イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

超特急なんちゃって和食づくり ソラマメ酢飯にも生姜焼きにも

 昨日の夕食には、夏から冷凍していた畑のソラマメでポタージュを作ろうと考えて、冷蔵庫でじっくりとソラマメを解凍してありました。ところが、夫が友人に映画と夕食に誘われて出かけたため、昨夕もわたし一人で食事をすることになりました。わたしも誘われたのですが、今回は映画はコメディだったものの、わたしは翌日、つまり今日の朝、血液検査を控えていたため、その12時間前までに夕食は軽く済ませたいと考えていたので、映画と夕食には行きませんでした。

 そうして、夕方、夫が出かけたあとで、急にとてもおなかがすいたので、玄米では時間がかかりすぎるからと、

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白米をつけおきもせずに、鍋で炊き始めました。手っ取り早いのはサラダやスモークサーモン、豆腐なのですが、夕方、雨がぱらつく気温が8、9度のペルージャでいつもの散歩道を歩いたら、歩いていた間こそ体が温まったものの、その頃には寒さも感じていたので、何か温かいものがほしくなりました。というわけで、途中で思いついて、ごはんを炊いている最中の鍋の中に、冷蔵庫にある解凍したソラマメと手早くざっくり切ったニンジンを入れて、ごはんといっしょにゆでました。そうして、これは寿司風に味つけしたらおいしいだろうと思いついて、リンゴ酢と黒砂糖と塩を混ぜ合わせ、小さい鍋で煮立てて、砂糖と塩を溶かしました。そうして、おなかがすいていた上に、温かいごはんが食べたかったので、ごはんが炊き終わってすぐに、寿司酢を入れてかき混ぜました。それから15分間、鍋に蓋をして蒸らしてから、サラダとスモークサーモンといっしょに、温かいままの寿司風ソラマメごはんを食べました。ごはんを炊いている途中で、たくさんのソラマメとニンジンを加えたので、後から加えた水や寿司酢の分量も大ざっぱです。そのため、ごはんを炊いている間、ごはんの炊きかげんを見ては、水を何度か加えた上に、できあがったソラマメごはんは、味が足りないように感じたので、食べる途中で、さらに酢と塩を少し加えてかき混ぜました。かなり慌ただしく、しかも適当に作った割には、おいしくできたように思います。

 一方、今朝も、血液検査が終わって帰宅したら、すっかりおなかがすいていました。残りのなんちゃってソラマメ寿司だけではなく、何か温かいものがほしいと思い、豆腐とワカメのみそ汁も作ることにしました。冷蔵庫を開けて、紫タマネギとミジャーナで夫が育てたトマトとがあるのを見て、どちらも生でも食べられる野菜だからと、小さく切って鍋に入れて、豆腐とワカメと共に、みそ汁の具にしました。ソラマメ寿司は、温かいまま食べた昨夕よりも、今朝の方が寿司酢の味がしっかり行きわたっていて、さらに酢と塩を加えなくても、おいしかったです。

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 さて、今日は、夫が夕方まで勤務の日なので、わたし一人で昼食を食べました。日曜に義父の誕生日を祝うために買って開けた甘口のスプマンテが残っていたので、料理酒代わりにこのスプマンテを使って、豚肉の生姜焼きを作ったのですが、合わせたタレにつけておいた肉を焼く前に、同じフライパンで、まず紫タマネギを炒め、さらにソラマメを加えてしばらく炒めてから、肉も入れて焼き、それからタレを鍋に入れて、ソラマメがきちんとゆで上がるように、水もさらに少し加えて、3分煮立ててから、フライパンを火から下ろしました。そうして、またまた、なんちゃって寿司風ソラマメごはんといっしょに食べました。

 こんなふうに、ソラマメに豆腐にみそと、昨夕から豆をたくさん食べているのは、さっと料理ができるからでもあり、また、今夜は遅くに皆でピザ屋で食べることになっているため、家では体に優しい料理をと考えたからです。おいしく食べることができて、ソラマメもたくさん消費できたので、一石三鳥と相なりました。夫はソラマメが苦手なので、和風にこんなふうに食べて楽しめるのは、わたし一人で食べるときだけだからでもあります。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:10月13日は豆の日
Commented by cut-grass93 at 2022-11-24 07:49
料理のことはサッパリわかりませんが
手際よくさっとと料理をしていらっしゃるのは素晴らしいです。
ご主人はやはり日本的な味には入っていけないのでしょう。
ソラマメが苦手だとはね。
スプマンテというのはイタリアのお酒なんですね。
料理用ですか。生でそのままは飲まないのかしらね。
Commented by goodlifegirl at 2022-11-24 11:34
特急といえど、とても美味しそうです!
私も豆類は大好きですが、娘な苦手な為作る機会は減っています。
でも、今朝はイカとお豆のトマト煮込みとおにぎりを食べて(子供は別メニュー)久々お豆をたっぷり食べてほっこりしました。

身体に優しくて美味しいなんて嬉しいですよね♪
なお子さんの料理の手際の良さも素晴らしい(*´▽`*)

Commented by koito_hari616 at 2022-11-24 19:45
こんにちは

ご主人さまが苦手な食材を一人の時にお料理して頂くというのは結構、秘密な至福な時ですね♪
ナンチャッテそら豆のレパートリーが美味しそうです
Commented by meife-no-shiawase at 2022-11-24 22:44
ご自身でササッと作るときに日本食を作るなおこさんは
やはり日本人なのだな~♪って思いました。笑。
でもそら豆って私は案外使わない食材で・・・一度茹でたら冷凍しておいたらこうやって素早くお料理に使えていいですね!
おひとり様ごはんを楽しまれて良かったです♪

でもご主人さまがそら豆が苦手とは・・・。
苦手なものはお一人のときだけ・・・なおこさんの優しさを感じます。
私なら自分が好きだと食卓に出しちゃいますから。笑
Commented by milletti_naoko at 2022-11-25 06:24
草刈真っ青さん、炊飯器がうちにないために、ごはんが食べたいとなると、白米でも鍋で15分で炊いて、10分は蒸らさなければいけません。その時間の間に、思いついていろいろ足して、おかずもできておいしく食べられたので、まさに必要は発明の母、うれしかったです。

スプマンテは、日曜は乾杯をしてそのまま飲んで、デザートといっしょに食べたのですが、発泡ワインで瓶を開けてから時間が経っていることもあり、甘口のアルコールだからと、みりん代わりに使ってみました。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-25 06:30
goodlifegirlさん、温かいお言葉とコメントをありがとうございます!

あるものを使って、時間と手間をかけずに、作れて食べられたので、ありがたかったです。お宅では、お嬢さんが豆類が苦手なんですね。家族など、いっしょに食べる人が苦手な食材は、どんなふうに料理するか、工夫が必要になったり、別の料理を他の人用に作らなければいけなかったり、やはりしますよね。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-25 06:36
結うさん、こんばんは。

一人で食べるのは寂しいけれど、好きなものを好きなように料理して食べられるのは、ありがたいです♪ 和食だと、健康にも優しく、体脂肪も抑えられて、わたしも好きな味に仕立てやすいので助かります。
Commented by milletti_naoko at 2022-11-25 06:42
メイフェさん、ごはんやおみそ汁、しょうが焼き、お寿司、おいしいですよね! しょうが焼きや寿司酢は、日本に暮らしていたときは自分で作ったことさえなかったのですが、こちらに来てから作れるようになりました。

最初は1年の留学が終わったら日本に戻るつもりでいたこともあり、郷にいれば郷に従えで、イタリア料理を作って、家でも食べるようにしていたのですが、結局予定よりも長くイタリアにとどまることになり、同じアパートに暮らした日本のお友達が日本料理を作っているのにも触れてから、鍋でごはんを炊くことを覚え、手に入る食材でできる和食を時々作るようになりました。わたしもそら豆は、日本に住んでいた頃も今もどちらかと言うと苦手なのですが、実はうちには畑のソラマメを冷凍したものが山ほど義父宅の冷凍庫にあるんです。光熱費の高騰もあって、その二つある冷凍庫を一つに減らそう、だから中のものをできるだけ消費するように言われて、こうして時々、夫には苦手なソラマメも料理しています。

わたしの優しさと言うよりは、うちの夫、苦手なものが出ると、本当に嫌そうな顔をして、あれこれ言うので、自分のためにもせっかく作るのだからと、喜んでもらえるものを作って出すようにしているんですよ。
Commented by cut-grass93 at 2022-11-25 07:56
再訪
3年前のブログを拝見しました。
スゴイ大がかりな催しでビックリです。
世界でも珍しいのかもしれませんね。
こういうイタリアの行事の紹介は
日本ではされておらず是非テレビで見たいものです。
バカバカしいハロウインよりはるかにいいのに ('ω')
Commented by milletti_naoko at 2022-11-26 18:36
草刈真っ青さん、プレゼーペを考案したのはアッシジの聖フランチェスコが歴史上初めてということで、アッシジの聖フランチェスコ大聖堂前には、例年実物大の大きなプレゼーペが飾られ、やはりアッシジにあって、生前の聖フランチェスコが実際に長年の間暮らし、祈りを捧げ、亡くなったサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会では、毎年世界のプレゼーペ展が開催されるのですが、こんなに大きなプレゼーペが大聖堂前に飾られたのは、この年に初めて見ました。でも、イタリア各地で、本当の人々が衣装を着て催されるプレゼーペ展も、例年、催されているんですよ。
Commented by katananke05 at 2022-11-27 22:35 x
この上のブログでもそら豆が苦手という方が結構いて 私も夫もだいすきなので 驚きです〜
枝豆の様に塩茹でで ビールのつまみに食べるのが一番好き〜
いっぱいあっていいなあ〜
お酢めしだと なんだか ご飯スイスイ食べられますね〜
ある食材を上手につかい おいしくたべられるよう 工夫することが
本当にお料理上手といえるとおもいますよ〜 なおこさん えらい〜 
Commented by milletti_naoko at 2022-11-28 17:39
katananke05さんは、ソラマメがお好きなんですね! なるほど、ゆでてビールのつまみにですか、手軽に楽しめていいですね。

ありがとうございます。今すぐに食べたい、家にある材料を使って一番手っ取り早い料理はと考えてなのですが、意外とおいしく、そして何よりもすぐにできて、助かりました♪
by milletti_naoko | 2022-11-23 23:46 | Gastronomia | Comments(12)