イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ラーメン食べて柿の木・大聖堂訪ねるオルヴィエート

 寒くなると温かいものを食べたくなるもので、久しぶりに刺身をと、2週間ぶりに行ったオルヴィエートのいつもの日本料理店で、

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Ristorante Giapponese Nihori, Orvieto (TR), Umbria 12/11/2022

土曜は、ラーメンを注文して食べました。かつて一度食べて、麺からしてどうも即席のラーメンではないかと思い、わたしは以後は頼んでいなかったのですが、映画『ラーメンガール』を見て、ラーメンに興味を持った夫も、その後一度だけ、注文して食べたことがあります。


 かつて注文した菜食ラーメンではなく、今度は肉入りラーメンを食べたら、思いがけずチャーシューがたくさん入っていて、おいしかったです。覚えている日本のラーメンの味とは違うものの、ワカメや野菜、卵にチャーシュー、なるとまで入った具だくさんの温かいラーメンが、テーブルで待っていたら運ばれてくるとは、うれしいものです。

 いつも楽しみにしている鮭の刺身を食べられなかったのは残念でしたが、

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 その代わり、前菜にはサーモンのカルパッチョ、セコンドには鮭の裏巻き寿司を頼んだので、鮭も食べることができました。単品だとラーメンが8.50ユーロで、鮭の刺身は追加で単品として注文するには量が多く値段も張ったので、この三つの料理に水半リットルで14ユーロの、昼食セットにしました。

 久しぶりにラーメンを食べて、幸せな気分になることができました。

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 食後は一昨日もお話ししたように、崖下周遊トレッキングコースを4分の3歩きました。

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 かつては、崖の南面の人家からかなり離れたところで見かけた記憶がある猫を、土曜は、人家も多い中心街のすぐ近くで見かけました。後ろの黄葉と共に撮影しながら、さて、同じ猫かしらといぶかりました。

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 さて、崖下周遊トレッキングコース(Anello della Rupe)を1周するのであれば、上の写真では、左手へと下る道を進むのですが、おとといはこのまままっすぐ進んでいき、

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途中から地面を離れて、鉄網の上に渡された木の板の上を歩いていく道を、

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一昨日の記事でもお話ししましたように、おそるおそる歩きました。

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城壁の中に入ってから、長い坂道を登っていくと、緑の苔に落ちた真っ赤な落ち葉がきれいです。


 高所恐怖症の身には一人で歩くのは怖い板の上を歩いて、この坂道を登ったのは、オレンジ色の実がたわわとなってきれいな柿の木を、かつてこの坂を登りきったところで、見かけたことがあるからです。

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 訪ねてみると、柿の実はたくさんなっていたのですが、

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まだ緑の葉がたくさん茂っていて、柿の実を隠していました。

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 きっぱりを葉を落とした木に、きれいな色の柿の実だけが見られるのは、今年も12月に入ってからであるようです。

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Duomo di Orvieto, Orvieto (TR), Umbria

 大聖堂に到着する時間が、夫と待ち合わせていた時間よりも遅くなりそうだったので、電話すると、夫はもう大聖堂の中に入っているとのことでした。

 崖の周囲を回って歩いていたわたしは感じなかったのですが、大聖堂前の広場には冷たい風が吹いていて、外で待つには寒すぎたからだそうです。

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 あいにくの曇り空で、内部も暗くはありましたが、わたしも久しぶりにオルヴィエートの大聖堂に入り、みごとなフレスコ画や彫刻を、しばらく見て回りました。大聖堂の内部についてはまたいつか、空が明るくて、もっときれいに写真が撮れるときに訪ねてから、ご紹介できたらと考えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cut-grass93 at 2022-11-15 09:26
オルヴィエートの大聖堂、とても荘厳で見事ですね。
右手の大理石の彫刻がひときわ雰囲気を高めているのでしょう。

この崖の板敷の歩道は確かに怖い。
高所恐怖でなく板の信頼性、ちょっと不安 ( ;∀;)

下から2枚目と3枚目の写真素敵です。
描かせていただきたくお願いします。
でも先月の京都旅行の写真を抱えていて、本音は迷っています。
Commented by koito_hari616 at 2022-11-15 15:23
こんにちは

最初のラーメンの画像に驚きました!
そして、ラーメンガールの予告編を見て「え~!西田敏行さん!」
で、また驚きました。。。
更に主役の女性が既に亡くなっているのが残念ですね。。

猫ちゃんのお顔が。。何とも不思議な感じでした。。
Commented by harupita at 2022-11-15 17:05
コンニチハ!

オルヴィエートの大聖堂の中
フレスコ画や彫刻がたくさんで見どころ満載ですね。

ここで待ち合わせたら
少し遅れてもじっくり待てますね。

柿の木日本と同じようですね。世界共通なのかな?

ラーメンガール見てみました。西田敏行さんが出ているのですね。
ラーメンは日本でも人気ですが海外でも評価が高いのかな?
我が家は夫は大好きですが
私は普通かな?
もやしとチャーシューは
必ずONします(*'▽')
Commented by milletti_naoko at 2022-11-15 18:59
草刈真っ青さん、正面も内部も装飾が美しい大聖堂です。

この大理石の彫刻は、大聖堂の建造が行われた中世のものではなく、後世になって、16世紀から18世紀にかけて造られて設置されたものであるために、1897年に大聖堂を建造当時の中世の姿に戻そうと撤去されて、博物館に移されていたのが、2019年のクリスマス前から、122年ぶりに一時期だけ大聖堂に戻りました。わたしたちはそのときは見過ごしてしまい、前回訪ねたときには、像がなかったので、今回は初めて像があるのを見て驚きました。

高速道路の橋でさえ落ちてしまったりするほどですから、この歩道、おっしゃるように安全管理の意味でも不安があります。雨が降ったあとに歩くと、濡れた板の上で足が滑るので、そのときは本当に怖い思いをしました。

創作意欲を刺激される風景に、京都でもあちこちで出会われたのですね。もし描かれるのでしたら、どうぞ、どんな絵と物語に仕上がるのか楽しみです。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-15 19:02
結うさん、こんにちは。
ラーメンガール、思いがけずとてもいい映画で、夫の友人のおかげで、見ることができました。

この猫ちゃん、わたしが歩く道路の前方にいたのが、わたしを見てこの鉄の扉の向こうへ、中へと逃げ込んだのですが、こちらをじっと見ていました。お友達になりたいけれど、どうしよう、そういう気持ちだったのでしょうか?
Commented by ciao66 at 2022-11-15 20:18
たわわに実る柿の木の写真で、イタリアで初めて見た柿の木を懐かしく思い出しました。やはりオルビエートの崖際だったのです。
12月で、葉っぱはもうだいぶ落ちていました。
ところで、柿が日本からもたらされた、というのがまた不思議ですね。どういう経緯だったのでしょう?

板張りの眺めのいい遊歩道、こういう所はいいね、と先日コメントはしましたが、
床が壊れかけているというところだと、やはり安心して歩けませんね!
日本だと通行止めになっているところかもしれません。
そうだとするとやはり、恐る恐る・・・ですね。
Commented by meife-no-shiawase at 2022-11-15 22:54
ラーメンガール!?
その映画は知りませんでした。
イタリア人のご主人さまがご覧になって面白いというのがまた面白いです。
私も観たくなりました。

画像を貼っていただいた中に西田敏行さんが登場されていましたが、良い俳優さんですよね。ますます観なくては♪って思います。
Commented by katananke05 at 2022-11-16 13:54 x
オルビエート大聖堂
荘厳な佇まいですね〜 太い大理石の柱が みごと〜
私は見てないですが ラーメンガールの映画をみて
日本にラーメンを食べに来た、、という インバウンドがおおいみたいです〜
私は滅多と食べないけど
普通の醤油ラーメンが好き〜

お尋ね〜
こちらでフィリピーノたちに日本語を教えてる方が

〜に とか 〜のとかは
わかりやすいけど

〜で というのがとても理解しずらいらしい。
なお子さんは どのような説明をなさってますか?

たとえば
「この子は私の娘 で 5歳です」
「学校 で 習いました」
上2つ 同じ 「で」だけど意味はちがうでしょう?
Commented by milletti_naoko at 2022-11-17 01:29
葉流さん、こんにちは♪

秋になって寒くなり、外で待つには寒い季節になりましたが、中をゆっくりと見て楽しむことができました。

栗の木は古来ヨーロッパにもあったのに対し、柿の木はイタリアには19世紀後半に伝わったとのことです。

日曜に夕食に招いてくれた友人宅でも、特に日本文化に興味があるわけではない女性が、おいしいラーメンをフィレンツェで食べたと言っていまし、夫の友人のラーメンガールの評価からしても、ラーメンを高く評価する人がイタリアにも少なくないのではないかと思います。わたしも日本に暮らしていたときは特に好きというわけではなかったのですが、久しぶりに食べられて、ああ、いいなあと思いました。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-17 01:37
ciao66さん、わたしが今回ご紹介した柿の木は、崖を登りきったところ、崖の上の中心街にあるのですが、確かに崖の下にも柿の木がありますよね。どこにあるのだろうと思いながら、崖の上から、オレンジ色の実がきれいな柿の木を見下ろした記憶があります。おっしゃるように、12月になって葉っぱが落ちてからの方が、柿の実の鮮やかさが際立つように思います。

そうなんです。夫は下に鉄の網が張り渡されているとは言いますし、ところどころやはり鉄で補強はされているのですが、高速道路の橋でさえ落ちることがあるくらいですから、歩くときは冷や冷やします。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-17 04:24
メイフェさん、わたしもこの映画、イタリアに来て初めて知ったのですが、見ていいなあと思いました。

予告編をご覧になったということは、過去記事も読んでくださったのですね。ありがとうございます。西田敏行さん、懐かしいです。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-17 04:31
katananke05さん、オルヴィエートの大聖堂、美しいなあと訪ねるたびに思います♪

なんとラーメンガールがきっかけで、日本に来てラーメンを食べられる外国の方がそんなに多いだなんてと、驚きました! 映画を作った人もきっとラーメンがとっても好きなのでしょうね。

イタリアでわたしが日本語を教える人は、特に入門の場合は、日常生活では、アニメや漫画以外には、ほぼ日本語に接する機会がない場合が多いので、「学校で」の「で」は入門の段階でも、動作が行われる場所を表す言葉の後につく助詞として教えるのですが、「この子はわたしの娘で」の「で」の方は、もっと後の段階、二つの文が並ぶ文を学ぶようになってから、ようやく登場するので、「わたしの娘です。」、「そして、5歳です。」と文を二つに分けずに一つの文にする場合には、「です」を「で」に変えるのだというふうに、実際の説明はもう少し複雑なのですが、説明をしています。
Commented by katananke05 at 2022-11-17 14:28 x
「で 」 の使い方
今度 日本語先生の彼に
教えてあげるです〜 ありがとう〜
Commented by milletti_naoko at 2022-11-17 16:19
katananke05さん、どういたしまして♪
by milletti_naoko | 2022-11-14 23:27 | Umbria | Comments(14)