イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23405891.jpg
 カトリック教会では、今日、6月24日は、イタリア語でサン・ジョヴァンニ(San Giovanni)と呼ばれる洗礼者聖ヨハネを記念する日です。

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23244458.jpg
Perugia, Umbria 24/6/2022

 昼が最も長く、自然の活力が頂点に達する夏至を祝い、その生命力を授かろうという異教のかつての慣習が、カトリック教となったイタリアでも、各地に伝えられ、今も残っています。夫は幼い頃、この日に、聖ヨハネの水(Acqua di San Giovanni)と呼ばれる、花でいっぱいの水で、顔や体を洗っていたそうです。そうして、2014年からは、わたしも誘って、再び、聖ヨハネの水を準備しようと、前の晩に花やハーブを摘んで水に浸し、その水が月の光を浴びられるよう、外に置いて、翌朝、その聖ヨハネの水で、顔や体を洗うようになりました。

 花やハーブなどの植物の生命力も今が盛りというときに摘んで、浸しておいた水は、自然のエネルギーはもちろん、ジャスミンの香りにも満ちていて、夏至の晩の火に続いて、今朝のこの聖ヨハネの水で、体と心を清め、かつ力を分けてもらったように思います。

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23231452.jpg
Pizzo di Meta (1576m), Sarnano (MC), Marche

 日の光や自然の力が頂点に達すると考えられる、その聖ヨハネの日だった今日、わたしたちは、シビッリーニ山脈(Monti Sibillini)のマルケ側にあるピッツォ・ディ・メータ山(Pizzo di Meta)を登りました。

 激しい風が吹き荒れていたので、登山道から少し外れて、風が弱い斜面を登りました。

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23372025.jpg

 頂上からの眺めがすばらしかったです。

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23374999.jpg

 あまりの強さに飛ばされるのではないかと思うほどの風を受けながら、少しだけ頂上の十字架付近にいたのですが、眺めをしばらく楽しんでから、山を下りました。

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23392364.jpg

 聖ヨハネの日である今日、山へと歩いていると、聖ヨハネの草(erba di San Giovanni)という俗名を持つセイヨウオトギリソウ(iperico)が、咲きほこり、

風に吹かれ登れば花盛り青い山 聖ヨハネの草とユリも花咲く聖者の記念日_f0234936_23405891.jpg

聖ヨハネのユリ(giglio di San Giovanni)も、何輪も咲く花を見ることができて、うれしかったです。

**************************************************************************************
Oggi nel giorno di San Giovannni
lavati, purificati e invigoriti dall'Acqua di San Giovanni,
abbiamo camminato fino alla cima del Pizzo di Meta
tra i fiori di erba di San Giovanni e giglio di San Giovanni.
**************************************************************************************

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

ブログテーマ:5月20日は森林(もり)の日
Commented by Kazeango at 2022-06-25 10:51
Acqua di San Giovanniの風習、素敵ですね。自然から生命力を授かろうとは、暑い夏を乗り切るためのお祓い(日本の夏越しの祓い)みたいなことでしょうか。国は違えど、暑い夏を用心する気持ちは同じだなぁと。
お健やかにお過ごしください。
Commented by koito_hari616 at 2022-06-25 12:14
こんにちは

聖ヨハネはやはり聖人の中でも愛された方ですよね

その聖人のお名前がご主人さまで素晴らしいです♪
やはり、イタリアなんだなぁ。。と、羨ましくもあり
また、お母さま譲りの聖ヨハネの水を作って
naokoさんとご一緒に使われるなんて。。

6月は色々とイベント事が有りますね♪

青空が素敵です!
Commented by weierud2 at 2022-06-25 14:45

ノルウェーはスウェーデンの夏至の日を祝うのとは違って
聖ヨハネの前日が夏至のお祝いの日になっていますから
宗教心はなくても 聖ヨハネは別格(笑)

花を沢山浸した水で洗うって 素敵な習慣ですね。
ここもそんな習慣はあった筈なのですが・・・
仰るように盛りの時の植物の生命力も頂けて
香もプラスで良いですね。

その日ご主人と山登り。
聖ヨハンに因む花々が迎えてくれて
本当に素敵です ♡
Commented by ciao66 at 2022-06-25 17:11
花とハーブがいっぱい水に浮かんで美しいですね。
見るだけでも癒されそうですが、
夏至のパワーを頂けるとは素晴らしい!

聖ヨハネとはイエスに洗礼をした洗礼者ヨハネ Giovanni Battista のことだったんですね。弟子の使徒ヨハネと混同しそうでした。Giovanni =ヨハネというのも慣れないとピンと来ない感じですが、調べてみると、英語のJohnは省略しすぎ?で、ドイツ語の Johannes だったら音は近いですね。

山で美しい聖ヨハネのユリに出会えてよかったですね♪
naokoさんの普段の精進の良さがこういうところに!
Commented by katananke05 at 2022-06-25 22:33 x
夏至の日が聖ヨハネの日なのですか、、 その日に 花を浮かべた水で顔をあらう?
来年覚えていたら 庭の花でやってみましょう〜
美しい習慣 おシエていただき
ありがとう〜
Commented by harupita at 2022-06-25 23:13
こんばんは(*'▽')

夏至の日。。こちらでは考えれないような
風習があるのですね。

聖ヨハネの水。様々な花の香りや生命力で満ちて
聖水のようですね。
寺院の花手水を思い出しますが、顔や手を洗うとなると
香りも良い方がいいですね。

登山もされたのですね。風が強かったようですが
眺めが素晴らしい
それに西洋オトギリソウ
それから、聖ヨハネのユリも大輪で美しい

こういう百合はこちらでも見たことがあります。
花の季節は紫陽花も百合も同じころですね。

夏至の日は何となく過ぎてしますのですが
素敵デスネ。

聖ヨハネの水は顔を洗うと顔も美しくなりそうな気がします。何かパワーが頂けそうですね。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-26 05:06
未来子さん、ありがとうございます。
暑い夏を乗り切るというのも、その一つだと思いますが、自然の力が頂点に達するそのエネルギーを体内に取り込もうということではないかと思います。

日本も暑いようですね。どうかお大事にお過ごしくださいませ。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-26 05:18
結うさん、こんにちは。
夫の名前はルイージなのですが、名前が由来する聖人を記念する日が6月21日で夏至の頃なので、夏至の頃にはことさらうれしそうです。

ありがとうございます。強い風が雲を払って、青いあおい空を見せてくれました。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-26 05:26
加代子さん、なんとノルウェーでは、夏至のお祝いが聖ヨハネの前日に行われるんですね! 隣国のスウェーデンとは祝う日が違うというのも、興味深いです。

ありがとうございます。花の香りがいっぱいで、どこか清めてもらった上に、香りや力ももらえたように思います。今の季節に咲く花なので、聖ヨハネのという名前で呼ばれるのだと思いますが、まさにその日に山で自生する花たちに会えて、うれしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-06-26 05:54
ciao66さん、夏至の自然の頂点に達した力というだけではなく、花の香りいっぱいの水、色も香りも楽しむことができました。

聖ヨハネは、福音記者のSan Giovannni Evangelistaもいますよね。6月にゆかりで聖ヨハネと名がつくものは、特記しなくても、6月24日が聖ヨハネの日だから洗礼者のと、こちらの人にはおそらくピンとくるのだと思います。

ありがとうございます。夫の目と自然の勘がいいおかげなのですが、教えてもらったので、わたしの方が先に見つけることもたまにあります。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-26 06:02
katananke05さん、来年と言わず今年でも、何日か遅れても、まだまだ太陽や自然の力が強い日なので、きっと効果があることと思いますよ。聖ヨハネが洗礼者であることもあって、水が使われるのでしょうね。

どういたしまして。
Commented by milletti_naoko at 2022-06-26 06:15
葉流さん、こんばんは。

自然や植物の命、まだまだ高みにあるときなので、よかったらぜひ、今からでも紫陽花の花ほか、お庭の花を浮かべて、翌朝に浴びてみてください。花の色や香り、しずくの光や風情にも敏感な葉流さんは、きっと心身に存分にエネルギーを受け取られることでしょう。

かつて登った高い山から少し離れたところにあって、山頂付近だけ盛り上がるように高くなっているので、それほど高くないのに、遠くの高い山がよく見えて、眺めがすばらしいです。セイヨウオトギリソウも聖ヨハネのユリも、どこか夏の太陽のような色と輝きを持っているように思います。
Commented by sunandshadows2020 at 2022-06-26 23:37
なんと素敵な慣習ですね。
実に簡単に真似できますから、その日は過ぎてしまいましたが花々にまだ余力が残っているだろうと期待して庭の花で真似してみたいと思います。
ご紹介ありがとうございます!
Commented by milletti_naoko at 2022-06-28 19:22
お転婆シニアさん、ぜひどうぞ。
まだまだ花の力は十分に高みに達したままだと思います。お庭にたくさんお花がありますものね。どういたしまして。
by milletti_naoko | 2022-06-24 23:43 | Viaggi | Comments(14)