バラと時計 円安で口座支払いでネット購入 そのたびに手数料４０セント イタリア郵便

　５月になって、庭でも畑でも、バラが次々にきれいな花を咲かせてくれています。

15/5/2022
　毎日夕方、ペルージャ市民の緑の散歩コースへとうちから歩いていくたびに、


道路から金網越しに、少しずつ花開いていくバラの花を見るのが楽しみでした。
　「楽しみでした」と過去形なのは、昨日から家から歩いていくのをやめて、車で市民の散歩コースまで行って、そこから散歩コースのみを歩くことにしたからです。最近では夕方になっても歩くと暑いので、遅めにうちを出ていたのですが、そうすると、日陰のない炎天下を長く歩くことになり、リードにつながれていない犬に会う可能性もあり、また、薄暗くなってから、犬が吠えたてる上に、ひオオカミやイノシシさえ出そうな道を歩いたりしなければなりません。オオカミやイノシシが出たという話はまだ聞きませんが、近所の道路や家の敷地内で鹿やキツネを見かけたという話は、時々聞くのです。
13/5/2022

　このバラたちは、わたしと夫が以前二人で暮らしていた、トスカーナ州との州境にあった家で、夫が大切に育てていたバラたちです。今暮らす家に引っ越してきたとき、夫はどういうわけか、このバラたちを、広い畑のしかも奥の方に植え替えました。
　わたしも時々、畑にレタスやフダンソウなどを取りに行くのですが、野菜を取りに行くときは、バラが畑の奥、オリーブの木の向こうにあって見えにくいためもあって、花を撮影するためにカメラを持っていったり、バラを見に行ったりするのを、つい忘れてしまっています。食事のしたくをしなければいけないというときになって畑に行くので、時間と心の余裕がないためでもあります。

　バラと言えば、あれこれ調べて悩んだ末に、これだと決めて購入したスマートウォッチ、HUAWEI Watche Fit Newでも、バラなどの花いっぱいのピンクの壁紙を選びました。普段は画面は黒くなっていて、壁紙は、腕を上げて自分が見ようと思うときにしか表示されないので、自分が見てうれしい画面が一番だと考えたからです。
　今のところ、とても気に入っているスマートウォッチを、しかもたまたま標準価格の半額に近い４９.９０ユーロで購入できて、よかったと思っているのですが、このスマートウォッチについては、また後日詳しくお話ししたいと思います。
　この記事の本題は、記事の題名後半の「円安で口座支払いでネット購入 そのたびに手数料４０セント イタリア郵便」という言葉に要約されています。


　ここで話が、おととしに遡ります。２０２１年１０月のアリタリア航空の運行終了に伴って、ずっと愛用していたクレジットカード、アリタリアVISAカードが、現在所有するカードの有効期限が過ぎると使えなくなることになりました。
　まだ日本に暮らしていた頃から長く愛用しているクレジットカードで、支払い口座が日本の郵便局である点も便利だったので、とても残念に思いながら、使えるうちはと、最近までは買い物によくこのクレジットカードを利用していました。
https://www.google.com/finance/quote/EUR-JPY?hl=ja
　けれども、４月下旬から、ユーロに対する円安が、ずっと進んでいます。そこで、ヨーロッパのサイトでクレジットカードを使わずに購入できる方法を模索していたら、アマゾンイタリアでは、イタリアの銀行口座を通じて支払うこともできると分かり、５月に入ってからの買い物では、支払い方法として、イタリア郵便局、Poste Italianeの口座からの引き落としを選んでいました。
　そうしたら、先日たまたまスマートフォンで、口座の動きを確認したとき、

なんとアマゾンイタリアで、イタリア郵便局口座からの引き落としを指定して購入したたびごとに、別に0.40ユーロが、手数料（commissione）として課されていたので、驚きました。

　クリックしてみると、アマゾンヨーロッパが、commissione SDDとして請求し、引き落とされたものであるようです。アマゾンからはそんな支払い手数料があるとは一言もなかったのにと思って、インターネットで調べてみると、

イタリア郵便局が、２０１６年１月以来、以前から口座を通じての支払いが多く、イタリア郵便局と契約を結んでいる電話会社や電力会社などの業者以外の業者に対して、預金者が口座を使ってオンラインで支払いをすると、そのたびに０.４０ユーロの手数料を課していることが分かりました。

　わたしは、クレジットカードカード発行会社に対しては、毎年年会費を払っている上に、カードを使って、ユーロ圏で買い物をする際には、日本円からユーロに両替するための為替手数料も払っています。アリタリアVISAカードを発行する三井住友カード株式会社では、為替手数料は２.２０%であるとのことです。（参照ページはこちら）そして、このカード会社の為替手数料は、ペイパルの為替手数料よりは安いのですが、それでも、ユーロに対して円がかなり安くなっている今は、イタリア郵便局の口座から現地通貨であるユーロで支払い、手数料０.４０ユーロを払った方が、合計で支払う料金が少なくて済むのではないかと思います。

https://amzn.to/3wnlhdk
　それに今月の買い物は、ルパンの本が割引だった上、体重体組成計とスマートウォッチを、とてもお得な割引価格で購入できました。そのため、この数年にない円安であることを考えると、やはり少々の手数料を取られても、支払い方法として、イタリア郵便局の口座からの引き落としを選んで、よかったと考えています。

　ただ、わたしはイタリア郵便局に、口座維持手数料として、毎月4ユーロ支払っていて、その代わり、窓口やオンラインでの手続きの大半は、無料で利用できることになっています。そのため、わたしの場合は本来払う必要のない手数料を、アマゾンが請求したがために払わされたのかもしれないと思い、念のために調べてみると、この０.４０ユーロは毎月の口座維持手数料とは別に支払わなければいけないことが分かりました。

　そして、先に引用したオンライン記事を読んで、ペイパルでの支払い方法として、イタリアの郵便局口座からの引き落としではなく、その口座のキャッシュカードを指定すれば、この手数料の０.４０ユーロがかからなくなるとあったので、ペイパルで、郵便局のキャッシュカードを使えるようにしようと何度か試みたのですが、

　イタリア郵便局からはOKが出ても、

なぜかペイパル側が「データの確認ができなかったので、キャッシュカードでの支払いはできません」と言ってきて、しばらく前から何度試みても、こういう結果に終わっています。

　郵便局の貯金口座を利用するために、わたしの場合は毎月４ユーロ、年間４８ユーロの手数料を払っている上、税金としても４か月ごとに８.４３ユーロ、１年に３４.２０ユーロを支払わなければいけません。と言うわけで、手数料が少ないと言っても、できれば払わずに済む出費は抑えたいと、これからも時々、ペイパルでキャッシュカードでの支払いができるように、試みたいと考えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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