イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

花と緑彩り光満ちる春のポルヴェーセ島、トラジメーノ湖

 4月5日は青空の下、眺めを楽しみながら船で進み、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に浮かぶ3島のうち、最も大きいポルヴェーセ島(Isola Polvese)に到着しました。

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Isola Polvese, Castiglione del Lago (PG), Umbria 5/4/2022

 自然が豊かなポルヴェーセ島へは、春から秋の初めまでの間だけ、公共の船の便が出ています。春になって島行きの便が再開すると、ポルヴェーセ島へ行って散歩をするのは、わたしたちのお決まりの春の行事の一つです。実は、このブログの最初の記事も、2010年4月3日のポルヴェーセ島での散歩について書いています。

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ポルヴェーセ島に立つ観光案内看板の地図から引用

 わたしはできれば島を1周したかったのですが、島の東の岸は日が差さず、風が吹いて寒いと夫が嫌がったため、この日は、島の南東にある港から島の北の端まで、西の岸辺に沿って歩いてから、島の高みにある元修道院跡(冒頭の写真)まで登り、それから、島の高みを通る見晴らしのいい道を通って、港へと戻りました。

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 港から、遊歩道を通って時計回りに歩き、中世の城塞のそばを通りかかると、

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道端に色とりどりの花がたくさん咲いています。

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 なぜかこんなところにソラマメが二つ育っていることに、夫が気づいて教えてくれました。

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 さらに歩くと、イトスギとキョウチクトウの並木があります。例年、夏はこの並木のキョウチクトウの白やピンクの花がきれいで、十数年前に、その花があまりにみごとなので、義父母の金婚式は島で祝って、花盛りのこの並木を馬車で通ったらどうだろうなどと話したこともあります。その年はけれど、キョウチクトウが無惨なまでに低い位置まで剪定されてしまい、再び元のように育って、花が咲くまでにはしばらく時がかかりました。つい近年もまたあまりにも極端な剪定がされていたので心配したのですが、緑の葉と枝が無事育っているのを見て、安心しました。

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 夫より一足先に北の端にある岩の浜に着くと、コサギ(garzetta)がいます。奥に見えるのは、トラジメーノ湖の北の岸辺近くにある2島で、左からマッジョーレ島(Isola Maggiore)ミノーレ島(Isola Minore)です。

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 青い空の下、湖も青く、澄んだ水の底にある石や岩も見えています。空の青と湖畔の丘の緑が、穏やかな湖面にそのままに映っています。

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 正面には、湖の西の湖畔にあるカスティッリョーネ・デル・ラーゴ(Castiglione del Lago)の町並みが遠くに見えています。上の写真は、寄り添い合うカンムリカイツブリ(svasso maggiore)のつがいが見えるようにと、ズームで拡大して撮影した写真の一部を、さらに切り取ったものです。

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 この頃はまだ朝晩は寒いほどだったのに、この日は太陽の光が温かく、夫は上の写真の左手の大きな岩の上に寝そべって、日光浴を楽しんでいました。

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 そろそろ港へと歩き始めようと岸を離れると、アヤメ属の花が咲き、大きなつぼみもいくつかあります。

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 島の北の端から東の岸辺へと回ってすぐのところに、この展望台があります。登ると、四方に広がる眺めがすばらしく、岸辺にいる水鳥や水中の魚が見えることもあります。前方に小さく、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)の村がある岬とその館が見えています。

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 このあとさらに少しだけ東の岸辺を歩いてから、島の高みへと登っていきました。島には、オリーブのみごとな古木がたくさんあります。

 冒頭の写真に写る元修道院跡を訪ね、階段を上って、湖や風景の眺めを楽しんでから、島の中央を通る道をそのまま進んで、港へと向かいました。

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 歩いていると、オリーブの木々の向こうに、島の南の端近くにある中世の城塞が見えるところが、時々あります。

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 少しずつ傾く日に、空と湖が柔らかな金色を帯び始める中、風景を楽しみながら、港へと急ぎました。フェリーの最終便が島を出るのは午後7時20分で、上の写真を撮ったときには、まだ6時49分だったのですが、去年の秋、わたしたちがやはり最終便で帰ろうと島を港へと歩いていたら、7時10分に島に着いて10分間停泊してから7時20分に島を出発するはずの船が、港に誰もいないと思ったためか、そのまま港に寄らずに引き返してしまいそうだったので、慌てて港へと駆けていったことがあるからです。

 この日、少し早めに港に着くと、葦の茂みの前に白鳥が1羽いて、船が来るまで、その白鳥を観察したり撮影したりしたのですが、そのお話と帰りの船から見えた美しい夕焼けについては、また別の機会にお話しするつもりでいます。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- トラジメーノ湖 ポルヴェーセ島の散歩 / Passeggiata all'Isola Polvese sul Lago Trasimeno (2010/4/3)
- 恋の季節 カンムリカイツブリ トラジメーノ湖 / Svassi innamorati sul Lago Trasimeno (2022/4/5)
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- 湖を船でシクラメン咲くポルヴェーセ島へ、トラジメーノ湖 / Isola Polvese in autunno (2021/9/22)

参照リンク / Riferimento web
↑ トラジメーノ湖に浮かぶ2島、マッジョーレ島とポルヴェーセ島行きのフェリーについては、上のリンク先のページで、時刻表を参照し、ダウンロードすることができます。
↑ 一方、島行きフェリーの運賃は、この上のページに記されています。2022年4月16日現在、ポルヴェーセ島とサン・フェリチャーノ間の往復料金は、6ユーロです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by yuta at 2022-04-17 06:52 x
雄大な景色素晴らしいです。♪
圧倒されますね。
ともかく何も言わず眺めていたいです。
イトスギとキョウチクトウの並木を歩いてみたいですね。 ^~^
Commented by toshis_photoblog at 2022-04-17 17:55
naokoさん
トラジメーノ湖とボルヴェーゼ島の美しい風景のなかを散策するご夫妻の様子
いつもながら微笑ましく拝見させていただきました。
ボルヴェーゼ島から見るトラジメーノ湖ももちろんとてもきれいです。
私も一緒に島を散策しているつもりで、見させてもらいました。
ありがとうございました。
toshi
Commented by ciao66 at 2022-04-17 18:53
春になると渡れる島というのがいいですね。
壁だけが残り廃墟になった修道院も
オリーブの古木や糸杉並木も雰囲気満点ですが、
今は無人島ということでしょうか。
のんびりするにはとてもよさそうなところですね!
Commented by milletti_naoko at 2022-04-18 06:36
yutaさん、ありがとうございます。
この日はとびきりの晴天で、遠くまで風景がよく見えて、眺めがすばらしかったです♪

白やピンクの花が満開だったとき、この並木を歩いて感嘆しました。そのときカメラが手元になくて、撮影した写真が残っていないのが残念です。
Commented by milletti_naoko at 2022-04-18 06:41
toshiさん、こちらこそありがとうございます。
奥さまと二人でご覧になった電車での色とりどりの花の中の旅もすばらしいですね!

小さい島なので、見やれば湖が見えることが多く、花も風景も楽しめて、いつも行くのが楽しみです。
Commented by milletti_naoko at 2022-04-18 06:49
ciao66さん、この修道院跡、教会は、崩れ落ちた跡をそのまま残し、けれど安全には訪ねられるようにしてあって、かつて修道士たちが暮らしたり祈ったりしていた建物は、再建されて、今は環境や自然について研究や教育が行われる場所となっているんですよ。

今は、年を通して暮らすのは、宿を営む一家と島を管理する人だけですが、夏にはバールやホテルなども開くので、観光客の多い季節には住民も少しは増えるようです。
by milletti_naoko | 2022-04-16 23:12 | Umbria | Trackback | Comments(6)