イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

春色のペルージャ歩いて保健所に、雑談せず集中してほしい採血中

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 今朝、ペルージャの地方保健所から少し離れた無料駐車場に車を置いて、約15分ほど歩いていくと、色とりどりの花が咲いて、町を彩っています。早朝はまだとても寒いのですが、春が来たのだなと実感しました。

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Perugia, Umbria 11/4/2022

 健康管理のために血液検査をと、3月16日にかかりつけ医の診療所に行って文書を発行してもらい、すぐに薬局で予約をすると、緊急を要さないため、最も早い予約可能日時は今日、4月11日でした。朝食は抜きと聞いていたため、朝8時15分から30分までと、朝早い時間帯に予約をして、今朝行ってきました。

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 さわやかな青空が広がり、歩いていると、前方の日の光がまぶしいほどです。歩道の右に立つ柵からは、

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花が咲く庭も見えます。

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 採血会場である地方保健所へと下っていく坂道の手前から、サン・ドメーニコ教会が見えたので、前方を走る車が写らないよう、ズームで拡大して撮影しました。このあと、わたしはこの坂道まで歩かずに、その少し手前、右手にあった石の階段を降りたのですが、近道だと思ったその道は、回り道で、いったん下まで降りてから、保健所までまた少し坂道を上る必要がありました。

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 でもそのおかげで、朝日を浴びたみごとな桜の木に出会うことができました。しかも、その花いっぱいの枝の向こうに、サン・ピエートロ教会の鐘楼が見えています。

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 新型コロナウイルス感染症の感染がイタリアでも拡大し、全国がロックダウンとなった2年前の3月からは、本来であればする必要があった眼科や皮膚科の検診もずっと先延ばしにして、病院や保健所からは遠ざかっていました。それでも、一度、2年に1度のマンモグラフィーのために、今朝も行った地方保健所を訪れたのですが、そのときは、予約時刻の10分前にならなければ中に入ることができず、しかも入る前に、自己申告書に記入して、提出する必要がありました。

 それで今日は、ちょうど10分前に着くように歩いて行ったのですが、予約時刻の確認もなく、誰にも止められずに、保健所の中に入ってしまうことができたので、驚きました。

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 採血をイタリア語では、prelievo di sangueと言います。採血に来た人はこちらへということでしょう、PRELIEVOと大きく書かれた字と矢印があったので、その案内に従って、採血会場へと向かいました。保健所前にはローズマリーの茂みがあり、もう咲いている花もあります。

 血液検査を予約したときにもらった文書には、必要であれば一人まで付き添いも同伴可能で、ただし同行者はグリーンパス携帯が義務であると書かれていました。保健所内には付き添いのために来たと思われる人も少なからずいたのですが、誰が採血、誰が付き添いのために来ているのか、またグリーンパスを所持しているのかの確認はいっさいありませんでした。

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 採血者用の入り口から入ったものの、そのまま採血会場に行っていいのか、それとも、まずは受付に行く必要があるのだろうかと迷って、保健所の中央入り口にある受付に行って聞こうとしたら、廊下にさりげなく立っていた係員の女性がわたしを呼び止めて、採血会場の前にある発券機で、受付番号票を取って、そのまま会場に入るようにと教えてくれました。

 会場にたくさん設置されている椅子の一つに座り、まずは、電光掲示板にわたしの番号が表示されるまで待ちました。わたしは504番の番号票を取ったつもりで、504番の表示が出るまで待ったのですが、受付で番号票と血液検査を予約した際にもらった文書を提出した際、係の人に言われて、503番と504番の二つの番号票を取ってしまっていたことが判明しました。尿検査の容器も提出しようとしたら、採血の際に担当者に提出してくださいと言われました。

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 受付を終えたら、今度は採血の順番を待つのですが、わたしの番号は、やはり同じ503番です。ただし、この番号が表示される電光掲示板は、受付番号を知らせる掲示板や受付からはかなり離れた場所にあったので、この採血用の番号がよく見える場所まで行って、椅子に座って順番を待ちました。すぐ上の写真を撮影するまでは番号が次々に先へと進んでいたので、わたしの番もすぐ来るだろうと思っていたら、上の三つの番号のまままったく変化がない状況が20分近く続きました。その間、採血を終えて出ていく人はいないのに、検査のためにやって来る人は増え続けたので、受付が若干混雑しました。

 ようやくわたしの番が来たので、中に入ると、どういうわけか名前と生年月日を聞かれたので、提出した紙に書いてあるのにと思いながら、答えました。針を刺すときの痛みはあったものの、採血までに何度も針を刺されることなく、一度だけで済んだので助かりました。ただ、長い間わたしたちが待たなければいけなかったのは、保健所で働く誰かの子供が嫌がって、それで採血がなかなかできなかったためらしく、それはいいのですが、採血を担当した女性が、まだわたしの採血が終わらず、採血しては別の容器にと取り替える作業の最中に、おしゃべりを他の人と続けていたので、もっと採血に集中してほしいと心配になりました。

 先月薬局で血液検査を予約したときにもらった文書には、わたしの採血予約時間は、8時15分から30分と書かれていて、さらに、8時15分に採血会場に来るようにという指示がありました。今朝は8時5分に会場に到着し、受付後しばらく待ったものの、8時40分には採血が終わり、帰途につくことができました。

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 採血が終わっての帰り道も、風景や花を楽しみながら歩きました。

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 最近は、オルヴィエートでもトラジメーノ湖でも、出かけた先で見かける人や外国人観光客が増えてきています。今朝は帰り道に、ローマ・ティブルティーナのバスターミナルとフィウミチーノ空港行きのフリックスバスを見かけました。復活祭が近づいて、大学や学校も休みになり、あるいは職場で休みを取って、ローマや外国へと旅行する人も、増えてきていることでしょう。

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 満開はまだしばらく先でしょうが、咲き始めた藤の花も、今日はあちこちで見かけました。

 うちに帰って、自分自身のための覚え書きも兼ねて、この記事を書き始め、ふと思いついて調べると、日本のサイトには、採血前は12時間、あるいは10時間食事をしないようにと書いてあるものが多いので、少し慌てました。採血は食事抜きでとは、薬局で聞き、血液検査の予約詳細を記した文書にもそう書いてあったのですが、前の晩も食事が遅くてはいけないとは思いもしませんでした。

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Lago Trasimeno, Umbria 10/4/2022

 ふだんは午後9時までには食事を終えることが多いのですが、昨日に限って、トーディの義家族を見送ってから、夕方友人とトラジメーノ湖で散歩をして、それからペルージャに戻り、まずは友人を自宅まで送ってから帰宅したら、工事のための渋滞もあって、帰宅が午後9時前と遅くなり、そのために夕食も遅くなってしまったからです。

 イタリアではどうなのだろうと調べたら、「少なくとも8時間」と書いてあったので(リンクはこちら)、ほっとしました。

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 昨日の散歩中は、行きは青空の下真っ白な花を咲かせていた桜のその花が、帰りは夕日を浴びて淡いピンク色になり、どこか日本の桜を思わせて、とてもきれいでした。

 血液検査の結果は、あさって、4月13日から知ることができるそうです。以前は、検査会場でもある地方保健所まで、結果を取りに行かなければいけなかったのですが、今は、保健所だけではなく、薬局でも受け取ることができる上、税務番号と予約文書に記載された二つの暗証番号を入力すれば、インターネットでも結果を受け取ることが可能となったようで、予約の際にもらった文書に、そう書かれています。長きにわたる外出・移動規制がきっかけとなってのことでしょうが、便利になったものです。

*追記(イタリア時間4月11日 15:30):かつて何度か、ペルージャ市内の私立の研究所で血液検査をしたことがあり、そのときにはすぐに結果がもらえたので、ひょっとしたらと思って、まだだろうなと思いつつ、ウンブリア州の保健所のサイトの指定されたページで、税務番号と暗証番号を入力してみたら、なんともう血液検査と尿検査の結果が出ていました。そこで、さっそくダウンロードして、印刷しました。気になる数値があれこれありますので、明日の朝さっそく、かかりつけ医の診療所に行って、結果を見てもらおうと考えています。ちなみに、検査結果を記した文書には、印刷時刻午後1時24分と書かれているので、サイトにアップロードしたのは、さらにその後だとは思うものの、採血後、5時間後にはもう結果を記した文書ができていたわけです。ちなみに、同文書には、検査時刻がなぜか午前11時11分となっているのですが、それは採血した血を分析した時刻ではないかと推測しています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:3月27日はさくらの日
Commented by ciao66 at 2022-04-12 17:58
とんがり屋根のペルージャのサン・ピエートロ教会の鐘楼には見覚えが有ります。そのあたりを歩いたことを思い出し、懐かしく拝見しました!
血液検査の結果がネットで見られるというのは日本ではあまりなさそうです。早く結果が解っていいですね。
おしゃべりな検査の方はイタリアならではかもしれませんが・・・
そちらでも桜が見ごろなのですね!3枚目の写真のかわいい花はヒマラヤユキノシタかなと思って拝見していました。
Commented by meife-no-shiawase at 2022-04-13 14:17
採血、お疲れ様でした♪
イタリアもけっこう、色々とのんびり・・・な感じですね。
台湾も似ているので想像できます。
日本なら「もう、早くしてよ!」などという不満が聞こえてきそうですが
案外、そんな文句も出ないのが不思議だったりします。笑。

桜と教会のコラボが美しいですね~。
Commented by milletti_naoko at 2022-04-16 05:09
ciao66さん、サン・ピエートロ教会、近くを歩かれたんですね。中心街からも見える歴史ある教会ですが、長い間修復中で覆われていた鐘楼を、今はこうして見ることができます。

そう言えば、去年受けたPCR検査の結果もこうしてオンラインでも知ることができたので、感染下で移動や接触を避けるために、こんなふうにオンラインで結果を知ることが可能となったのかもしれません。客がいるのに担当者がおしゃべりというのは、イタリアではたまにあるのですが、さすがに採血中はやめてほしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2022-04-16 05:14
メイフェさん、ありがとうございます。
仕事で応対中におしゃべりというのは、イタリアではたまにあるのですが、まさか採血中というのは初めてでしたし、やめてほしいなあと思いました。なんと採血中におしゃべりをされて、しかもするはずだったのとは別の注射を打たれてしまったという日本の方もおいでだそうです。

日本の寺社の桜もすばらしく、歴史ある建物によく似合っているのですが、イタリアの教会を背景にしてもきれいだなあと思いました。日本と違って効果をねらっているのではなく、かなり遠方でもあるので、たまたまだとは思うのですけれども。
by milletti_naoko | 2022-04-11 21:09 | Salute | Comments(4)