イタリア今年の復活祭は1150万人が旅行、２年ぶりの自由な春、World Voice 連載

　感染してしまった夫の友人に、共通の友人が健康によいというお茶を贈りたいと話したことがきっかけで、その友人がオルヴィエートにいたため、昨日もオルヴィエートに行って、夫は友人にお茶を届け、わたしは久しぶりに、崖下周遊トレッキングコースをぐるりと１周しました。

Orvieto (TR), Umbria 29/4/2022
　先週訪ねてからまだ６日だというのに、咲く花が一気に増えたので驚きました。

　冒頭の写真は、凝灰石の断崖の上に建つ歴史的中心街から、いつものようにアルボルノス城塞の門を通って、崖下トレッキングコースへ下っていこうというときに、道の右手、崖の上を通る道の塀の向こうに見えた風景です。

　駐車場近くの藤も、咲く花が増えました。

　昨日はただし、北西からの風が激しかったため、日が高いうちに風の冷たい道を歩こうと、いつもとは逆回りに、つまり、反時計回りにコースを歩きました。先週末、中心街の観光客がひどく多かったこともあり、昨日は崖の南西面の上を通る眺めのいい道は歩かず、そのすぐ下の菩提樹並木の下を通りました。緑の若葉がさわやかです。

　崖下を彩るひなげしの花も、この数日でかなり増えました。

　先週は見た記憶のないアカシアの花も、今はあちこちで咲いています。

　日当たりのいい崖の南面の下では、先週花盛りだった菜の花の季節が過ぎようとしていたのですが、崖の北面の下では、今も菜の花がたくさん咲いています。

　こんなふうに石の上の塀にも、元気に花や植物が育っています。

　先週も今週も、行きがけに無料高速道路から、一面の菜の花畑が見えてきれいだったので、昨日は帰り道、高速道路を降りて、その菜の花畑の近くまで行って、撮影しました。
　今の時期は、２年前はイタリアが全土ロックダウンで、家の外にさえ自由に出ることができず、去年は、ウンブリア州がイエローゾーンとなったので、ペルージャ市外に出かけることが可能となったばかりで、けれどもレストランでの飲食は屋外でしかできず、他州にはまだオレンジゾーンやレッドゾーンであるところもありました。
　今年になってようやく、まだ感染下ではあるものの、通例はイタリアで大勢が旅行に出かける復活祭や４月末から５月初めに、比較的自由に外出し、旅もできるようになりました。ウンブリア州にも大勢の観光客が、イタリアの他州から、また外国から、訪れています。
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/ishii/2022/04/1150.php

　今年の復活祭では、1150万人のイタリア人が旅行をしたとのことです。昨晩ニューズウィーク日本版の姉妹サイト、World Voice に寄稿した記事、「イタリア今年の復活祭は1150万人が旅行、２年ぶりの自由な春」では、イタリアでは観光客が多い旅行シーズンが日本のゴールデンウィークに先駆け、復活祭や４月２５日前後に始まることや、過去２年と比べたこの春のイタリアの様子をご紹介しています。
　よろしかったら、ぜひお読みください。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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