診療室のドアを入ったところで、受付をしていました。その診療室で予約票を見せて番号をもらい、26番診療所の前で順番を待つように言われたのですが、30番診療室が受付場所になっていたことは、廊下で待っていた他の患者さんたちが教えてくれなければ、分からなかったと思います。

大病院の会計室で長い間列に並んで待たずに済むよう、料金は前日に薬局で支払っていました。
診断は予想どおりで、「これは皮脂嚢胞で、20分ほどの簡単な手術で取り除くことができます。手術の日時はまたこちらからご連絡しますが、良性で急ぐ必要がないので、手術は先になると思います。」と、若い医師が説明してくれました。ただ、それがどのくらい先になるかと言うと、なんと夏が終わってからになるだろうとのことなのです。
それではあまりにも先なので、つい最近同じような手術を別の病院で受けた義弟に尋ねると、顔の手術は、手術のあと長い間顔が一部覆われたままになるので、日差しが強い夏よりも、秋、10月頃まで待った方がかえっていいとのことです。また、夫は同僚から、「総合病院では研修医が手術を担当することも多く、地域保健所の方が腕のいい医師に手術を担当してもらいやすい」と聞いたそうなのですが、そもそもわたしが行きやすい保健所ではなく、総合病院まで行ったのは、保健所で診察可能な日時は確か4月まで待たないといけなかったからで、手術までさらに待つ可能性もあります。
かつてイボを、ラベンダーの精油で取り除くことができたことがあった上に、「皮脂嚢胞も、まだでき始めて間もないうちであれば除去できる」と、つい最近知人から聞いたことがあったからです。わたしの場合は、できてから数か月経ってしまっていて、自然になくなるかと思ったら、その気配がないので、医師に診てもらうことに決めたのですが、どうせ秋まで半年待たなければいけないならと、本を手に取ってみたのです。
Maria Treben, "La salute dalla farmacia del Signore. Erbe medicinali: consigli ed esperienze"
するとなんと、アマーロ・スヴェデーゼ(amaro svedese)をしばしば塗布すれば、皮脂嚢胞は消えると書かれているではありませんか。さらに、同じようにアマーロ・スヴェデーぜを塗布することによって、シミやイボ、魚の目やタコもなくなるとのことです。
アマーロ・ズヴェデーゼは、わたしは関節症や花粉症の症状を緩和するためにとよく利用していて、花粉の飛散量が多い今は、イラクサのハーブティーに入れて飲んでいるので、うちにも瓶があります。以前は店で、200mlの瓶入りを購入していたのですが、それでは割高で、ハーブティーに大さじ1杯を入れて、それを1日3回飲むとなると(最近は花粉症対策は、クロスグリの芽の液を主に使っているため、ハーブティーは飲むのをさぼりがちなのですが)、なくなるのが早いので、今日も500ml入りの瓶をアマゾンで注文しました。
昨晩からさっそくアマーロ・ズヴェデーゼを、目の上の患部につけ始めました。今後、様子を見守って、また経過や結果をご報告するつもりでいます。
さて、今日になって、アマーロ・ズヴェデーゼの皮脂嚢胞に対する効果をインターネットで調べていると、中でも上の自然療法士のサイトは情報量が多く、下方にあるコメント欄に、自然療法士自身の経験から、「効くかどうかには個人差があるけれども、効果がある場合が多い」と書かれています。
十数日で効果が現れるだろうとのことなのですが、ただし、皮脂嚢胞というのはもともと、体内にある過剰な脂肪分の排出のためにできるもので、アマーロ・ズヴェデーゼの塗布(この記事では1日に2度でいいと書かれています)と並行して、牛乳や乳製品を避けた方がいいと書かれています。下方のコメント欄を見ると、さらに、血液型がO型やA型である場合には、牛乳や乳製品の摂取過剰がそもそもの原因となっている場合が多く、牛乳・乳製品の摂取を週に3回までには抑えないと、いくらアマーロ・ズヴェデーゼを塗布しても、効果が半減するとのことです。
わたしの血液型はO型です。そうして、このできものができ始めたのは、学校の授業がひどく慌ただしかった12月頃です。忙しさのために、睡眠不足気味で、肌の手入れを怠っていたこと、毎日化粧をして、さらに感染対策のために、授業中も休み時間も、長時間マスクを外せない日々が長く続いたこと、当時は、できものができたのは、そうした要因が重なったためだろうと考えていました。けれども、今になって考えてみると、その頃は、ふだんは年中、花粉症対策として乳製品を避けるよう努めているわたしが、学校のバールの女性が親切にわたしの顔を覚えて、わたしを見るとすぐにマリトッツォを用意して出してくれていたので、毎朝、生クリーム入りのマリトッツォを食べていた時期でもあります。きっとこの毎朝の生クリームが引き金となったのでしょう。
と言うわけで、アマーロ・ズヴェデーゼの効果は、長い目で見れば期待できそうなのですが、ふだんは花粉症対策もあってできるだけ乳製品の摂取は避けているわたしは、日曜に作ったクロスタータも、クリームを作るのに牛乳ではなく豆乳を使ったほどであるのに、最近はイチゴの季節がうれしくて、冒頭の記事にもあるように、ついつい生クリームを可能摂取しているので、まずはこの生クリームなどの乳製品を控えることが、皮脂嚢胞とおさらばするためにも、花粉症やダイエットのためにも大切なのだと、改めて痛感している次第です。昨日買った250mlの生クリームスプレーの消費を、夫も大いに助けてくれることを期待しつつ、すぐに去ってしまうであろうイチゴの季節くらいは、生クリームも楽しんでいいのではないかというささやきにも耳を傾けています。
Articolo scritto da Naoko Ishii
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