イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ペルージャ北 ウンベルティデで昨日 M4.3 M4.5の地震

 ペルージャの北、22kmに位置する町、ウンベルティデ(Umbertide)で、イタリア時間で昨日、3月9日木曜日の午後4時5分にマグニチュード4.3の地震が発生し、さらに午後8時8分にはマグニチュード4.5の地震が起こりました。

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http://terremoti.ingv.it/event/34293041

 震源は、最初の地震がウンベルティデから西に5km、次の地震もやはり西に6kmの地点とのことです。最初の地震のときは、わたしたちはペルージャ郊外の大型スーパーで買い物中だったために、揺れに気づかなかったのですが、2度目の地震のときには家にいて、22km離れたペルージャでさえかなりの揺れがありました。

 上の地図にアステリスクを一つ記した紫の線はトスカーナ州とウンブリア州の州境、アステリスクを二つ記した紫の線(山岳地帯では線が緑色になっています)はウンブリア州とマルケ州の州境で、ご覧のようにウンベルティデはこの2州の州境にも近いため、トスカーナやマルケでも地震が感じられたようです。

 昨晩の地方ニュースでは、ウンベルティデでは被害が出ているものの、怪我を負うなど人身への被害は出ていないとのことであり、また、今回震源となったウンベルティデと北方にあるチッタ・ディ・カステッロ、サン・ジュスティーノを結ぶ断層は、過去にも地震を引き起こしたことがあるものの、規模が大きくても中程度であるため、今後もそれほど大きな揺れや被害はないと予想されるとのことでした。

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http://terremoti.ingv.it

 大きな揺れは昨日2度の地震以降は起こっていないものの、ウンベルティデでは昨夜から未明にかけても弱い揺れが観測されています。

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https://www.rainews.it/tgr/umbria/notiziari

 今日、午後2時半のウンブリア地方ニュースでは、昨晩は200人余りの人が仮設避難所に宿泊し、ウンベルティデ周辺では、建造物が安全かどうか、住居に暮らし続けることが可能かどうかの点検が行われていると伝えていました。教会の鐘楼に亀裂が入って崩壊の恐れがあり、地震の被害のために使用できない学校もあり、住宅でも壁に亀裂が入るなどの被害が起こっていることなどが、映像と共に報道されました。

 専門家の話では、歴史的に大きな地震が起こる地域ではないため、ノルチャやラクイラのような大規模な地震が起こるとは考えにくいけれども、何があるか完全には予測不可能なので、今後も警戒が必でがあるとのことでした。

 もっと詳しくあれこれ調べて説明したいところですが、この地震で、冒頭の引用ページにある地図の左下にあるトラジメーノ湖の西の湖畔に暮らす少女の学校も休校となったため、今日は夕方、彼女がうちに来て授業を受けることになり、教科書もプリントも持っていないとのことなので、新たに授業の準備をし直さなければいけないため、とりあえず、今の段階で分かっていることをご報告いたします。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cut-grass93 at 2023-03-11 08:53
石造りの建物での地震て揺れ方とかはどうなんですか。
怖そうですね。
Commented by koito_hari616 at 2023-03-11 10:23
おはようございます

今日は3月11日 東北震災から12年経ちました
地震は嫌ですね!短い時間で築き上げたものが全て壊れます
忘れてはいけないです

イタリアも山の多い所でしょうから地震も多いのでしょう
ポンペイもそれで海の中に。。
Commented by zao480 at 2023-03-11 11:08
イタリアも日本のように火山と地震の国ということを時々実感する強い地震がありますね。人的被害がなかったそうでほっとしていますが、建物被害で避難された方はお気の毒です。
大規模な地震は来ない地域と言うことですが、熊本大分の地域が昔から大規模地震が無かったということで気を抜いていたら、よりによってあの地震(熊本城の一部が崩れた日)の日に熊本県寄りの大分で宿泊していて夜中にたたき起こされてしまいました。自宅やその周辺では地震が起きた時にどうなるか気を付けていたのですが、突然出先で遭遇してしまうとどうしていいかわからなくなりますね。それ以降出先でも崩れやすいものはないか、浸水地域がどのあたりかなど少し気を付けるようになりました。
Commented by katananke05 at 2023-03-11 11:32 x
イタリアは 古い石造りの建物が多いから トルコのように大きな自信になると きっと被害は甚大でしょうね〜
こちらだと 4近くの地震でも
避難はしないくらいですが、、
これいじょう 自信が起こらないことを 願っています〜
Commented by meife-no-shiawase at 2023-03-11 16:52
イタリアも地震が多いですね。
避難されている方もいらっしゃるんですね。
被害が少ないといいのですが・・・
なおこさんのお家などは大丈夫ですか?
Commented by harupita at 2023-03-11 19:28
こんばんは。

今日は3.11
日本でも鎮魂の日です。

地震やはり怖いですね。
トルコの地震の甚大な被害を見た後だし
石造りの建物多いので
大地震には不安がよぎりますね。

大きな地震に繋がらぬよう願います。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-16 21:24
草刈真っ青さん、震源地から遠い2階の我が家でもかなりの揺れを感じました。震源近くでは大半の家が居住不可能と判断され、多くの方が家の外で避難となってしまっています。どうか揺れが収まりますように。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-16 21:26
結うさん、こんにちは。
イタリアも日本ほどではありませんが、地震や火山灰でポンペイなどの町を覆った火山の噴火が時々あります。今回の地震が起こった地域は、従来それほど大きな地震がなかった地域なので、居住不可能となってしまった住宅も多く、早く余震がなくなることを願っています。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-16 21:30
zao480さん、そうなんです。まだ記憶に新しいラクイラで大勢が亡くなった地震の際にも、余震が起こっていても心配はない、安心だと専門家が見解を示していて、それで結果的に建物が倒壊して、多くの人が命を落としたりもしています。

なんと出かけた先で地震に遭われたとは! ご無事で本当に何よりですが、なるほどやはり出かけるときにも万一の際の避難所や安全を確認することが大切なのですね。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-16 21:37
katananke05さん、そうなんです。ありがとうございます。
先日のニュースでは、大半の家が居住不可能という村があって、500人もの人が避難をしなければならなくなったと報道されていました。

この数日は軽震ウンベルティデの北方にあるチッタ・ディ・カステッロを震源として頻発しているようで、どうか大きい地震が起こることがありませんように。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-16 21:38
メイフェさん、ありがとうございます。
幸い我が家は当日は揺れたものの、震源地から遠くもあり被害がありませんでした。ペルージャでも北方の、しかも最近建て直したばかりの教会などに被害があったと聞いて驚いています。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-16 21:40
葉流さん、こんにちは。
地震は本当に恐ろしいですよね。
今のところは建造物の被害で済んでいるのですが、避難しなければいけない人も500人と多く、震源が北に移り軽震が続いていますので、大きな地震につながらないことをわたしも願っています。ありがとうございます。
by milletti_naoko | 2023-03-10 23:24 | Umbria | Comments(12)