イタリア写真草子 ペルージャ在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

菩提樹の花咲きミツバチ忙しく夫も畑仕事

 ペルージャ大学工学部の柵では、バラに続いて菩提樹(tiglio)の花も咲き始めました。

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Perugia, Umbria 27/5/2022

 ミツバチが忙しげに飛び回り、蜜を集めています。

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 線路脇には、相変わらず、真っ赤なひなげしの花がたくさん咲いています。日曜の町の丘のそこかしこに、エニシダの花が咲き始め、オリーブの緑の間を黄色で彩っています。

 今日の夕方から明日にかけて、リミニの友人たちが山の家に泊まりがけで遊びに来ます。というわけで、今日は、空が曇っているのを幸いに、いつものウォーキングコースを、午前中に歩きました。

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 例の「日本製」と書かれたホンダ シビックが、今朝はありませんでした。と言うわけで、どうやら広告ではなく、誰か夕方に運動のために緑の散歩コースに来る人が駐車している車であるようです。

 わたしは他の人が写真に入らないように、そういうときや場所をねらって撮影しています。平日である金曜の朝なので、人が少ないだろうと思ったら、夕方に劣らず、ウォーキングやジョギングをする人が多いので驚きました。あえて言うと、夕方よく見かけるベビーカーを押す人たちがほとんど見当たらず、代わりに、高齢者と思われる人の数が、今朝はいつも夕方見かけるよりもずっと多いように思いました。

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 緑の散歩コースを出て、うちへと向かうと、道の脇にポプラの綿毛とアカシアの花びらが積もって、白くなっています。

 ひなげし(papavero)などの花に勝る勢いで、イネ科の雑草があちこちで育ち、路傍の緑は、雑然とした雰囲気になりつつあります。

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 うちの畑の傍らを通ると、茶色とオレンジ色と赤のその間を取ったような、不思議な色の薔薇が咲いていて、つぼみも育っています。

 昨朝も来客があったため、昨日から有給休暇を取っている夫が、バラの向こうで畑を耕しています。夫に気づかれないようにこっそり撮影しようと、バラの方に焦点を当てて写したら、夫の姿がすっかりぼけてしまっていたので、夫に焦点を当てて、もう1枚撮っておくべきだったと思いました。

 ミツバチはイタリア語でapeですが、数字のハチ、8はイタリア語でottoです。ハチも夫も忙しそうに働いていると、そのハチと夫をつなぐイタリア語のottoという言葉を思い、一人おもしろがりながら、今日の散歩を終えて、うちに戻りました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ciao66 at 2022-05-28 17:20
ottoと夫、なるほど言葉遊びになっていますね♪

写真のバラの花は深みのある赤が美しいですね!
日本の色名「深紅」に近い気がしました。
それは正真正銘の紅花による染め色で、
一般の者が着用することを禁じられた「禁色」だったと。
格調の高さを感じる色彩ですね!
Commented by meife-no-shiawase at 2022-05-28 23:10
ちゃんと忙しそうに飛んでいるミツバチの姿が捉えられていましたね!
脚まで映っていてなんだか可笑しい~!!!
でもかなり大きいような。刺されないように気をつけてくださいね!

あら・・・日本の例の車は宣伝ではなかったのですか。
持ち主さんは日本好き?日本人?かな~。

ハチとottoとご主人さまを掛けて可笑しそうに歩いていらっしゃる
なおこさんが想像できます。笑。
Commented by nonkonogoro at 2022-05-29 09:19
薔薇の右側に
うっすらと茶色い色が見えるのは
ご主人様のお洋服でしょうか? (#^^#)

素敵な色な薔薇に
ばっちり! 焦点が合ってますね。

以前よく購入していた 通販は Otto でした。
ソファの足台は オットマン
夫 otto つながりでした。
イタリア語では ottoは 8 なのですね。

Commented by 3841arischan at 2022-05-29 12:40
なおこさん、そちらでは、菩提樹の咲く季節なんんですね~
バルト3国を旅したときに、たくさんの菩提樹を見たことが蘇り、嬉しいお写真ありがとうございます(^^♪
私、菩提樹のお茶まで買ってかえったんですよ―(^-^)
朝のお散歩は、また違う人たちで、緑の散歩コ―ス、賑わいがあるのですね~、やはり、健康に気をつけてる人たちが散歩してると思うと励みになりますね(^^ゞ
薔薇のお花が美しいなおこさん家も素敵ですね☆
Commented by JIJA at 2022-05-29 14:58
菩提樹と紹介されている木を、私は30年以上シナノキと呼んでいたので「え!ずっと勘違いしていた!そういえば菩提樹って聞いたことあるけどどんな木?」と思って調べてみました。
私が見たサイトには「シナノキ属の樹木が、縁あって「菩提樹」と呼ばれるようになりました。」とあったので安心。
ポーランドに住み始めてすでに30年以上経ちました。こちらでもシナノキはそこかしこに咲いています。いい季節になりましたね。
Commented by koito_hari616 at 2022-05-29 16:13
こんにちは

何とも奥深いバラの色ですね
しかも、元気良さそうな花と葉っぱで植えたいぐらいです♪

蜂とottoと夫が言葉遊びって?何でと思いましたが
ottoは8なんですね(初めて知りました(*´σー`)エヘヘ)
素敵なご夫婦ですねぇ~♪

Commented by milletti_naoko at 2022-05-31 20:23
ciao66さん、夫は分かっているのかどうか分かりませんが、時々「Tu sei mio otto」と、おもしろがって夫に言ってみることがあります。たいていは、話に数字の8が出てくるときに。

なるほど、そう言えば、紅の色って、赤とは違う、こういう色合いの色でしたよね。紅花による染め色で、禁色でもあったのですね。興味深いです。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-31 20:30
メイフェさん、ミツバチたち、忙しそうで、わたしには目もくれずに、一心に蜜を集めていました。はい、刺されないように気をつけます。ありがとうございます♪

最近は午前中に歩いたり、よそを歩いたりしているのですが、きっと夕方にはまたあのシビックがスタジアム前に駐車されているのではないかと思います。持ち主、わたしも気になります。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-31 20:36
のんさん、絵を描かれるだけあって、つぶさに観察してくださったんですね。花の右の茶色は、隣の家のレンガの屋根で、そこだけ日が当たって、色が際立っているので、地面へと頭を下げている夫の頭が、その茶色い部分の下方と重なっています。開いた両足や両手も、ごくぼんやりとですが見ようとすれば見えるような……

なるほど、そう言えば、Ottoって、ドイツ語の名前でもありますよね!
Commented by milletti_naoko at 2022-05-31 22:19
アリスさんはバルト3国で菩提樹をご覧になったんですね! 菩提樹のお茶、うちでも時々買って飲んでいます。

コースの近くを通るたびに、駐車場や路傍の車の多さに驚いていたのですが、朝も晩も人が多いので驚きました。おっしゃるように、それだけたくさんの人が健康に気をつけているのだと思います。何かの競技のために走っているらしき人も少なくありません。

ありがとうございます。バラの季節は長く花を楽しめて、ありがたいです。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-31 22:26
JIJAさんが長くお住まいのポーランドにもそんなにたくさんの木があるんですね。わたしが菩提樹を初めて知ったのは、おそらくまだ日本で大学に通っていた頃、シューベルトの歌曲集、『美しき水車小屋の娘』で歌われる思い出の菩提樹の歌を通してだと思います。その後、漫画でも大切な鍵として出てきたことがあったので、ああこの木なのだと知ったときは、うれしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2022-05-31 22:28
結うさん、こんにちは。
今朝はこのバラの花がさらに一段と開いていて、とてもきれいです♪

ありがとうございます。日本語とイタリア語では、音が似ているのに意味がかなり違う言葉というのが、いろいろあって、なかなかおもしろいです。
by milletti_naoko | 2022-05-27 22:23 | Umbria | Comments(12)