イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

仏エトルタの旅の思い出と英国から来てびっくりルパン、仏語再学習を読書から

 夫とノルマンディーを旅行して、青い海に切り立つ白い断崖の美しいエトルタで、断崖のすぐ上にある緑の中をゆく散歩道を歩き、花と眺めを楽しんだのは、2016年6月のことです。

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Étretat, Normandie, France 18/6/2016

 あの夏は、友人たちとフランスのシャルトルやモン・サンミシェルに行くことになり、せっかく行くならと一足先にイタリアを飛行機で発ったわたしたちは、電車やバスを利用して、パリやエトルタ、ルアンにルアーヴル、オンフラールなどの旅を楽しみました。

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 ここでモネがこの絵を描いたという案内看板もところどころにあり、町を離れて海辺に向かい、散歩道を歩いていくと、眺めがすばらしかったです。

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 イタリアでは暑い6月半ばも、北フランスはまだ涼しく、緑を野の花が彩っていました。

 このエトルタには、アルセーヌ・ルパンの生みの親であるルブランの家があって、怪盗ルパンの家として公開されています。それを知ってはいたのですが、海と崖の風景を楽しんで歩くことの方を優先して、訪ねずじまいになったのは、わたしが、中学生の頃から、新ルパン三世やカリオストロの城を楽しみに見ていて大好きであったにも関わらず、アルセーヌ・ルパンの小説は読んだことがなかったからだと思います。小学校高学年からシャーロック・ホームズが好きで、ホームズの本は、中学生の頃にすべて読み終え、仲のよかった友人がルパン派、わたしはホームズ派で、それぞれがお互いに好きな作品や主人公の魅力を語ってはいたのですけれども。

 また、今調べていて、すぐ上の写真には、ルパンシリーズの奇岩城のモデルとなった岩と崖が写っていることも分かりました。

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19/6/2016

 ちなみに、この記事を書くために、エトルタの写真を探していたら、ノルマンディーの町で、こんな写真も撮影していました。

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 写真のルパンの本は、こちらの本屋のショーウィンドウにあったのだと思います。

 いきなり8年前の旅の話をするのは、先週思い立って、数年ぶりにフランス語学習を再開しようと、

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注文していしていたアルセーヌ・ルパンシリーズの第一作、『怪盗紳士ルパン』が、今日、先ほど届いたところだからです。

 ブログのお友達でもあり、わたしはずっとさぼっていますが、フランス語の学習仲間でもあるフランス在住のlucien518さんのツイートを機に、フランス語でルパンシリーズを読んでみれば、フランス語も読書も楽しめて、フランス語学習を再開するために、忘れていたフランス語の語彙や文法を少しずつ思い出すいいきっかけになりそうだと考えて、購入を決めました。


 イタリアの書店で見つけて買った、初めてのフランス語の小説、ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』の完全版が、folio classiqueの本だったので、以後は可能な限り、フランス文学の作品は、このシリーズでそろえてきました。

 そのため、『怪盗紳士ルパン』も、完全版をこのシリーズで買って読もうと思い、調べてみると、ところが、folio classiqueにはこの小説があるのに、アマゾンではイタリアどころかフランスのサイトでも扱われていません。仕方がないのであきらめて、アマゾンイタリアで購入できる、よさそうな完全版を売る他の出版社を見つけてはいたのですが、後日注文しようとすると、もう注文不可能となっています。けれども、そのときには、以前からほしかったfolio classiqueの『怪盗紳士ルパン』が、アマゾンイタリアで、しかも割引価格で販売されているのに気づき、すぐに注文しました。

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 上の写真でお分かりのように、folio classiqueは、日本の文庫本に比べると、紙の質が非常に悪く、時間をかけて読んだとは言え、一度通して読んだだけで、数年後にはこんなふうに、本がしみだらけになってしまっています。それでも、本そのものも活字も、ちょうどいい大きさで読みやすく、また、完全版であるはずだと信頼が置けることから、買えると分かってからは、迷わずに注文しました。

 ただ、販売者がアマゾンイタリアであり、わたしはプライムの会員でもあるのに、5月4日に注文して、5月11日に到着予定とはどういうことだろう、フランスから届くにしても遅いなあと、不思議に思っていました。

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 そうしたら、「発送しました」「配送状況をご確認ください」というメールを受け取って調べると、なんとフランスの出版社から出版されたフランス語の本が、英国から発送され、まずはベルギー、次にドイツを経由して、イタリアに来ると知って驚きました。
[*追記(5月12日): 今、本を見ていたら、印刷がスペインのバルセロナで行われたことが分かって、さらに驚きました。]

 そうして、今日この本を届けてくれたイタリア郵便の配達人は、かつて夫や義弟たちが親しくしていた友人でした。わたしも何度か会ったことのある女性なので、本を受け取ったとき、久しぶりに話をすることができました。

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 この本、『Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur』が、こんなに遠くから、長時間かけて届いても、定価5.80ユーロのところを、特別価格4.94ユーロで、発送料を払わずに買えるのは、わたしがプライム会員だからでもありますが、ヨーロッパの様々な配送網を、大手顧客であるアマゾンが安く利用できるために、その恩恵をこういう形で受けることができるのでしょう。

 以前のように、「毎日3時間フランス語学習」などと張り切らずに、今は、1日に1ページ、10分でもいいから、毎日学習を積み重ねていこう、そうすれば負担にならず、また、興に乗れば学習量も自然と増えていくだろうと、そう考えています。

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 耳からもフランス語に慣れていこう、5月だから5・6月号をと、フランス語音声学習雑誌、『bien-dire』も、古い号のCDを久しぶりに引っ張り出しました。実は本を注文した翌日にも、家事をしながら1時間ほど聞いたのですが、その後は、聞き続けることができず、今日になって料理中などに少し聞き直したくらいです。フランス語は、一度は入門書を2冊終え、何よりもイタリア語と英語での読書経験の助けも借りて、何冊か小説を読んでいるおかげで、幸い今も、聞いて内容がなんとなく分かる部分も少なくありません。

 はりきりすぎず、ぼちぼち頑張っていくつもりでいます。

関連記事へのリンク
- エトルタの白い断崖青い海、ノルマンディー
- 仏映画、『愛しき人生のつくりかた』 / Film, “Les Souvenirs”
- エトルタびっくりトンネル、ノルマンディー

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by meife-no-shiawase at 2022-05-12 00:02
素晴らしい眺めですね!!!
海のギリギリまでが石の断崖のようになっている地形が面白いですね。
1枚のお写真の断崖なんてなにか生き物のようにも見えます。

フランス語ですか!!!!
なおこさんは勉強家でいらっしゃいますね。
いつも向上心を持って物事に取り組まれているのがすごいです。
フランス語は大学の第二外国語で取っていましたが・・・
お恥ずかしながら「私はフランス語が話せません」というセンテンスだけはしっかりマスターしたものの、
全然、ものになりませんでした。でもフランス旅行へ行った時に、この「フランス語が話せません」は
しっかり通じて(笑)、その後、皆さん、英語で対応してくれたので役に立ってよかったです!?笑。

届いた本。なんとも羨ましい。
そんなにたくさんの国を旅してなおこさんの元へ。笑。

私も色々な国の言葉を勉強してみたいな・・・と思うのですが
まだまだ中国語のブラッシュアップが必要ですので、他の言語はまだまだ先になりそうです。
Commented by はる at 2022-05-12 07:38 x
おはようございます。
切り立つ断崖と緑は絵になりますね。
かのモネが描いた気持ちがわかります。

私もルパン派です。最近はコロナ過でイギリスの田舎が
舞台になっている推理小説をたくさん読みました。

大学時代は第二外国語でスペイン語を、主婦なってからは
中国語をと頑張りましたが撃沈!!!!
やはり英語が一番シックリするような?
でもアメリか英語です、

あちこち旅をして届いた本。
ゆっくり味わってくいださ~い!





Commented by nonkonogoro at 2022-05-12 09:00
少女の頃は
アルセーヌルパンの大ァンでした。
「奇岩城」は 特に好きでしたが

最近 読んでみたら
ちっとも面白くなくて~
私が読んだ本は 少年少女向けに
もっと ロマンチックに描かれていたのかもしれません。

今は
BBC放送のホームズがBS NHKで再放送されているので
楽しく見ています。
英語の勉強には ホームズで
フランス語には ルパンですね~(#^^#)

長年勉強してきた英語でさえ
低いレベルなので 他の言語を話すのはあきらめていますが
各国の単語は 日本中にあふれているので
せめて どの国の言葉で どう発音するのかだけでも
知ることができればいいなと思っています。
ネットで すぐ検索できますしね~
Commented by ciao66 at 2022-05-12 09:50
作家の住んでいた家を見るのは興味深いですが、ルブランの家が「怪盗ルパンの家」にもなっているのは二重に楽しめそうですね。子供のころ読んだものの、すっかり忘れていますが、読んでから行くと尚良さそう。私は日本語で読むでしょうが!
 フランス語に再びチャレンジなさるのは素晴らしいですね!
私はNHKの英語の講座をスマホのアプリで続けています。
始めて半年ほどですが、少しはヒアリングがましになったような気がして、もう少し続けようと思っています。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-12 19:54
メイフェさん、ありがとうございます。いろいろな映画でこの美しい風景を見て、ぜひ行きたいなと思い、行ってみて本当によかったです。確かに、ゾウさんかアリクイくんか、何か鼻の長い生き物のようにも見えますね。

イタリアとフランスは陸続きで、登山や旅行でもひょいと国境を越えて訪ねたことがあり、せっかくだから話せたらいいなあと、勉強を始めました。メイフェさんは大学の第二外国語で、フランス語を勉強されたんですね! わたしはドイツ語でした。そうなんです。フランス人は皆英語で話しかけてもフランス語で返すと聞いて、それもあってしっかりフランス語を入門レベルではあっても勉強してパリに行ったのに、たどたどしく話すからか、フランス語で話しかけても、英語で返されてしまって、確かにフランス語は聞き取りがとんでもなく難しいので、ありがたいような悲しいような思いをしたことを覚えています。

幸い、フランス語はイタリア語と同じ俗ラテン語から発展・変容した言語で文法や語彙に共通点が多い上に、英語の影響も大きいので、英語とイタリア語の知識にかなり助けられます。ただ、イタリア語と違って、表記と発音の乖離が甚だしいので、聞き取りは本当に難しく、文法は入門レベルを終えただけで、勉強をやめてしまっていました。

そうなんです。まさか英国から2国を経て届くとは思わず、さらに今朝見たら、本がスペインで印刷されているのが分かって、さらに驚きました。

メイフェさんは台湾に暮されていますし、今はヨーロッパに暮らしていても、中国語を学ぼうとする人が多い状況で、時の言語だと思います。中国語も奥が深そうですよね。同じ漢字の形が違ったり、同じ漢字熟語でも意味が違ったり、イントネーションで意味が変わってきたり。そういう中国語を使って暮らし、お仕事もされているなんて、すばらしいです。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-12 20:03
はるさん、モネがよく来て絵を描いたというその風景のすばらしさに感嘆しました。モネの人生を語る映画の中で、モネの絵や描いたときの思いと共に、エトルタの風景も紹介されていたのを見て、興味を持ったように覚えています。

はるさんもルパン派なんですね! これは読むのが楽しみになってきました。推理小説は世界中で人気があるんですね。そう言えば、イタリアでも、放映されるドラマの中の推理ドラマの割合が多いように思います。

なんとスペイン語が第二外国語だったのですね! 英語はやはり、中学校から授業で親しんでいますし、学習者が多いので教材も豊富にあり、歌や映画で触れる機会も多いですよね。わたしもやはりアメリカ英語中心に勉強したので、話すのはアメリカ風英語ですし、聞き取るのもイギリス英語だと慣れずに聞き取りにくく感じてしまいます。

ありがとうございます。少しずつ楽しんでいくつもりでいます。昨日は結局まだ本を開かないまま、床についてしまいました。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-12 20:06
のんさんもルパンの大ファンだったんですね!
皆さんのコメントのおかげで、読むのがさらに楽しみになりました。子供の頃と大人になってからでは、確かに同じ作品を読んでも受け取り方が違いますし、少年少女向けに少し違う書き方がされているということもあるでしょうね。

BBC放送のホームズ、わたしが日本に暮らしていたときにも放映があって、よく見ていました。そう言えばこちらでも以前はよく放映されていました。懐かしいです。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-12 20:11
ciao66さんも子供の頃に、ルパンを読んだことがおありなんですね! そうなんです。やはり、作品を読んでからの方がより楽しめると思うので、できればシリーズを読んで楽しんでから、またいつかエトルタに行けたらなと考えています。

ありがとうございます。10年ほど前にフランス語の勉強を始めて以来、しては中断しての繰り返しなのですが、読書を通してまた少しずつ筋力をつけて、入門書ももう一度見ていけたらと考えています。

NHKの英語の講座をスマホのアプリでですか! 半年間、まずは続けられていることがすばらしいです。わたしはまだ大きなCDプレーヤーを持ってこちらの部屋からあちらの部屋へと移動して聞いているのですが、実は、最近では、CDの代わりにmp3でダウンロードという購読方法もあったように覚えていて、それなら、スマートフォンでもいつでも手軽に聴けるように思います。外国語学習の手段も増えて、便利になりましたね。
Commented by kotaro_koyama at 2022-05-13 06:55
僕は、圧倒的にルパン派でした。中学生の頃、ほぼ全て読破しましたが、中でも傑作は、「奇岩城」。数年前エトルタへ行きましたが、ルパンゆかりの地とは知りませんでした。言われてみれば、まさしくあの奇岩城だ!学校の図書館で借りた本にあった挿し絵の…!
Commented by milletti_naoko at 2022-05-13 20:10
なんとこうたろうさんも、ルパンを愛読されていたんですね! それは読むのが楽しみになりました。奇岩城まで頑張って読めるように(と書いていたら、最初は「祈願場」と変換されました)、こつこつ頑張ります。その前に、今読んでいる複数の本の中でも、カール大帝の歴史書だけは、あと20ページほどなので、読み終えなければいけないと気づいたところです。

学校の図書館の本にあった挿絵まで覚えておいでとは!
Commented by sunandshadows2020 at 2022-05-16 01:02
ホームズもルパンもよく読んだ子供時代でしたがどちらかと言えばルパン派、夢がありましたから。
いよいよフランス語学習再開ですね。
私もスペイン語始めてから一年5ヶ月に成りました。
毎日出来るだけしていますがここに来て単語数が2500を超えた時点で頭脳は飽和状態です。
復習しながら続けていますが日課となっているので少しでも学習しないと不燃焼気味になりもう自分に対して義務化している感があります。
なおこさんはお仕事があるから3時間の学習は大変でしょう?
オンライン通販、出所が分からない事もありなるべく国内の品を注文したいと思いながらも外国から発送される事も多いですね。


Commented by milletti_naoko at 2022-05-16 03:53
お転婆シニアさんをはじめ、ルパンが好きだったという皆さんのおかげで、読むのが楽しみです。まずはあと20ページになったカール大帝の歴史書を読み終えないとと思いつつ、先が進んでいないのですが、今日も料理の準備をしながら、音声CDは少し聞きました。スペイン語、始められて1年5か月、毎日こつこつ続けられているのがすばらしいです。わたしはスペイン語は、サンティアーゴへの巡礼前に1か月、入門書を6課の途中まで勉強して、その後すぐ旅に出て、旅行中はあれこれ役に立ち、いろんな人と話もできたものの、勉強はそこで放棄してしまっています。スペイン語の映画やドラマ、音楽を楽しんでみる、気になるレシピをスペイン語で読んでみるなど、あれこれ手立てを変えてみると、またやる気にさらにスイッチが入るかもしれません。

3時間といっても、読書や家事をしながら、運転をしながらなどのながら聞きを含めての3時間なんです。日本の高校で国語を教えていたときは、ひどく忙しかったにも関わらず、英語の歌やドラマや映画を聞いたり見たりする時間も含めて、1日3時間の学習をなんとか確保できていたのですが、やはりあれは多忙であっても、一人暮らしであったからできたので、暮らすのが自分一人ではないと難しいですね。
by milletti_naoko | 2022-05-11 23:44 | Francia & francese | Trackback | Comments(12)