イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

丘登れば風情ある修道院跡すばらしい海岸の眺め、マレンマ・トスカーナ

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 昨日、9月19日月曜日は、9世紀から12世紀にかけて建造され、 15世紀にシエナが破壊したという海岸近くの丘の上、森の中にある修道院、

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聖ラバーノ修道院の跡へと、坂道を登りました。

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 予想以を上回る大きさと美しさに驚きました。

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 地図を見ると、さらに少し歩いたところに、見晴らしのいいところが二つあるようです。そこで、昼食を食べるのにいい場所が見つかるかもしれないと考えて、歩き続けることにしました。

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 すると、一つ目の展望台から、青い海や海岸線、島を見晴らすことができました。

 食事をするのにいい場所は見つからなかったので、行くことにした二つ目の展望台からの眺めが、さらにすばらしいので、うれしかったです。

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 泳ぎに行った砂浜も、去年歩いたトレッキングコースから見えた二つの塔や松の森も、見ることができました。

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 下方の白い砂浜は長く続き、その向こうに青い海が広がっています。

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 ただし、この二つ目の展望台は、鉄のパイプや板を渡し、組み合わて建ててあります。

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 しかも、こんなに高い位置にあるので、高所恐怖症のわたしは、登るにも上に立つにも、はらはらしました。

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 二つ目の展望台の近くにも、落ち着いて食べられそうなところがなかったので、昼食のパニーノは、結局修道院跡近くまで引き返して、そこで食べました。

 ちょうどいい形と大きさの石が、こんなふうに修道院跡を見晴らせる木かげに並んでいたので、いす代わりに腰かけて、食事をしました。

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 昨日はこうして10km余り歩いたあとで、まだまだ元気旺盛な夫にせき立てられて、波の高い海辺に行って、少しだけ泳ぎ、

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砂浜で夕日を見送りました。肉離れを起こしてから1週間以上の間、大事を取ってウォーキングをせず、アルニカを塗って、錠剤も服用したおかげで、トレッキングコースは、登り下りのゆるやかな道を歩いても、痛みが戻らなかったので、ほっとしています。

 今日も10kmのトレッキングコースを、しかも登り下りの多い道を歩きました。夫は夕方、海に泳ぎに行ったのですが、わたしは宿の部屋でゆっくり休むことにして、こうして記事の続きを書いています。

 もう一晩、同じ宿に泊まり、ペルージャには明日、水曜日に戻る予定です。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:9月3日は口コミの日
Commented by cut-grass93 at 2022-09-21 09:31
広大な景色の中に民家や近代の人工的構築敷設化せ待ったくないのが日本と大きな違いですね。
どうしてこんなことがあり得るのか?
土地の所有者は個人じゃないのかも?
といろいろ考えてしまいます。
10km歩いて、すがすがしい気分でしょうね。

考えてみると、家内が足の調子を悪くして以来、もう何年も長距離のトレッキングをしていないことに気が付きました。
治れば一緒に行きたいですが。
Commented by koito_hari616 at 2022-09-21 15:21
こんにちは

ヨーロッパは石の建造物が多く、戦が有ると壊され
それをまた造り、また壊され。。。と
昔の人たちの建造物への思いが感じられるお写真ですね
心身共にリフレッシュされて良いお仕事をなさって下さいね♪
Commented by nonkonogoro at 2022-09-21 15:45
素晴らしい眺めですね~(#^^#)
まだ海で泳げるほど 暑いのですね。

足の具合も回復されて
良かったですね。。。

Commented by ciao66 at 2022-09-21 16:51
海が見える山の上というのは気持ちが良さそう。
展望台が険しい所にあって行くのが大変だったでしょうが、
とても素晴らしい眺めですね♪
10kmも歩いて、そのあとさらにおまけのように水泳まで!とはびっくりです。
お天気も良くて、痛みも無くて良かったですね!
Commented by katananke05 at 2022-09-21 22:13 x
まだ 泳げるような気候なのですね〜 こちらは台風一過
すっかりすずしくなり
小寒いくらいです〜
それにしても ご主人様とってもお元気ですね〜
イタリアには 石造りの(石造りゆえに)このような廃墟、、というか 遺跡的な場所がいっぱい残っていますね〜
雑草がのびのび生えてるところが
「強者どもが ゆめのあと」を
しのばせ 歴史をかんじさせ
すてきです〜
Commented by milletti_naoko at 2022-09-23 01:27
草刈真っ青さん、ここをはじめとして、自然公園では、自然や景観を守るために、もともとある家の外観や大きさを変えるのでさえ、規制のためにあまり変更ができませんし、同じことが歴史的中心街の家にも言えるようです。

それはとても残念ですね。車で出かけて近くを少しだけでもいっしょに歩いてみることができるといいのですが。
Commented by milletti_naoko at 2022-09-23 17:33
結うさん、こんにちは。かつての修道院や城塞がもう使われずに再建が必要である場合は、地域などが再建して博物館などになったり、あるいは私有のホテルとして生まれ変わったりすることが多いように思うのですが、おそらくは落下を防ぐ程度には管理の手が入っているものの、崩れ落ちたまま、かつての様子が偲べるようにそのままに残してある、それもまた風情があっていいなあと思いました。

ありがとうございます。さあ、たまったコメントのお返事を終えたら、さっそく残る大きな仕事に取りかかります! 昨日は家事や授業など別の仕事があったものですから。
Commented by milletti_naoko at 2022-09-23 17:52
のんさん、ありがとうございます。
広い広い海はやっぱりいいなあと思いました。
夕方、日の入りの頃には風も吹いてひんやりしましたが、日中は焼きつける太陽が暑いほどで、青い海の水が心地よかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2022-09-23 18:00
ciao66さん、この日は肉離れを起こして以来初めての山歩きということで、あまり標高差のないコースを選んで歩きました。この展望台は、コースそのものはほとんど登り下りがないその道の右手にあって、歩いている間は、緑の木々で見えないすばらしい眺めを楽しむことができて、本当によかったです。

最近は平地も山も脚をいたわってゆっくりと歩いているのですが、標高差があるとそれでも心拍数が上がるのがありがたいです。昨日は平地のペルージャのいつものコースを30分ゆっくり歩いたら、スマートウォッチによると、運動能力の維持や向上にはつながらず「回復にいい」程度の運動だとのことで、まあ回復が必要なので、それでいいかと思います。にも関わらず、昨夕から少し脚が痛むのは、やはり砂浜や山と違って、地面が固かったり、舗装されたりじゃり道だったりするためではないかしら、と。
Commented by milletti_naoko at 2022-09-23 18:07
katananke05さん、実はこちらも先週土曜にイタリア中部を悪天候が襲って、大きな被害が出た地域もあり、かなり気温が下がっています。ただ、内陸部のペルージャに比べて、海辺のマレンマはまだ気温が高く、おかげで日中は暑いほどで、今回の旅では天気に恵まれて、3度も海水浴をすることができました。

夫はおそらく、せっかく海にいるのだから泳がないともったいないという気持ちだったのだと思います。宿を出た翌日も、朝は海辺で長い散歩をしてから、太陽が照りつけて暑いほどの海辺で、泳ぐことができて、わたしもですが、夫も満足していることでしょう。

そうですよね。わたしもこういう場所を見るたびに、芭蕉のこの句や、杜甫の「国破れて山河あり」の詩を思い起こさずにはいられません。
by milletti_naoko | 2022-09-20 23:39 | Toscana | Comments(10)