イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ロザリオの祈りの9日間祈祷 ノベナ 明日まで家族・友人と

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 カトリックの敬虔な信者である夫の家族は、家族が天に召されると、ノベナ、9日間の祈りを捧げます。ロザリオの祈りを9日間続けて、皆で晩に集まって祈るのです。わたしが最初に参加したのは、14年前に夫の伯母が亡くなったときで、そのときはまだブログを始めていなかったのですが、2010年に義母の兄であるドン・アンキーセが亡くなったときには、



ブログを始めていたおかげで、記憶にはぼんやりとしか残っていない、次のようなできごとも、記事を読み返して、思い出すことができました。

 葬儀があった8日の晩から3日間、今晩まで、毎晩身近な親族が集まって、ロザリオを唱えました。祈りのあとで、義母の従姉妹にあたる伯母が中心になって昔の回想が始まり、「小さい頃、レスキオの家の暖炉の前に集まって、毎晩おじさんやおばさん(つまり、義母の両親)やいとこたちとロザリオを唱えたのだけれども、わたし、おばさんの唱えるロザリオが大好きで……」など、興味深い話もたくさん聞くことができました。

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 このときも、それから数年後に、別の伯父が亡くなったときも、わたしたちはいつも9日間、ロザリオの祈りを続けたのですが、どうやら家によっては、祈りを捧げるのが3日間という家庭もあるようです。そのために、最初の3日間は、ドン・アンキーセとつながりの深かった近所の親戚も来て、いっしょに祈りを捧げ、故人を偲んで、話もしていたのでしょう。

 お義母さんは3月27日日曜日の夕方に亡くなったのですが、教区教会に連絡すると、そのときには教会ではすでに翌月曜日には葬儀が二つ予定されていたため、義母の葬儀は翌々日、火曜日となりました。わたしたちは月曜の晩から集って、ノベナを始め、明日火曜日に終えることになっています。最初の3日間は、近所に住む親戚だけではなく、夫の家族の親しい友人も来て、いっしょに祈りを捧げてくれていました。3日目の祈りが終わったとき、「あら、皆さんは明日以降もロザリオの祈りを続けるんですか」と、友人や親戚が驚いていたので、それで、3日間祈ることにしている家庭も少なくないようだと知った次第です。

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Incoronazione della Vergine, Cattedrale di Santa Maria Assunta, Spoleto (PG), Umbria 10/3/2018


Ave, o Maria, piena di grazia, il signore è conte.
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
(中略)[...]
Santa Maria, Madre di Dio, prega per noi peccatori,
神の母聖マリア、 わたしたち罪びとのために、
adesso e nell'ora della nostra morte. Amen.
今も、死を迎える時も、お祈りください。 アーメン。
(訳は聖パウロ女子修道会サイトから引用)


 亡きお義母さんを思って祈ることはもちろん、皆がこうして毎晩一つところに集まって、いっしょに祈りを捧げることの大切さを思います。

 近所に住む親戚たちは、土日こそ来なかったものの、月曜から金曜までは毎晩来て祈りをいっしょに捧げてくれていて、今夜もまた参加してくれるとのことです。来てくれる親戚たちにもやはり近年亡くした家族がいて、お義母さんはもちろん、「亡き人たち皆のために捧げ祈ってもいいですよね」と、義母の従兄の奥さんである親戚の女性が、そう言っていました。

 こうして外から来客も迎えて、皆でいっしょに祈ると、祈りのあとは、おしゃべりがはずみ、亡きお義母さんたちや昔を共に懐かしむことができると共に、皆もきっと気が紛れていいと思うのですが、お客がいると、毎晩10時半、11時までと遅くまでおしゃべりが続き、それも大変なので、週末は早めにお開きにできて、助かりました。

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 もう長い間、義父母は、毎夕、午後6時からテレビで、まずはルルドで捧げられるロザリオの祈り、その祈りが終わってから、聖ピオ神父の教会のミサの放映を見るという形で、ロザリオの祈りとミサに参列していました。お義母さんの生前は、ちょうどその放映の最中に、テレビの前の二人に、「夕食にみそ汁やヒヨコ豆のスープなどを作って、7時過ぎに持ってきますね」と言って、料理をしていたのですが、今週は、葬儀の当日こそ、夫とトラジメーノ湖に久しぶりに夕景を見に行ったものの、以後は午後6時から7時までの間は、お義父さんといっしょに、テレビの前にいて、いっしょに祈りやミサに参列することにしています。昨日とおとといは、フランチェスコ教皇のマルタ訪問のために、ルルドでのロザリオの祈りの放映がなく、そのために、おとといは午後7時20分までマルタ訪問や教会での式の中継を見て、昨日は、午後6時過ぎに、ロザリオの放映がないことを確認してから、聖ピオ神父教会のミサに、テレビを通して参列しました。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi (PG), Umbria 3/4/2022

 夫は口数も少ない上に、今はできるだけ家族と共に過ごそうとはするけれども、そっとしておいてほしいという感じなので、昨日は朝のミサにはいっしょに出かけて、葬儀の日も夕方、湖に夕日を見るなど、何かこうしてほしい、こうしたいと考えているのだろうかと思っていることをいっしょにするようにはしているのですが、本人が望んでいるであろう距離を置くようにしています。ですから、お義父さんと過ごす時間はまた、生きていればきっとお義父さんといっしょに過ごしたかったであろう義母も思うと同時に、その間は夫が自分の好きなことをして、それが瞑想であれ読書であれ、自由に過ごせる1時間にもなると思うのです。

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 昨日は雨こそ降らなかったものの、アッシジでは空がかなり曇っていたのですが、ミサのあと、鉄道駅近くのバールへと向かっていると、こんなふうにアッシジの町並みが見渡せるところがあります。

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 このあと朝食を食べたバールの店内からも、木々や建物に隠れてはいましたが、やはりアッシジの町が見えました。

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 ペルージャのうちに戻ると、ミケくんが駐車場の屋根の上から、こちらを見つめています。

 昨日は、帰宅後は昼食のしたくをし、午後1時から大家族で昼食を共にし、食後、片づけを終えたあとは、トーディの義弟家族が出発した午後6時頃まで、ほぼずっと階下で皆といっしょに過ごしました。お義母さんの墓碑に使う写真を選ぼうと、皆であれこれ見たアルバムや写真の中に、わたしたちの結婚式のアルバムもあり、何だか懐かしく、あんなこともあったね、姪たちもまだこんなに小さくてと、あれこれ話が弾みました。

 日曜はそんなふうに慌ただしくなることを予想していたため、ブログの記事は昨日も予約投稿にしていました。

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 午後8時に、ひょっとしたら満ち始めた月が見えるかもしれないと外を見やると、たそがれの空に、魚のような鳥のような不思議な形の雲が浮かんでいました。

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 日曜の町の丘のすぐ上にだけは、まだ日の光と夕日の茜色が残っています。

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 そうして、探していた月を、空に見つけることができて、うれしかったです。

 このあと、軽く夕食を食べて、午後9時からは家族だけで集まって、ロザリオの祈りを唱えました。



 昨日は、わたしがイタリアで暮らし始めてから20年目の記念日でした。特にとりたてて祝うことはしなかったのですが、こんなふうに家族と穏やかに過ごせることに、感謝しています。

*4月5日 0:08(追記):今日は別の親戚も参加し、さらに義弟の奥さんがケーキを焼いてくれたのはよいのですが、焼きあがるのを待つため、30分待ってから祈り、そのあとケーキを食べて、さらにおしゃべりとなったため、皆が帰ったらもう午後11時40分でした。しかも義弟が、今晩になって、ノベナは葬儀の日から数え始めるので、月曜日は数に入らないため、水曜日まで続くと言います。それはいいのですが、夜もう少し早く終わりますように。義弟は退職しているし、その奥さんは水曜は仕事が休みなのですが、夫は明日もあさっても仕事で朝が早いのです。お義父さんも、途中から時々あくびをしていました。わたしの仕事は、復活祭が近づいて、個人授業も少なくなっているため、今週は朝少しゆっくり起きても大丈夫で、時間の融通は利くものの、おしゃべりの時間が長くなってしまうと、やはり時間的に厳しくなってしまうので、火曜と水曜はせめて夜11時にはお客を送ることができますように。義弟たち、夫婦そろっておしゃべりが好きで、話し始めると止まらないのです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by katananke05 at 2022-04-05 20:55 x
ロザリオの祈りは 天使祝詞と
聖母マリアの祈りを交互にするのかしら、、 一つ玉のところは
使徒信教とか??
正式に知らないです〜

私は 口語訳でなくていまだ 文語調のしか おぼえてなくて、、
なかなか 口語調をとなえきれないのですよ〜

例えば
「めでたし 聖籠(せいちょう)満ちみてるマリア
主は御身とともに居ませる
御身は女のうちにて 祝せられ
御胎内のおん子イエズスも
祝せられたもう〜    

などと 子供の時は訳も分からずの 呪文でしたよ〜
母の父が亡くなった時は
家族で お通夜には ロザリオの祈りをとなえていたようですが、、
イタリアでは熱心なカトリックのおうちでは ご近所の方も集まり唱えるのですね〜
Commented by ciao66 at 2022-04-06 17:29
お祈りが1週間続いて、皆さん集まって故人をしのぶというのは素晴らしいことですね。回想やおしゃべりを交えながらというのがいいとはいえ、毎晩遅くなるのが続けば、それも大変なことでしょう。

魚はキリスト教のシンボルなので、お魚に似た雲はお義母さんが天国で見守っているというメッセージなのかもしれませんね。
Commented by milletti_naoko at 2022-04-06 22:47
katananke05さん、ロザリオの祈りについてどんな順で祈るかは、上の記事冒頭の「ロザリオの祈り」をクリックすると現れる女子パウロ会の記事に、詳しい説明があります。わたしも主の祈りは日本でも知っていましたが、こうした祈りはイタリアに来てからイタリア語で覚えたので、日本ではどう祈るのだろうと、上記サイトを参考にして訳を引用しました。

おお、文語で覚えられているんですね。そう言えば、ルルドからのイタリア語でのロザリオの放映も、Salve Reginaをラテン語で歌っていますし、義父母が若い頃はミサもロザリオの祈りもラテン語で行われていたそうです。
Commented by milletti_naoko at 2022-04-06 22:51
ciao66さん、今夜で終わりなのですが、夫が皆で食べるために復活採用のケーキ、チャラミーコラを買って帰るなどと言っているので、また今晩もお開きは遅くなりそうです。ずっと集まってくれた人たちへの感謝を込めて、祈りを上げたあと、おしゃべりをすることにいたしましょう。

確かに魚や船はキリスト教の大切なシンボルですよね。そう言えば、マルケ州の友人たちが、蝶を見ては、亡くなった人が訪ねてきてくれているのだと言っているのを聞いたことが、遠い昔にあります。
Commented by katananke05 at 2022-04-07 22:47 x
身内が亡くなった後に庭に蝶が飛んで来たら 亡くなった人がきてくれた、、というのは こちらでもきいたことが ありますよ〜

そういえば 子供の時は
ミサのところどころでは ラテン語でした、、
これも 意味はしらずに
「セクラ セクロウオ〜」などとね〜
Commented by milletti_naoko at 2022-04-09 02:10
katananke05さん、日本でも蝶を見て、そんなふうに言うことがあるんですね!

ミサがラテン語ではなく、世界各国の現代の言葉で執り行えるようになってから、まだ60年ですものね。そう言えば、とあるアメリカ映画で、「ラテン語で説教で何を言っているのか分からなかったときの方が、ありがたく思って聞くことができていた」というセリフがありましたっけ。
by milletti_naoko | 2022-04-04 22:14 | Umbria | Trackback | Comments(6)