イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23410369.jpg
 10月22日土曜日の午後、オルヴィエート(Orvieto)で、現代では公園となっているアルボルノス城塞(Fortezza Albornoz)の跡を、久しぶりに訪ねると、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_22560519.jpg
Orvieto (TR), Umbria 22/10/2022

最近ではいつもその下を通って、崖下周遊トレッキングコース(Anello della Rupe)へと歩いていくソリアーナ門(Porta Soliana)を、上から見下ろすことができました。いつもとは違う角度から眺めることができて、興味深かったです。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_06131405.jpg

 城塞跡の公園には、まだ咲いているバラの花があり、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_06140644.jpg

小さな噴水のある池には、レモン色の落ち葉が浮かび、金魚たちが泳いでいました。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23042986.jpg

 この日も、まずはアルボルノス城塞の高い城壁の、その右手にある石畳の道を通って、前方に見えるソリアーナ門から、崖下周遊トレッキングコースに出て、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23070506.jpg

コースを時計回りに一周してから、再びソリアーナ門を通って、中心街へと戻りました。

 そうして、先ほどの石畳の道を今度は登り、まっすぐに進んでいき、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23105483.jpg

まずは上に塔と展望台があるこちらの門をくぐります。この門は、このブログをご覧になっている皆さんにはおなじみの門で、坂道を登って、通り抜けたあとで門をふり返れば、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23154482.jpg

こんなふうに目に写ります。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23190518.jpg

 この日は、トレッキングコースを足早に一周したら、すっかり疲れてしまったので、上の写真の左の門から、アルボルノス城塞の中に入って、ゆっくり休むことにしました。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23221024.jpg

 けれども、城塞跡の公園のベンチに腰を下ろして20分ほど休んだら、元気が戻ったので、夫が来るまでの間、久しぶりに城塞からの眺めを楽しむことにしたのです。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23262486.jpg

 城塞の城壁の上には、こんなふうに壁に沿って歩くことができる道があり、前方にはソリアーナ門が、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23283807.jpg

そして、後ろをふり返れば、上から6枚目と7枚目の写真に写る大きな門の上部が見えます。そして、その左手には、ズームで拡大して撮影した下の写真の方が分かりやすいのですが、

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23313812.jpg

今はホテルとなっている元修道院も、小さく霞んで見えていました。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23341286.jpg

 2枚上の写真の城壁の上の小道を、突き当たりまで歩いて、ソリアーナ門を見下ろすように撮影したのが、こちらの写真です。

 古代からソリアーナ門と呼ばれていたこの門は、後にその上に小さな館が建てられ、今はもうその館はないのですが、その館に小さな門(postierla)があったことから、館が建てられて以来、ポスティエルラ門(Porta Postierla)とも呼ばれるようになったとのことです。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23410369.jpg

 先ほどの塔のある大きな門の上からも、見晴らしを楽しむことができます。

アルボルノス城塞からの見晴らしもみごとオルヴィエート_f0234936_23440783.jpg

 疲れていたので、夫が行こうと言った大聖堂や西向きの見晴らしのいい崖上の道まで歩いていかなかったおかげで、最近は前を通り過ぎるばかりだったアルボルノス城塞を、久しぶりにゆっくりと訪ねることができました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

Commented by koito_hari616 at 2022-11-18 11:56
こんにちは

つくづくイタリアは石造りの街なんですね
(ヨーロッパは全てそうなんでしょうが)
トレッキングされていると脚は疲れませんか?
それ用のシューズを履かれているのでしょうが
お疲れが出ませんように。。。
Commented by cut-grass93 at 2022-11-18 14:30
いつもながら
写真の撮り方
画角の設定、
遠景に必ず近景を入れて
遠近感を出してダイナミック!!

とてもお上手ですね。
Commented by toshis_photoblog at 2022-11-18 14:47
いかにもイタリア(と言うか古代ローマと言うか…)らしい起伏のある平原にでーんと
聳える城塞、上からの眺めも素晴らしいし、城壁の古さと言うか歴史の重みもひしひ
しと感じられます。
古城の周囲を巡れるだけでなく、中にも登れて、解放された散策コースになっている
んですね。ほんと羨ましい。紹介していただきありがとうございました。
Commented by ciao66 at 2022-11-18 19:13
城壁歩きは面白い、といつも思うのですが、アルボノス城塞からの眺めは格別ですね!
オルビエートに行った時には、街歩きを楽しんだものの、時間の関係で城塞には行けませんでした。
なるほどこうなっていたのかと、良く判りました。
緑がいっぱいだ、と思ったのですが、行かれたのが10月22日ということは、
いまではだいぶ季節も進んで、すっかり様子が変わっていることでしょうね!
Commented by milletti_naoko at 2022-11-21 02:57
結うさん、こんばんは。
オルヴィエートは、凝灰石の岩壁の上に建っていることもあって、石の中でも、凝灰石の石や煉瓦を使った建造物も、あちこちにあります。

雨上がりでぬかるみの恐れがあるとき以外は、このコースは、ウォーキングシューズで歩いています。ありがとうございます。最近は日が暮れるのも早く、北半分は人も少なく地面が濡れていたりすることも多いので、半周することが多くなりました。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-21 03:10
草刈真っ青さん、ありがとうございます。

どこから見える風景か分かればということも、意識しながら写真を選び、撮影しました♪
Commented by milletti_naoko at 2022-11-21 03:18
toshiさん、はるか昔、古代エトルリア人が暮らしていて、やがて古代ローマに敗れてしまったオルヴィエートの町は、もともと険しい断崖の上に建っていて、言わば地形が自然の城塞だったのですが、14世紀になってここに城塞を建造しようと考えたのは、ローマ教皇の力を示そうという意図からで、それはやはり最近ご紹介したスポレートの城塞の建造にも通じるものがあるのだそうです。調べていて、おもしろいなあと思ったのですが、またいつか時間のあるときに記事でご紹介できればと考えています。

こちらこそうれしいコメントをありがとうございます。崖の周囲も城塞の公園も無料で自由に歩けて訪ねられて、ありがたいです。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-21 03:21
ciao66さん、建造当時は敵の進撃を早く察知したり、防いだりするために築かれた城塞だったのでしょうが、構造のおかげで、周囲の眺めや岩壁のつくりなどを楽しむことができて、見晴らしもすばらしく、興味深いです。オルヴィエートは見るべきものが多いので、日本からお越しになるとまた取捨選択を迫られますよね。

春には椿も咲き、バラもきれいなんですよ。
Commented by sunandshadows2020 at 2022-11-25 14:52
私の好きなオルヴィエートいつ拝見してもロマンのある街ですね。
よく日本の木造の家と比較して石作りの建造物の方が長く保存できるので、その建造物の過ぎた時間を思う分ロマンと感じるのかなと思ったりもしました。
今年は自転車仲間達がこぞってシチリア島へ行き、楽しんだ様子で未だ出掛けるのに億劫な我々はとてもうらやましく思います。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-26 18:27
お転婆シニアさん、オルヴィエート、いいですよね。古代エトルリア文明から中世、ルネサンスなどなど、いろいろな時代の建造物が今も残り、歴史を偲び、その美しさを楽しめるのがいいなあと思います。

お友達がそんなに大勢、シチリアにいらしたんですね! いつかお二人も安心してイタリアに来られる日が早く来ますように。
by milletti_naoko | 2022-11-17 23:45 | Umbria | Comments(10)