イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

一面のひなげし畑 5月は聖母マリアの月

 土曜はラヴェルナに向かう途中、真っ赤なひなげしが一面に咲いて美しい畑があり、

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帰り道に立ち寄って、花を愛で、わたしはカメラ、夫はスマートフォンで、撮影しました。

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 奥に見える教会は、夫や義弟たちがかつて属していた合唱団が、練習をしていたことのある教会です。先日わたしたちが参加した葬儀は、この教会で行われました。夫たちが、創立から解散まで、25年以上もの間活動していたその合唱団の指揮者の奥さんの葬儀であり、指揮者夫婦も義父母も、そして、その子供たちもちょうど同じ世代だったこともあって、特に義家族がペルージャの今の家へと引っ越すまでは、家族ぐるみでの交流があったようです。

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 ラヴェルナ修道院では、トレッキングの途中から別の道を歩いていた夫と、教会のあるこちらの広場で合流し、

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 階段を下ったところにある小さな礼拝堂で、しばらく二人で祈りを捧げました。

 新緑や花の美しい5月は、カトリック教では聖母マリアの月であり、ペルージャの教区教会でも、毎日6時半からロザリオの祈りを皆で唱える祈りの会が催されています。ちょうどその祈りの会が行われる頃、わたしは散歩のためにそばを通るのですが、駐車場にはいつもたくさんの車が駐車されていて、それだけ多くの人が参加しているのだと思います。

 5月はそんなふうに、イエスの母である聖母マリアの月であると同時に、母の日がある月でもあり、夫も祈りながら、この春亡くなったお義母さんのことを思っていたのではないかと思います。

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 ラヴェルナへと山を登っていく途中に、花盛りで美しい黄花藤の木を、いくつも見かけました。

 ペルージャからラヴェルナへと行く道も、ひなげしやアカシアなどの花が、あちこちに咲いていて、きれいでした。

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 走る車の中からではきれいに撮れず、写真を撮りすぎても後で整理が大変だからと、車内からの撮影は控えていたのですが、ぶんぶんとうなりを上げて追い越していったこのスポーツカーの後ろ姿は、思わず撮影しました。

 この冬は雨が少なかったため、トラジメーノ湖はひどく水位が低くなってしまっているのですが、

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テベレ川のダム湖であるモンテドッリョ湖(Lago di Montedoglio)は、水不足で小さくなってしまっていた湖が、川から流れ込む水のおかげで、再び豊かに水をたたえていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:5月16日は旅の日
Commented by katananke05 at 2022-05-17 20:55 x
果てしなく続く 真っ赤なひなげしの赤い 絨毯〜
雄大できれいですね〜
このケシは 何かにりようされるのですか? おかし作りに使う
ケシ粒をとるとか??

修道院は 修道士ようですか、、
修道女かしら、、
Commented by はる at 2022-05-18 11:13 x
こんにちは。
こちら久しぶりに強い日差しが出てきました。

この時期はひなげしの波が風に揺れて、見事ですね。
我が家にも真っ赤なひなげしを妹からもらって、今年は
裏庭に咲いています。つぼみがぎっしりで次から
次へと目の保養になっていますが、根っこがまっすぐなの
で、植えかえは難しいとか?確かにその通りです。
来年は種がこぼれて沢山苗が出てくるのを期待して
います。

西欧の修道院といえば、ミステリ‐フアンの私は、
すぐに小説や映画の舞台を思い出します。
日本の神社仏閣と違った趣がありますね。

ご主人さまはラヴェルナご出身なのですね。

イタリアは車の名門メーカーの多い所なので、
走っている車も興味そそられることでしょう。


Commented by ciao66 at 2022-05-18 16:39
わ~!これは素晴らしいお花畑ですね♪
イタリアらしい私の好きな光景です。
この時期よく見られるポピーでしょうが、
ここまで広大なのもあまり無いことでしょう。
聖母マリアの5月にふさわしく、
世界中の母たちを祝福しているかのようですね。
Commented by meife-no-shiawase at 2022-05-19 00:39
一枚目のお写真を拝見した瞬間に
「わ^^^^^^^^」っと歓声をあげていました。
すごいですね。ずっとずっと遠くまで一面に咲いているなんて。
ひなげしなんですね!!!
イガイガみたいなものがくっついているのは種かな?
面白いですね。笑。

スポーツカー、イタリアの道路だとかなりスピードが出せるのでしょうか?
時々爆音を鳴らして走っているスポーツカーがいますが
運転している本人にはどうやって聞こえているのでしょうね???
Commented by milletti_naoko at 2022-05-25 00:04
katananke05さん、出かけた先で時々見かける一面の赤いじゅうたん。通り過ぎてしまうことが多いので、この日は帰りに寄って、近くから見ることができて、うれしかったです♪

ヒナゲシの種は、パンの上に散りばめられていたり、ナスを揚げる際に、その上に散りばめてあったり、そんなふうに使ってあるのを、見たり食べたりしたことがあります。

ラヴェルナの修道院は、暮らしているのは男性の修道士です。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-25 00:41
はるさんのお宅でも、真っ赤なひなげしが咲いているんですね。我が家でもこぼれた種から育って、次々に咲く花を見るのが楽しみです。

種がたくさんできるので、土さえ掘り起こして動かしてやれば、これからも毎年、花が楽しめると思いますよ。

修道院は確かに、ミステリーの小説や映画の舞台になっていますよね。冒頭の写真は、ペルージャと隣町の町境あたりにあるひなげしを撮影したもので、うちの夫はペルージャ生まれのペルージャ育ちです。ペルージャと言っても町中ではなく、山中の村なのですけれども。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-25 00:42
ciao66さん、わたしも、こういう畑を見ると、5月だなあと思います。近年は、除草剤を使う畑が多く、ひなげしが見える畑が年々少なくなってしまってはいるのですけれども。

おっしゃるように、花たち、世界中のお母さんたちを祝福しているのでしょうね。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-25 00:58
メイフェさん、共感してくださって、ありがとうございます♪
今の季節は、ドライブ中にこういう一面のひなげしを見かける機会が多いものの、たいてい通り過ぎてしまうので、この日は帰りに立ち寄ることができて、うれしかったです。いがいがみたいなものがくっついているのは、つぼみで、このつぼみがくす玉のように開いて、ひなげしの花が咲くんですよ。

スポーツカーが追い越していったとき、わたしたちが通っていたsuperstradaは、あのあたりは法定最高速度が時速110kmではないかと思いますが、たまに普通車でもとんでもなく飛ばしている車があって危ないです。爆音を鳴らしていると言えば、改造したらしいバイクで、まさに爆音と共に走っているバイクがよくあって、あれは本人、走っている間じゅう聞こえるでしょうに、うるさくないのかなあと思います。
by milletti_naoko | 2022-05-17 20:46 | Fiori Piante Animali | Comments(8)