イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

畑で採れたアーティチョーク揚げ 残りの衣でパンケーキ

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 今年も畑で元気に育つアーティチョーク(carciofo)のつぼみを、

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お義父さんが時々収穫しては、わたしたちにも分けてくれます。おとといだったか、「今年はこれが最後だよ」ともらった五つのつぼみを、

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昨日の昼、てんぷらの衣をつけて揚げました。貴重なオリーブオイルだからと、量を惜しんで使って揚げたために、泡がたくさん出ていますが、

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からりとおいしく焼けました。わたしはふだん、衣には塩を入れずに、揚がってから塩を上からふりかけるのですが、食べてみて少し塩気が足りないように思ったので、次回からは、カルチョーフォをもう少し小さめに切って揚げるか、衣自体、あるいは衣をつける前にカルチョーフォ自体に、塩を少しふっておいた方がいいなと思いました。とにもかくにも、食にうるさく、アーティチョークも苦手な夫が、おいしいと言って食べてくれたので、よしとしましょう。

 一つひとつ花びらを外から取り除いていったり、酢水につけて黒くならないようにしたりと、下準備にひどく時間がかかるため、料理する前のアーティチョークを撮影するのを、うっかり忘れてしまったため、グーグルフォトで2013年のなんと今日、6月2日に撮影していた畑のアーティチョーク(イタリア語ではカルチョーフォ)の写真を、冒頭に載せました。

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 昨日は有給休暇を取って、朝は畑仕事をした夫が収穫してくれたサニーレタスも、おいしかったです。

 鍋で炊いたばかりの玄米ごはんがあったので、やはり自家製の卵で、卵ごはんにして食べました。左上に写っているのは、夫が苦手なそら豆をおいしく食べてもらおうと作ったそら豆カレーです。

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 さて、お義父さんからもらったカルチョーフォは、大きいつぼみが二つ、小さめのつぼみが三つでした。というわけで、てんぷらの衣は、小麦粉をいつもの半分の量を使って作ったため、卵の割合が多い衣となりました。

 そうして、余った衣がもったいないからと、ふくらし粉と砂糖少々を加えて、パンケーキを焼きました。牛乳ではなく、水を使ってはいるのですが、バターとジャムを載せて食べた夫が、おいしかったよと言ってくれました。

 ちなみに、お義母さんは、揚げ物の際には卵は使わずに衣を作っていたのですが、最後に余った衣だけをフライパンで焼いて、と言うよりは揚げていました。



 そうして、それは、ウンブリアでは、アルヴォルトロ(arvoltolo)、あるいはブルステンゴ(brustengo)と呼ばれる伝統的な料理の一つでもあります。

 さて、カルチョーフォと言えば、

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23/5/2022

実はわたしが、最近よく歩く小道の脇にもあって、ずいぶん前から、つぼみが育っています。

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2/6/2022

 最近では、先の写真の大きなつぼみの他にも、小さなつぼみがいくつもできているのですが、こんなふうにペルージャ大学工学部の敷地のすぐ外の、けれども前に畑が広がる場所にあり、周囲には雑草が茂っているので、誰かが育てているわけではなさそうです。

 このまま放っておいたら花が咲いてしまうのではないかしら、それももったいないけれども、誰かのものかもしれないしと思いながら、ほぼ毎日、そばを歩いて通り過ぎているわたしです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by yuki0901671 at 2022-06-03 05:36
おはようございます。

アンティチョークはいかにもヨーロッパ
の食べ物という感じですね。
日本では売られているのを見たことがありません。
高級な食材店なら売られているんでしょうかね。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-03 06:27
Niku0901さん、こんばんは。
大根やもやし、筍を、こちらでは店で見つけるのが難しいのと同じで、日本ではまだなかなか見かけられない野菜なんですね! 野菜としては育てやすいだろうと思うのですが、ズッキーニと違って、料理の下準備に手間がかかるためでもあるかもしれませんね。

6月2日にNiku0901さんが撮影された横浜の写真に写る空の、曇っているのだかどうか分からないような不思議に灰色がかった白っぽい空と、最後の写真の羽毛のような白い雲が、ちょうどつい昨日あたりまで、ペルージャでもしばしば見えていた空や雲と似ているので驚きました。
Commented by 3841arischan at 2022-06-03 09:27
なおこさん、いつかア―ティチョ―クを食べたいものだ!と思いながら、なかなか旅行中には出会えなかったので、いまだに食べたことがない私です^^;なおこさんが作られた、オリ―ブオイルで揚げたものが、ほんと美味しそうです(^-^)
イタリアの揚げもの、フリットは、卵を使わないのが普通ですよね!それも好きですし、卵を使う日本風の天麩羅も好きです(^-^)いずれにしても揚げものは、美味しいです☆
道端に咲くア―ティチョ―ク、もったいない!と感じる気持ちは、同感です(笑)
Commented by nonkonogoro at 2022-06-03 13:59
アーティチョークという名前は
知っているし 日本で栽培もされているようなので
たぶん スーパーで見かけたことがあるのかもしれません。
食べたことは? ないような~

旬の食材なのですね。
天ぷら おいしそうですね。(#^^#)


Commented by koito_hari616 at 2022-06-03 14:29
こんにちは

アーティチョークって、お写真のような形と色合いなんですね
何かに似ているような。。。。

それと、フライ物の衣の残り。。。
私もお母さまと同じで玉子は使わないのですが
今度、お砂糖と卵を使ってパンケーキのようなものを
作ってみます。。。今まで捨てていました(恥)
残さずに使って利用しないと限りある資源ですから
教えて頂いてありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2022-06-03 20:35
アリスさん、アーティチョークを食べられるときがいつか来ますように。旅行の時期と名産地を訪ねるかどうかということもあるように思います。かつて5月にラッツィオ州をスビアーコから南へとモンテカッシーノまで巡礼で歩いたとき、友人たちがアーティチョークの畑を見ては食べたいと言っていて、店で食べたときには本当にうれしそうでした。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-03 20:56
のんさん、パスタの具にしたり、義母がしていたようにトマトソースと料理したり、中をくり抜いて肉などを詰めたりと、いろいろな料理法があるのですが、揚げると何でもおいしいということで、揚げてみました。

カロリーや花粉症の症状の悪化は気になりますが、おいしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-06-03 21:02
結うさん、パンケーキは本来は牛乳を使うものであるようなのですが、水でもなんとかそれらしいものに仕上げることができました。わたしのように、最初から卵を使っている場合と違って、後から卵を足す場合には、レシピサイトなどを参考にして、ちょうどいい塩梅になるように、小麦粉とさらに牛乳も少し加える必要があるのではないかしらという気がします。
Commented by katananke05 at 2022-06-05 22:36 x
アーティーチョークは アメリカで食べたのがはじめてで
私は大好きですが
日本では 生をみかけないので
カンズメの茹でたのを料理したことはあります〜
生だと茹でて1枚ずつ剥がしたのを レモンバターソースにひたして 歯でしごいてたべますが、、

オリーブオイルは本場では日本よりうんとお安いかと思ったけど そうでもないのですか?
子供の時に おやつがなくて
ホットケーキをときどきつくったけど 卵は入れましたね、、
ふくらし粉(BP)と 砂糖もいれてね〜 ドーナッツも良く作りました〜 ポテトチップスもつくりましたよ〜
Commented by milletti_naoko at 2022-06-05 23:30
katananke05さん、アーティチョークはアメリカでも食べるんですね! 日本でゆでたものが缶詰で売られているのですね。びっくりしました。

生で食べたり、歯でそうやって食べるのを好む友人たちもいるのですが、義母はいつも丸ごと食べられるように、芯が残るような部分は取り除いてから料理していたこともあって、夫はそういう食べ方が苦手で、好きではないんです。

オリーブオイルは、よいものも、日本に比べるとイタリアではずっと安いのですが、サラダにかけたり他の料理に使う際には、ほとんど口に入れることになるのに、揚げると残った油は捨ててしまうことになるために、それはもったいないと感じられるんです。

ホットケーキやドーナツまで、ご自分で作られていたんですね! ご家族の皆さん、喜ばれたことでしょうね。
Commented by sunandshadows2020 at 2022-06-06 22:08
アーティチョーク、オリーブオイル、卵まで自給自足なんですね、羨ましいです。
最近は驚くほど高価になったアーティチョークが好きなので我が狭い庭に植えました。
ラッキーな事にひと鉢に2本入っていて、一本は緑、後の一本は濃い紫色のだったんです。植えて初めての年だったので収穫量は少なく、
マーケットでも購入しました。そろそろ季節は終わり、瓶詰めへと移動です。
イタリアでは詰め物にしたり揚げたりと調理法も多様ですね。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-07 16:04
お転婆シニアさん、レタスやキャベツ、フダンソウの固い外の葉を喜んで食べてくれる鶏たちの新鮮な卵が食べられて、ありがたいです。アーティチョーク、初めての年から量は少なくとも収穫ができたんですね。これからが楽しみですね。
by milletti_naoko | 2022-06-02 23:03 | Gastronomia | Comments(12)