イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ズッキーニとお義父さん

 先週から、畑でズッキーニ(zucchina)が採れるようになりました。

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 縁起がいいと言う初物、今年初の我が家のズッキーニを、細長く切ってグリルで両面焼き、塩とニンニクとパセリを散らし、上からオリーブオイルを回しかけて、しばらくつけておいて、お義父さんに持っていったら、おいしいと喜んでくれました。

 3月末にお義母さんが亡くなったあと、同じ二世代住宅に暮らす義弟夫婦は、昨年末に義弟が退職し、さらに義弟の奥さんも、介護をしていた高齢の女性が亡くなって、一時的にちょうど仕事がない状況になったこともあり、お義父さんは昼食を義弟夫婦と共に取り、夜も、かつてお義母さんと共に眠っていたベッドや部屋で眠るのはまだ無理だとのことで、義弟たちの客用寝室で眠っていました。

 わたしたちも、たとえば夕方や夜など、料理を用意したり、テレビをいっしょに見たりと、できるだけいっしょにいるようにはしていたのですが、義父は、やはり義弟たちと過ごす方が多いという日々が続いていました。ところが、そんな中、先週木曜日に、義弟夫婦が、彼女の里であるエクアドルへと二人いっしょに出発し、8月25日まで滞在することとなりました。

 まだまだ、お義母さんが亡くなってまもないこともあり、わたしと夫もできるだけそばにいて、何かできるようにはしていたのですが、お義父さんがまだまだ悲しみが大きくて、ひとりぼっちにはできないときに、そして旅行の季節に、自分たちにだけ責任を押しつけてと、夫は初めて義弟たちの出発を聞いたときは、突然だったこともあって憤ってさえいました。義父も二人が出発した朝には、涙を流していたのですが、今は少しずつ、皆が新しい状況に慣れていっているところです。

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 昨日料理して、お義父さんにも持っていった、トラジメーノ湖の白豆を玉ねぎやズッキーニと煮た料理は、うっかり撮影し忘れてしまいましたが、今日もまたズッキーニをたくさん料理して、お義父さんに昼食に食べてもらいました。そのおかずを、わたしたちは、夕食で食べようと考えています。

 夫が仕事のあと昼食にと家に戻る日も週に2日ほどあるものの、帰宅は午後2時半頃です。わたしは、朝食をしっかり食べていることもあり、また食事の時間が不規則にならぬようにと、夫がいないときにも、昼食は午後2時過ぎに食べています。一方、義父は義弟夫婦とは、昼の12時半過ぎに食べていましたし、最近は日中はひどく暑いため、早起きして朝から畑で働くので、食事をそんなに遅くまでは待てないようで、昨日は正午過ぎ、今日などは正午前に、昼食を食べていました。義母の具合が悪くなり始めた頃から、あれこれ自分でも食事のしたくができるようになって、パスタを作ったり、肉を焼いたり、サラダを準備したりを、自分で手早くするのでえらいなと思います。

 それでも、野菜でも肉でも、手の込んだ料理は無理なので、わたしの方で作って、できるだけ1日に一品は運び、昼食も、日曜でトーディの義弟家族が来るときはもちろん、夫が仕事が休みの昼食などはいっしょに食べ、できるだけ階下に行って、テレビや食事などのとき、そばでいっしょに過ごす時間が持てるように、二人で心がけています。夕食の方が時間を合わせやすいので、いっしょに食べましょうと提案したのですが、夕食は生ハムやチーズとサラダでいいから自分で食べられると義父が言い、義弟夫婦といっしょに昼食を食べていた頃から、一人で食べていたので、義父の意志を尊重しています。ただし、夕食にわたしが早めにみそ汁を作って、ミネストラにしようと夫が中にごはんも入れて運んだら、おいしいと喜んで食べてくれます。

 少しずつお互いに、よりよくいっしょに過ごしていくための方法を、こうして模索しているところです。幸い今は、暑い盛りで、義父も畑仕事に忙しいので、わたしもたとえば今日でも、歩く時間、洗濯する時間、義父の昼食のおかずを作る時間、準備をして授業をする時間と、うまく段取りをつけて、自分のするべきことをする時間もしっかり取ることができるので、ありがたいです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cocue-cocue at 2022-06-16 01:52
なおこさん、こんばんは。

いつもなおこさんの細やかな心配りが伝わってきて、今回もお義父様への想いが本当に美しいと感じました。

もう随分前に、九段下のイタリア文化会館でクラスを取っていたのですが、この4月からふと思い立ち、NHKラジオ講座で再スタートすることにしました。基礎と応用の両方を聞いていて、イタリア語の魅力を再認識しています。
そんなイタリアで日本語を教えておられて、またコミュニティの一員として暮らしておられるなおこさんの姿が励みになります。

実はexciteではない場所で、見ず知らずのユーザーから絡まれてかなり参っていました。
これまで、なおこさんのように誠実な方しかオンラインの接点がなく、本当に驚いているのですが、地に足のついたスタンスで、暴言をかわしていこうと思います。

すみません
個人的なコメントになりましたが、いつも美しい写真と文章でやすらぎを覚えていることへの感謝です。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-16 02:34
cocue-cocueさん、こんにちは。温かいコメントをありがとうございます。

義父はまだまだ元気で、畑仕事も楽しんでいますし、自分でも十分にあれこれできるので、その元気とできる力を保ってもらいつつ、でも、わたしたちもそばにいて力になれますよ、なりたいと思っているんですよということを、感じてもらって、過ごしていってくれたらと願っています。誰か人を雇って、義父宅の食事や掃除を週に何日か数時間頼み、寂しくないようにしばらくいっしょに過ごしてもらうのはどうかという話もあるのですが、自分は自立してやっていけるという義父の気概も大切にしたいところなんです。

NHKラジオがきっかけでイタリア語の魅力を再確認されたとは、すばらしい講座だったんですね。きちんと聞き続けられたというのもすばらしいなあと、フランス語再学習を先延ばしにしているわたしは、心からそう思います。

そんな問題に遭われていたのですね。大変嫌な思いをされていることと思います。インターネット上で顔が見えないからと言って、いえ、自分が誰だか分かる場合でも、相手の顔や人が実際に見えないのをいいことに、人を傷つけたり損なったりするような言動を取る人が絶えず、それはどの言語でもそうで、本当に困ったことで、先が心配だと感じています。

ありがとうございます。どうか早く問題が解決しますように。
Commented by meife-no-shiawase at 2022-06-16 13:14
お義父さまのお義母様への思いを強く感じてすごく辛くなりました。
一緒に過ごされていたお部屋で寝られないほどとは・・・
そんなお義父様がそばにいらっしゃるご家族も辛いですね。

弟さんご夫妻が急に不在になって、ご主人さまやなおこさんもちょっとびっくりされましたね。
お義父様が涙を流されていたとは、心が痛いです。

お義父様の心が沈まないよう、やはり気をつけてあげなければならないですね。
生活の環境がガラリと変わるというのは若くてもなかなか慣れないものです。
まして最愛の奥様を亡くされたとなればなおさら・・・。

でも、なおこさんご自身も生活のペースがあると思いますし
無理されることなく、本当にご家族が皆様、徐々に慣れていかれるといいなと思います・・・。
Commented by koito_hari616 at 2022-06-16 15:03
こんにちは

ズッキーニは大好きです
やはり、グリルで焼くのが一番シンプルで美味しいのでしょうね
naokoさんはお料理もお上手だと常々思っていましたが
やはりお上手でした
色々なアイデアと共に時間を有効にお使いになって
頭が下がります
私は段取りが悪くて。。。。ここまで来てしまった(笑)
Commented by ciao66 at 2022-06-16 17:04
ズッキーニのグリル焼きが美味しそう!
初夏の色合いですね。焦げ目もいいアクセントだし。
爽やかなイタリアの風がこちらにまで吹いてきたようです。

お父さんも喜ばれて良かったですね。
心配りは十分に伝わったことでしょう。

ズッキーニのサラダも色とりどりで目を楽しませてくれますね。ズッキーニが大活躍!

お料理は見た目が半分、それも大事だと、先日の朝ドラ「ちむどんどん」でも言っていましたが、その通りですね。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-16 18:59
メイフェさん、そこまで感じ取って読んでくださったんですね。ありがとうございます。今は義弟夫婦もおらず、また二人が暮らしている上階は夏は屋根の下でひどく暑くなることもあり、以前からずっと義父母が暮らしていた1階の方がずっと涼しいので、きっとそのうち元の部屋で眠れるようになるのではないかと思っています。

二人の出発時は辛そうでしたが、義父への来客や電話もあって、親戚中慕われている叔父であることもあり、皆も気にかけてくれているので、少しずつまた元気になってくれればと願っています。

ありがとうございます。早めに食べる義父用に昼食のおかず、それから夫が帰宅する2時過ぎにまたと、細切れ時間が増えるのですが、今も洗濯中で、カルチョーフィの料理はあとは蓋をしてしっかり煮えるまで待てばいい状況なので、そういう時間を利用して、コメントのお返事をしたりしています。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-16 19:09
結うさん、こんにちは。わたしはズッキーニは、社会人になって、プリンス・エドワード島の宿で食べたのが初めてで、以後、日本では食べたことがそれほどなかったように思ったのですが、それはわたしが、長い間、愛媛県の、しかも山中の町に暮らしていたときが長かったからでしょうか。ズッキーニ、日本の食卓にも自然に上がる食材になっているんですね。

グリルで焼いて、ニンニクとパセリを散らして、しばらくオリーブオイルに浸しておくと、ニンニクの味が染み込んで、手軽にできて、とてもおいしいんです。わたしは辛いのは苦手なのですが、唐辛子も加える友人もいます。

いえいえ、わたしも段取りはとても悪いので、しわ寄せが来たまま解決できていないことがあるので、もっと段取りがきちんと摂れるように、工夫してみたいと考えています。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-16 19:15
ciao66さん、ありがとうございます。まだナスは畑で姿が見えないのですが、ナスやズッキーニをこうして焼いて、ニンニクとパセリをかけてオリーブオイルに浸しておくと、好き嫌いもあるでしょうが、ニンニクの風味がしっかり効いて、野菜そのものの味も楽しめて、いいなあと思います。夫も義父もニンニク大好きなので、喜んでくれて助かります。

今日も畑にパセリを取りに行ったら、小さいズッキーニたちがどんどん育っていました。この夏はお義母さんも義弟たちもいないので、お義父さんも少なめに育ててはいるようですが、ズッキーニもトマトも、採れ始めたら続くので、あれこれまた料理法を変えて、楽しんでいきたいと思います♪

実は下の写真はサラダではなくて、鍋で料理している最中に撮ったんです。おかずとしてもおいしいし、パスタの具としてもおいしい好きな取り合わせなので、またいつか記事でご紹介するつもりでいます。
Commented by nonkonogoro at 2022-06-17 07:53
こちらで売られているズッキーニは
濃い単色のものが多いです。
割と安価で入手できるので
我が家の食卓にもよく登場していますが
小さく切ったり 輪切りにして
シチューなど煮込み料理に使っています。

昨日は naokoさんの 画像を参考にして
こういう縦切りにして 肉の添え野菜として
少し焦げ目をつけました。
とってもおいしかったです~(#^^#)

Commented by katananke05 at 2022-06-17 21:18 x
なおこさんは 細やかな心使いをなさり  お義父さんも きっとあり難く嬉しく思っていらっしゃるでしょうね〜 優しく気をつかってくれる 妻を 夫様も 感謝でしょう〜
ズッキーニ タマタマきのうも かつぶしで おひたし〜?で食し
まだ買ってきたのが2本あるから
このにんにくとの オリーブ浸し
やって見ます〜
我が家 来客時は 殻ごと食べられるシュリンプと ズッキーニとの ピリ辛オイスターソースあえ
定番メニューですよ〜
Commented by milletti_naoko at 2022-06-18 02:31
のんさん、イタリアやうちの畑にも、単色の皮が緑だけのズッキーニもあるんですが、そういうズッキーニが、今の日本ではそんなに安く手に入るようになったんですね!

シチューに入れても、彩りがきれいで、おいしそうですね♪

おいしく食べられたと知って、うれしいです。好みもあると思うのですが、わたし自身が、手間は少しかかっても、一番好きなズッキーニの食べ方ではないかと思うんです。レストランなどでは、こんなふうに縦切りにして焦げ目を少しつけて、塩とオリーブオイルだけで味つけして、つけ合わせの野菜として出されることもあるんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-18 03:35
katananke05さん、ありがとうございます。何とかお互いに、居心地がよく、無理なく、温かい関係を保っていけたらと願っています。

ズッキーニ、日本でもそんなに身近な食材になっているんですね。わたしが日本に暮らしていた20年前までは、近くのスーパーでは見かけることさえなかったように思います。お宅の定番メニューは、きっとお客さまが喜んでくださるからでしょう、そういうお料理があるといいですよね。
by milletti_naoko | 2022-06-15 23:40 | Gastronomia | Trackback | Comments(12)