イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

美しい音楽を夏の夜にソロメオで Festival Villa Solomei

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 7月5日火曜日の夜は、ソロメオ(Solomeo)で開かれていた音楽フェスティバル、Festival Villa Solomeiの最終日でした。

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Solomeo, Corciano (PG), Umbria 5/7/2022

 演奏したのは、四重奏楽団、
Lorenzo Bisogno Quartetと村の吹奏楽団、Società Filarmonica di Solomeoで、わたしも夫も、美しい音楽を心ゆくまで楽しむことができました。

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 早めに夕食を終えて家を出て、会場のソロメオへと車で向かうと、麦畑の向こうに見えるひまわり畑が美しく、その向こうに夕日が沈んでいきました。

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 上の写真を撮ってすぐに、夕日と空の色が写るように撮影したのが、こちらの写真です。


 働く人や地域を大切にし、文化や伝統を重んじるブルネッロ・クチネッリ(Brunello Cucinelli)が築いたカシミアの村、ソロメオについては、昨年書いた上の記事の後半でもご紹介しています。

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 会場であるソロメオの町並みが見えてきました。写真の下方には、村が建つ丘のふもとにある広い無料駐車場が写っています。この駐車場に車を置いて、シャトルバスで、コンサートの会場へと向かいました。シャトルバスは無料ですが、FFP2マスクなしでは乗車ができないため、マスクを着用していないために乗車を断られている人も、ごくわずかですがいました。

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 コンサート会場となる広場の近くでバスを降りたとき、展望台から、茜色に染まる夕景を一目見たいと思ったのですが、友人がすでに来ているかどうか確かめようと、夫が早足で急ぐので、わたしも夫について、会場へと向かいました。

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 午後9時、コンサート開始の15分前に席につくと、たそがれ始めた空に、白い月が浮かんでいます。

 友人たちはすでに来ていたのですが、わたしたちが座れる席が近くになかったので、夫とわたしは、友人たちからは離れた席に座りました。このときもすでに感染者が多い状況で、屋外だからと皆マスクをつけていなかったので、わたしはその方が安心できると、ほっとしました。

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 四重奏楽団のジャズの演奏はどれもすばらしく、吹奏楽団もいっしょに演奏した曲の中では、『ラプソディー・イン・ブルー』もよかったのですが、

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http://www.festivalvillasolomei.it/

一番は『Sing sing sing』で、パンチの効いた、そしてリズム豊かな音楽に、気づくと、心も体もいっしょに踊り始めていたように思います。

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 席がステージから遠く、中央に立っては後ろの人に迷惑だろうと、いい写真が撮れなかったのが残念です。

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 演奏が終わるのが遅くなり、さらにしばらく友人たちとおしゃべりをしたのですが、友人たちはシャトルバスで駐車場に戻ると言うので、歩いていこうと考えていたわたしたちは、皆にあいさつをして、村の中心街から坂道を下っていきました。

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 大勢の人が皆バスに乗るのだから、列に並んで待っていては遅くなると考えたからなのですが、道を間違えたこともあり、シャトルバスに乗った友人たちの方が、わたしたちよりも少しだけ早く駐車場に着き、駐車場を歩くわたしたちの前を、車で走り去っていきました。

 猛暑が続いていた7月の初めに、夜も美しい村で涼しい風に吹かれ、すばらしい音楽を楽しむことができて、うれしかったです。

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 翌日すぐ記事を書こうと考えていたのに、投稿が1週間後になったのは、テレビか地元ニュースか、ソロメオか四重奏楽団の関係者か、誰かがきっと演奏の映像を載せるだろうと考えて、その映像を埋め込みたいと考えていたからです。けれども、8日経った今も、この日のコンサートの映像が見つかりませんので、写真を通してこの夜の雰囲気をお届けできればと、こうして記事を書くことにしました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cut-grass93 at 2022-07-14 09:21
コンサートの雰囲気がよく伝わってくるブログです。
読んでいるだけでも現地に行ったような気分になれました。
こういうローカルなコンサートが
普通に行われているのが素晴らしいです。
Commented by harupita at 2022-07-14 13:59
こんにちは。

ご夫妻でコンサートに行かれたのですね。

麦畑の向こうに見えるひまわり畑
この光景も素晴らしいですね。

変化まで見せて下さってありがとうございます。

私はひまわり畑も牧草ロールのある風景も
好きで、北海道美瑛を旅した時牧草ロール
探して走り回った思い出が。

夕日が沈む前は大地が主役で夕日が沈むと空が
主役、どちらもおおらかで長閑で好きです。

ソロメーオ・・花が彩る町並み、物語のワンシーンのような
町並みですね。
お花の育て方もまたおしゃれですね。
利益を地域に還元して豊かにしていこうという企業理念の町なのですね。とても美しい風景ですね。

ラプソディー・イン・ブルー。。思わず久々youtube
で、聴いてみました(#^^#)

空には月が、、
とても美しいコンサートの夜になりましたね。葉流
Commented by katananke05 at 2022-07-14 14:35 x
暑い夏の夜のひと時を
野外の素晴らしいコンサートで楽しめて いいなあ〜
こちらは またまた感染者が多くなり まだ 制限はありませんが
マスクはなかなか  外せません〜
戸外では 話をしないと 外していいとはいわれてるけど
日本人は ほとんどみんなつけてますよ〜
ラプソディーイン ブルーは
一番好きな ガーシュインの曲です〜  生でききたいわ〜
Commented by koito_hari616 at 2022-07-14 16:04
こんにちは

蒼いライトの幻想的なかいじょうだったのですねぇ~💛

sing,sing,singとは心弾みます

私も聴きたい気持ちです~♪
Commented by cut-grass93 at 2022-07-14 16:49
教えてください。
例の絵を描いています。
解説文を描くために調べています。

私の調べた結果では
アブルッツォ州グラン・サッソというのは山の名前ですね。
その中でサント・ステーファノ・ディ・セッサーニオというのが村の名前でよろしいですか。

そして検索しましたが大地震があったという記事は見当たらなかったのですが???
グランサッソというのが町の名前なんでしょうか?
グランサッソでは地震があったという記事が見当たります。
でもこれは山の名前でジェラートの店が所在する狭い範囲の村ではないような???
分かりやすく教えて頂ければ幸いです。
Commented by meife-no-shiawase at 2022-07-14 18:31
直子さんもご主人さまも音楽がお好きなので
ご一緒にこういう場を楽しめてとてもいいですね!
生の演奏なんてもう久しく聴いていません。

私が住む台中にも素晴らしいホールはあるのですが
コロナの前からなぜか観たい、聴きたいと思うものは北の台北か
南の高雄へ行ってしまって、真ん中のここがパスされています。
なので、すごく羨ましいです。

1回目の接種の記事、私も覚えています。
まだ周りで接種している人がいなかった時に
早々にイタリアで直子さんが1回目を打たれていたので
印象が強かったです。
あのときは先が見えなかったですが、ワクチンやおクスリも
出来てきて、あの時に比べたら安心できますね。
Commented by ciao66 at 2022-07-14 19:36
屋外コンサートいうのがいいですね!
おまけにそこが、ひまわり畑や麦畑に囲まれたところだとは♪
月が空に浮かんだ空が次第に色が濃くなって、いい雰囲気でしたね。
『Sing sing sing』は軽快なリズムで私も好きな曲です♪
雰囲気はよく伝わりましたよ。
楽しめて良かったですね!
Commented by milletti_naoko at 2022-07-15 01:56
草刈真っ青さん、ありがとうございます。
風情ある村でのすてきなコンサートが、さらに無料だというのが、ありがたいです。

下のコメントへのお返事なのですが、グラン・サッソは2千メートル級の大きな山がいくつも連なる山岳地帯、山塊で、Santo Stefano di Sessanioもその山岳地帯にある村です。2016年のイタリア中部地震でも被害があるのですが、村に多大な被害を与えたのは、2009年のラクイラ地震であるようです。
Commented by milletti_naoko at 2022-07-15 03:39
葉流さん、こんにちは。今の季節はひまわり畑と刈り終わった麦畑をあちこちで見かけるのですが、夕日に彩られる様子には特別な風情がありました。

わたしも、ひまわりやひまわり畑は好きなのですが、葉流さんはなんと牧草ロールもお好きなんですね! つい最近まで、いつもの散歩コースでしばしば見かけていました。

利益ばかりを追求する企業や事業者が多い中、素晴らしいなあと、働く人を重んずる在り方に感嘆しています。風景もとてもきれいでした。

ありがとうございます。暑い夏の夜、涼しく美しい会場で、音楽を楽しむことができて、本当によかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-07-15 04:27
katananke05さん、仕事から帰ってきた夫が急にコンサートに行こうと言うのでとまどったのですが、最終日でもあり、行って本当によかったです♪

こちらでも感染者が急増していて、わたしも心配なので、途中から後ろに座った二人組が絶えずおしゃべりし始めてから、そのおしゃべりの間はマスクをつけていました。

名曲ですよね。思いがけずこうして聞くことができてよかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-07-15 04:30
結うさん、こんばんは。そうなんです。オリーブの木が青い照明で照らされていました。

Sing sing sing、ノリがよくて演奏もすばらしく、会場の皆が楽しんでいたのではないかと思います♪
Commented by milletti_naoko at 2022-07-15 04:40
メイフェさん、感染下での規制や感染の恐れもあって、ずいぶん久しぶりにこうして音楽を楽しむことができました。生演奏を聴くのは、わたしも本当に久しぶりです。音楽も会場もすてきで、しかも無料だったんです。

あの頃はわたしの知っているウンブリアの周囲の50代の人が皆次々と受けていたのに、どうして予約可能な日の当日に申し込んだわたしに、まだ番が回って来ないのだろうと焦燥さえ感じていたのですが、台湾や日本に比べると、それでもかなりイタリアが、かなり大勢の方が亡くなったこともあって、ワクチン接種を早く始めたということなのでしょうね。

今もウンブリア、イタリアでは感染者が急増している状況なのですが、3回目の接種から時が経ちすぎていて、またオミクロンの今の変異株は感染力が非常に強いため、心配なところです。ただ、ブースターも接種していれば重症化はしないだろうという点が心強いです。
Commented by milletti_naoko at 2022-07-15 04:44
ciao66さん、ひどく暑い夏の日は、涼しく夜空のきれいな、そして感染の点でも安心な、屋外コンサートが何よりだと思います。道中、ひまわり畑が見えたときは、うれしかったです。

Sing sing sing、どこかで何度か聞いたことがあるように思うのですが、生で聴くとやはり迫力がありました。雰囲気が伝わったと知って、うれしいです。ありがとうございます♪
by milletti_naoko | 2022-07-13 22:28 | Umbria | Comments(13)