日本車・電車・自転車・鶏に会うペルージャ散歩道

　真新しいホンダの白いシビックターボが１台、この数日、ペルージャのサッカー競技場の前に駐車されていて、

Perugia, Umbria 23/5/2022
しかも給油口の蓋に、「MADE IN JAPAN / 日本製」と書かれていて、日本地図や日の丸まであしらわれています。
　夕方わたしが、散歩のために競技場の前を通るたびに見かけるので、車の所有者も同じ時間帯に歩いているのだろうかという気もします。けれども、すぐ近くにある他の車が、道の進行方向に対して垂直に停められているのに対し、この車だけは、車と「日本製」という言葉がよく見えるように、わざわざ進行方向と並行に、つまり歩いていくと、車の側面全体がよく見えるように置かれていて、しかもいつ通ってもこんなふうに駐車されているので、ひょっとしたら新手の車の宣伝かしらなどとも考えてしまいます。
　ちなみに、このあたりはいつも歩いたり走ったりする人が多く、５月２３日月曜日に初めて前を通り過ぎたときは、他にも前後に人がいたので撮影せず、スタジアムを通り過ぎて小川にかかる橋まで歩いてから、来た道を引き返し、人が周囲にいなくなるときを見はからって、素早く撮影しました。日本の会社の製品だからと注文して、受け取ってみたら、製造国は日本ではなかったということが、最近は少なくありません。ホンダの生産拠点は海外にも多いのですが、この車のどこかには日本で造られた部品がありますように。
24/5/2022
　サッカースタジアムまで歩いていく途中には、競輪の練習場の横も通っていきます。
　いつ通っても、皆が熱心に練習に取り組んでいて、歩いていると、自転車がシャーッと音を立ててあっという間に通り過ぎていきます。

　最近は毎日暑い日が続いていて、夕方になっても暑い上に、花粉の飛散量も多いので、夕方のウォーキングには、午後７時頃に家を出て、７時半頃にこの練習場のあたりに差しかかります。先週末からは、ペルージャの日の入りが午後８時半を過ぎるようになり、緑の散歩コースを歩くと、ちょうど７時半頃に、夕日が左手の丘の向こうに沈んでいきます。
25/5/2022
　昨日は、ちょうどこの競輪練習場の脇を歩いているときに、ちょうど電車が来る音が聞こえたので、これはいい機会だと、カメラを取り出して、撮影しました。
　電車が通るそのすぐ下には、「自転車野郎の家」（La Casa del Ciclista）という名のバール兼休憩所があるようです。ciclistaの語義は、小学館の『伊和中辞典』には「自転車に乗っている人、自転車競技の選手」とあるのですが、練習しているのがプロの選手とも限らないと思い、おもしろがって、こんなふうに訳してみました。

　こうして通り過ぎていく電車を写していたら、自転車が次々にわたしの前を走っていくので、電車と並行に走る自転車も撮影しました。電車はこのとき、ペルージャ大学駅が近づいて、停車のために速度を落としていたはずですから、ひょっとしたら速度がちょうど自転車と同じくらいだったかもしれません。

　昨日、ペルージャ大学の工学部の前を通りかかったら、鉄柵の向こうに鶏たちがいたので驚きました。以前に黒いうさぎを見かけたのと、同じ場所です。
16/5/2022
　この鉄柵沿いに、しばらく前から咲き始めたバラの花が、
23/5/2022
今はちょうど花盛りで、きれいです。


　脂肪を燃やし、悪玉コレステロールを下げるためには、心拍数１２０以上で歩く必要があります。（記事はこちら）
　５月２２日日曜日は、１日中夫や友人たちと出かけていて、疲れていたものの、歩くぞと夕方家を出たとき、カメラをうちに忘れてしまったのですが、おかげで今のところの最速記録、時速５.４１kmで歩くことができていて、有酸素運動の合計が５１分となっています。
　というわけで、最近は、ウォーキング中には、立ち止まって写真を撮ることを、極力控えているのですが、こんなふうに日々、季節の変化が感じられたり、目新しいものがあったりして、歩く励みになります。今日の夕方などはさらに気温が上がり、午後７時にも、ペルージャでは予想気温が２９度、３０．１度となっているのですが、予報が外れて、もう少し涼しくなっているよう願っています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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