イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

アメリカ映画でフランス語学習『ティファニーの贈り物』をプライム・ビデオで

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 1月21日土曜日から、入門書とノートも使って、本格的にフランス語の再勉強を始めました。以後、日曜だった昨日は時間が取れなくて休んだのですが、他の日には少なくとも40分間、フランス語に接する時間を取ることができています。



 この間に気づいたのは、朝あるいは日中でないと、学習書を開き、ノートに書き込みながら勉強するのが難しいということです。そのため、フランス語を勉強した7日間のうち、日が暮れてからフランス語学習となった4日間は、机に向かうのはあきらめて、小説『Les Souvenir』を少しずつ読んで、読んだ部分の朗読音声を聞いたり、昔むかし買ったフランス語音声学習雑誌、『bien-dire INITIAL』の音声だけを、机のまわりを片づけながら聞いたあとで興味のあるページについてはスクリプトを確認しながら聴いたり、フランス語音声で映画を鑑賞したりしました。



 さて、その映画鑑賞なのですが、アマゾンのプライムビデオで、できれば自分が見たことがあって好きなフランス映画を、フランス語音声で見て勉強しようと考えたのですが、そういう映画はプライムビデオで無料で見られる映画の中にはなかったり、もしあってもイタリア語音声のみだったりします。検索に検索を重ねて、フランス語で見られるフランスのテレビドラマを見つけ出し、しばらく見たのですが、わたしの好みには合いません。そうして、あれこれ検索するうちに気づいたのが、アマゾンイタリアのプライムビデオで、フランス語で無料で鑑賞できるフランス映画は皆無に近いけれども、原語が英語の映画であれば、多言語の音声と多言語の字幕で見られるものが多く、その言語の中にはフランス語もたいてい含まれているということです。



 そういう映画の中で、最初に目に飛び込んできたのは『ノッティングヒルの恋人』で、とても好きな映画ではありますが、テレビでつい最近見たばかりです。

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 そこで、まずは金曜の夜に、この1時間半弱の映画をフランス語音声・日本語字幕で鑑賞しました。



 この映画は、原作となった小説をすでに読んだことがあり、映画化されていてプライム・ビデオで見られることをつい最近知って、いつか見たいと思っていたのです。

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London, United Kingdom 5/12/2011

 2011年12月に夫とロンドンを旅行したとき、帰りの空港で購入したこの原作の小説がおもしろかったことは、記憶にありました。

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 そういういきさつがあって、フランス語音声・日本語字幕で見ることにしたこの映画は心温まるコメディで、楽しんで見ることができました。

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6/12/2011

 そうして、翌日、28日土曜日の晩は、この映画の最初の40分だけを、フランス語音声・フランス語字幕で見てみました。音声と字幕が異なる場合の方が多いのですが、登場人物たちの行動や表情、場面から、また前回見たときの記憶から、内容を推測して、フランス語に耳を澄ませ、字幕の文字を目で追いました。

 この記事を見るにあたって、以前に原作の感想を書いた記事を読み返すと、小説の方がもう少し作品に深みやドラマがあったようですが、フランス語音声に慣れるための映画鑑賞としては、いい映画だと思います。

 そうして、外国語学習においては、その国の映画を見れば文化もまた学習することができるのでいいのですが、例えばイタリア映画の中には、くだけた会話や方言が多いためにイタリア語学習にはあまり適さず、かえって外国語の映画をイタリア語音声に吹き替えてある方が、標準語に近いイタリア語で話されているということもあります。フランス語の場合にも、吹き替えてある方が、学習には適していて聞き取りもしやすいかもしれないなあと、イソップ物語の『キツネとブドウ』の寓話ではありませんが、そんなふうにも感じています。

 今はもう午後3時半が近く、この記事を書き上げたらウォーキングに出かけようと考えています。帰ってしばらくしたら日は暮れてしまいますが、今日は久しぶりに、机に向かってフランス語を勉強しようと考えています。

 『ティファニーの贈り物』の舞台は、クリスマスの頃のアメリカのニューヨークなのですが、アメリカには行ったことがないので、帰りに原作の小説を買ったロンドン旅行の写真を添えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:私の推し活!~推しは○○です~
Commented by cut-grass93 at 2023-01-31 11:53
ノッティングヒルの恋人ですか、
語学的には良し悪しは全然わかりませんがあれはいい映画ですね。
古くはアランドロンの映画はどうですか。あれはフランス語?
古い映画は言葉が変に砕けたり訛ってなくていいのかも。

昔、ドイツ語を第二外国語でとったとき、独和辞典よりも独英辞典の方が理解しやすかった経験がありました。
そういうものなのでしょうね。
Commented by goodlifegirl at 2023-01-31 13:55
フランス映画でなく違う国の映画をフランス語音声にして鑑賞されるんですね。それだと選択肢も増えそうで良いですね、なるほど~(*^^*)
なお子さんの、勤勉さに頭が下がります😊

私もアマゾンプライムで映画見てます。「ノッティングヒルの恋人」いいですね。ジュリア・ロバーツが好きでだいぶ昔ですが観ました♪
ロンドンの街並みもイルミネーションが綺麗ですね~♪
Commented by koito_hari616 at 2023-01-31 14:36
こんにちは

ノッティングヒルの恋人 大好きです♪

挿入歌の エルビス・コステロ の「SHE」を聴くと泣けます

「ティファニーの贈り物」もハートフルな映画のようですね♪
Commented by meife-no-shiawase at 2023-01-31 15:53
ロンドンのお写真、とっても美しいです。
特に橋の一枚はポストカードのようです~。

映画やドラマというのは言葉を勉強するときにとても役立ちますね。
英語圏のものをフランス語音声、日本語字幕で観るとは面白いですね。
フランス語の音声だと俳優さんとの雰囲気があまり変わらなくて良さそうです。
時々アメリカのドラマなどを中国語音声で聴いて耳を鍛えようと思うのですが
どうも、西洋の方の演技に中国語が付くと違和感があります。笑。

わさびについて・・・
すいません、生わさびと練りわさび。
生はわさびそのものをおろして食べるので、練わさびは
チューブのや粉を練ってわさびにするもの・・・と私は思っているのですが
実際そうなのかどうか・・・!?笑。
細かいことを伺ってすいませんでした。

Commented by Kazeango at 2023-01-31 16:09
ティファニーの魔法、面白そうですね。
過去記事も拝見しました。
興味津々なのですが英語もイタリア語も読み切る自信が無いので邦訳を待ちます。
映画は探してみま〜す。

英語、イタリア語、そしてフランス語と語学に堪能なnaokoさんに拍手です。
Commented by katananke05 at 2023-02-01 11:42 x
ティファニーの贈り物は
コメディーなのですね〜
ヘプバーンの「ティファニーで朝食を」ではなくてね〜
「ノッティングヒルの恋人」は
楽しい映画でしたね〜
イギリスに行った時に ツアーのバスで そのあたりとおり
高級住宅地と 説明ありましたよ〜
言語を学習するには 映画有効ですが はやいので短いセンテンスしか
わからないです〜
繰り返し見ればいいのは
わかってるけどできない〜
なおこさんは 本当に努力家です〜
Commented by milletti_naoko at 2023-02-01 18:12
草刈真っ青さん、いい映画ですよね。自身の切ない恋の経験もあってでしょう、リチャード・カーティスが脚本を手がける映画は心情の機微や恋心、物語の描き方がすばらしいだろうと楽しみにして映画館で見たのですが、さらに音楽や映像もすてきで、いいなあと思いました。

アランドロンの映画、機会があれば見てみますね。語学学習には繰り返し見て言っていることも確認できることが大切なので、そういう意味で、無料で何度も見られて、日本語や英語などの字幕でも見られるプライムビデオの映画はありがたいです。

言葉の対応という点では、おっしゃるようにわたしも、伊和辞典よりも伊英辞典、さらには伊伊辞典でこそ理解ができるなあと思うことがよくあります。
Commented by milletti_naoko at 2023-02-01 18:18
goodlifegirlさん、ありがとうございます。
夕食後、入門書を開いても集中できないだろうしと、フランス語で見られる映画を探したのですが、おかげで映画を楽しんでフランス語にも触れることができました。

ノッティングヒルの恋人、いいですよね。最近テレビで見たときに、主人公が通りの市場を歩いている途中に、季節が変わってときが経過していく様子を表しているのもいいなあと、改めてそんなことを思いました。
Commented by milletti_naoko at 2023-02-01 18:30
結うさん、こんにちは。
映画も歌もすばらしいですよね。SHEの歌もサントラの他の歌も、あの頃何度も何度も聞いたように覚えています。

『ティファニーの贈り物』は本に比べると人物や出来事の描き方が浅いように思うのですが、心温まる物語で、こういう作品だと学習のために何度も見ることができるし(悲しい話や辛いできごとが多い映画は2度見ようとはあまり思えないので)、日常のあいさつなどのちょっとした会話も多いので、鑑賞にも勉強にもいい映画だと思います。
Commented by milletti_naoko at 2023-02-01 18:58
メイフェさん、ありがとうございます。12月だったので、ロンドンもイルミネーションや夜景がきれいでした♪

今回フランス語音声のフランス映画を探そうと躍起になって、アメリカやイギリスの映画なら、人気もあり商業的にも成功していて、世界中で見る人が多いので、結果的に多言語の音声と字幕で楽しめるのだろうなあと、改めて英語や英語文化圏の優位を感じました。

アメリカ映画で中国語音声だと確かにかなり違和感がありそうですが、そう言えば、中国を舞台にした英語の映画もいろいろとありますよね。

いえいえ、ありがとうございます。なるほど、そういうことだったんですね。チューブ入りでも商品名が「生わさび」となっているものがあり、違いに迷ったのですが、自分自身がわさびをすり下ろしたことがないので、すり下ろしたものか、チューブや粉を使っているのかの区別が残念ながらできません。こちらこそすみません。苦手なので食べないこともあって、違いが分からないんです。
Commented by milletti_naoko at 2023-02-01 19:02
未来子さん、映画も軽やかな気分で楽しんで見られてよかったのですが、本を読んでの感想を読み直して、やはり本の方がよかったようだと思います。映画化をきっかけに、日本語にも訳される日が早く来ますように。

過去記事も読んでくださってんですね。読んでくださって、そうして拍手をありがとうございます♪

フランス語はまだまだなので今入門からやり直しているところです。頑張ります!
Commented by milletti_naoko at 2023-02-01 19:15
katananke05さん、そうなんです。
実は『ティファニーで朝食を』も、アマゾンイタリアでは仏語音声・仏語字幕で見られるのですが、やはり名作は原語である英語で楽しみたいなあと考えて、今回は見ませんでした。

イギリスのツアーで、なんとちょうどノッティングヒルの辺りをバスで通られたことがあるんですね! 高級住宅地なんですね。

慣れないうちは、『大草原の小さな家』のように、場面や表情からセリフが推測しやすくて話し方もゆっくりであるものがいいのではないかなと思います。わたしも英語の再勉強を社会人になって始めた頃に、ヒアリングマラソンと並行して、まずは大草原の小さな家から、録画して英語→日本語→英語と聞いて、英語の勉強をしました。

ありがとうございます。努力が続けられるように、頑張ります!
Commented at 2023-02-06 10:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2023-02-06 18:12
鍵コメントの方、ルナールの「にんじん」のアニメもあるんですね。ありがとうございます。参考になります。

イタリア語ではどちらもnudo一語を用いるように思います。英伊辞典を見ても、nudoに対応する語として、nudeとnakedの両方が並んでいますし。
https://dictionary.cambridge.org/it/dizionario/italiano-inglese/nudo
by milletti_naoko | 2023-01-30 23:26 | Francia & francese | Comments(14)