イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

7月も紫陽花彩るラヴェルナ修道院への道、トスカーナ

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 わたしが夫とラヴェルナ修道院(Santuario della Verna)へと、森を通って歩いていくときは、

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Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 25/6/2022

最近ではたいていの場合、このしばらく先にあるラ・ベッチャ(La Beccia)の駐車場に車を置いて、

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石畳の長い参詣路の途中、左手にある石の門の左脇から中に入り、

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修道院を頂く岩壁の下方へと、野原を歩いて進んでいきます。

 そうすると、秋には紅葉する木々が、春には野の花が、風景を彩って美しいからなのですが、

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6月25日土曜日には、この野原に、まだ咲いている花もあったものの、

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一面を高い草が覆っていて、その草をかき分けて進まなければならず、大変でした。今の季節は、草原にはマダニがいる危険もあります。

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 一方、夫は、近年では、参詣路の石の門から森へと向かうのをやめて、駐車場からすぐに、紫陽花やバラなど、花が美しい家の傍らを通って、森に進んでいっています。

 今からちょうど2週間前の6月25日には、野イチゴを摘むのに夢中になった夫が、わたしが散歩を終えて車に戻っても、まだ駐車場に来ていなかったので、花が彩る家を通り過ぎた先にある日陰で、しばらく涼みました。咲き始めたばかりの紫陽花がきれいでした。

 その1週間後、7月2日土曜日に再びラヴェルナを訪ねると、この日はひどく暑かった上に、着いたときにはもう日が高くなっていました。

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2/7/2022

 そこで、前の週に、岩壁の下の野原の草が高いのに辟易していたこともあり(上の写真は修道院から参詣路を歩いて駐車場へと下る途中に撮影したものです)、この日はわたしも、夫のように駐車場から紫陽花の家の脇を通って、森へと向かいました。

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 すると、涼しい山の日陰では、紫陽花がちょうど花盛りで、とてもきれいでした。

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 同じ木から育つ紫陽花も、緑がかっていたりピンクだったり、色がさまざまです。

 7月の暑い日にも、山できれいな紫陽花の花を見ることができて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by katananke05 at 2022-07-09 22:10 x
そちらでは 石灰質の土壌ゆえに
ピンクや赤系の紫陽花が多いようですね〜
日本は酸性土壌がおおいので
もともと青系が育ちやすく
比べると 少し寂しげに 静かな雰囲気を 漂わせています〜

元首相の 安倍さんが突然の暴徒の gun shooting でなくなられました〜
ニュースは世界中を駆け巡ったようです〜 ご存知ですか、、
まだ 67歳〜
政策的には いろいろあるかもですが お人柄は 暖かな雰囲気をお持ちで ご家族は信じられない思いだと お察しいたします〜
Commented by milletti_naoko at 2022-07-10 02:18
katananke05さん、よくよく見ると、下から二番目の写真の奥の方に見える花は水色なのですが、確かに、イタリアの山で見かける紫陽花は、ピンクの花が多いように思います。

Twitterでニュースを知ったものの、まさか本当だとはしばらく信じられず、昼のニュースを見たら、イタリアでも最初に取り上げていました。
Commented by koito_hari616 at 2022-07-10 12:11
こんにちは

「トスカーナの休日」のタイトルを思いだしました
ダイアン・レインですよね
サラサラ~~と、見ただけで美しい風景だったように記憶しています

とても良い所なんですね“マダニ”は怖いのでお気を付けください

最後のピンクの紫陽花と黒揚羽のコントラストが美しいです♪
Commented by colletgarden at 2022-07-10 12:52
はじめまして。
コメント失礼します^_^
いつも心癒される風景や、そちらでの毎日の様子を拝見させていただいています。ありがとうございます。
イタリアでもこんな風に紫陽花が景色に馴染んでいて驚きました。
少し赤味のある土によく映えますね!
何かと不安要素しか無いこんなご時世だからか、自然に咲く季節の花々が目に沁みるようです♪
Commented by ciao66 at 2022-07-10 16:34
チョウチョの止まったアジサイ!絵になりますね~
色合いもぴったりだし、なかなか珍しい光景をとらえましたね!
アジサイはもう終わりかけだったのでしょうが、残り物には福あり、だったでしょうか。

私も昨年偶然にそういう光景を撮ったのですが、
https://ciao66.exblog.jp/32353115/
「チョウチョの止まったアジサイ」で検索した画像の中に
登場していたのにびっくり!でもそれは、題名ををそのようにつけていたから、でしょうが。
Commented by milletti_naoko at 2022-07-10 21:42
結うさん、こんにちは。
『トスカーナの休日』、懐かしいです。主人公が家を購入した町、コルトーナは、トスカーナなのですが、ウンブリア州との州境に近く、丘の上の町からは、トラジメーノ湖も見えるんですよ。

マダニ、今のところは無事に済んでいるものの、実は何度も何箇所も噛まれたことがあるので、本当に気をつけなければいけません。

最後の写真に写っているのは、カノコガ属の蛾らしく、日本にもいるらしきカノコガ(鹿子蛾、Amata fortunei)ともそっくりなのですが、同属でウィキペディアのイタリア語版のページやイタリア語版のサイトにあるのは、Amata phegeaなので、このイタリア語ではfegeaと呼ばれるらしき同属の別の種の蛾ではないかしらと推測しています。と言っても、日本からイタリアにオウトウショウジョウバエが侵入して果樹に害を与えるほどですから、品種が同じでないとは言えないのですけれども。

・ウィキペディア日本語版 カノコガ (学名 Amata fortunei)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/カノコガ

・ウィキペディア イタリア語版 fegea (学名 Amata phegea)
 https://it.wikipedia.org/wiki/Amata_phegea

・ Monaco Nature Encyclopedia - Amata phegea
 https://www.monaconatureencyclopedia.com/amata-phegea/
Commented by milletti_naoko at 2022-07-10 21:46
collet gardenさん、はじめまして。
コメントをありがとうございます。うれしいです♪

イタリアはアルカリ性土壌の地域が多いのですが、火山活動がかつてあったり、栗の木が多かったり、山中だったりすると、こんなふうに紫陽花も地面から咲くんです。わたしも初めて見たときには、驚きました!

できるだけ、きれいだなあ、うれしいなあと思うことについて記事を書くようにしています。共感してくださったと知って、うれしいです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-07-10 21:58
ciao66さん、ありがとうございます。
この昆虫、蝶のような、蛾のような、トンボのようなといつも気になっていたのですが、二つ上の結うさん、koito_hari616さんのコメントをきっかけに調べてみました。詳しいことは、そのコメントの返事に書いてあるのですが、どうやらカノコガ属の蛾であるようです。白い紋のある黒い羽がきれいで、日中花に時々見かけることがあるんです。

リンク先の記事で撮影された蝶もきれいですね。
by milletti_naoko | 2022-07-09 18:18 | Toscana | Comments(8)