イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

オルヴィエートに近づく春と売りに出された元修道院

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 2月25日は、空は曇りがちで翌日は雪が降るという予報が出ていたものの、

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Orvieto (TR), Umbria 25/2/2023

オルヴィエートの城塞近くでは、もうミモザの花がきれいに咲いていました。天気の悪かったこの日の方が、岩壁の左手にある元修道院がよく見えていました。

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 この日は、崖下周遊トレッキングコースを一周しました。前方にアルボルノス城塞が見えてくるこのあたりの岩壁に、

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上の写真の右手にあるくぼみなのですが、巨大な魚の骨のような跡があって、一体どういう動物がこうして今も跡をとどめているのだろうと、見かけるたびに思います。

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4/3/2023

 一方、3月4日に崖下を半周だけして、それから中心街に入ったときには、崖の下一面に菜の花が咲いているところがあちこちにあり、

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青空がいっぱいに広がって、日の光がまぶしいほどでした。

 菜の花の向こうに見える元修道院を撮影し、うちに帰ってから記事に書こうとして調べたら、

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https://www.romolini.com/it/hotel_in_vendita_umbria_orvieto_1771/

ホテルとなっていたこの元修道院が売りに出されていることを知って、驚きました。

 感染下で外国人観光客も訪問できない期間が続いたため、経営が苦しくなったのでしょうか。

*追記(3月19日)
 この元修道院のホテル、La Badia di Orvietoのサイトを見ると、現在もホテルとして営業中で、宿泊予約も受け付けているようです。宿の予約ページを見ると、現時点で今日から3月31日までは満室のようですから、このまま経営が持ち直して、ホテルとして運営され続けていくといいのですけれども。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cut-grass93 at 2023-03-18 20:11
修道院が売られてホテルになって
これがまた売りに出されているとはね。
えっ15億円!!

これを買っても使いにくいでしょう。
それでも買う人いるよね。
お金持ち多いから。
Commented by ciao66 at 2023-03-18 20:51
売り出されているという修道院のホテル、なかなか素敵ですね~。
グーグルで翻訳しながらリンクの売り出しサイトを拝見しました。
こういう所に泊まれたらいいねと思いました。
民間のものなった修道院跡のホテルは維持管理にお金がかかりそうで、したがって宿代も高価かもしれませんね。

教会が経営するような修道院跡のホテルは、教会の副業で、快適でお安いところも有りましたが。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-18 22:18
ウンブリアでも春先は「花曇り」なお天気が多いのでしょうか。
イタリアと言うと、ついつい真っ青に晴れ渡った空を思い浮かべますが、色々なのですね。^^
我家の猫の額の庭にも、ようやくミモザの花が咲きました。
あと数日で満開って感じでしょうか。
それにしても凄い岩山ですね、こういうところに城砦を築くと攻められにくくて良いのでしょうね。
元修道院、売りに出されてましたか・・・新コロの影響なのでしょうねえ。
Commented by meife-no-shiawase at 2023-03-19 00:07
す、すごいですね!
こちらが売りに出ているなんて・・・
1000万ユーロですか!?わーーー。
買い手がつくのでしょうか。

コロナで影響を受けて観光客がほぼゼロになるなんて・・・
だれもが予期せぬことだったですからね・・・
とても素敵なところですしまた復活してほしいですね。
Commented by koito_hari616 at 2023-03-19 11:10
おはようございます

修道院が維持されていたのは人件費が要らないから?
高齢になった修道者たちが出来なくなって
やむなく、売りに出して さらにコロナ禍で。。。と
悪循環ですね。。。風光明媚なのに
Commented by yuta at 2023-03-19 14:15 x
元修道院のホテルが売りに出されてましたか。
日本でもコロナの影響で、廃業したり縮小したところが沢山あります。
最近は感染者が減少傾向のようです。
自主判断でノーマスクとのことですが、
屋外でまだマスクを外すのはちょっと躊躇します。
Commented by pothos9070 at 2023-03-19 15:17
あ~なるほど。
元修道院だったところがホテルになって
そのホテルが売りに出されているんですね(・・;
14億円ちょっとくらいでしょうか?
私、修道院が売りに出されること自体が驚きです。
そんなことが起きているなんて知らなんだです。
そういうご時世なんでしょうかね(´・ω・)
きっと歴史がある建物でしょうから、どうにか
保存してほしいです。
巨大なお魚の骨っぽい亀裂…いったい何なんでしょうね~(^-^)
Commented by milletti_naoko at 2023-03-19 23:46
草刈真っ青さん、わたしたちの山の家の近くにも古城を改装した豪華絢爛な宿があるのですが、やはり所有している大富豪が売りに出しているところで、こうした宿の経営も厳しい時代になっているのかもしれません。

けれども、おっしゃるように大富豪もまた世界には多いですよね。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-19 23:50
ciao66さん、実はかつて、宿泊はしていないのですが、まだ感染下で客の少ない頃に、この宿の周囲を訪ねて散歩したことがあります。すぐ正面にオルヴィエートの街並みと岩壁も見えて、眺めもすばらしいんです。こういう歴史があってさらに豪華な宿として使われる建物は、おっしゃるように維持管理にかなりお金がかかると思います。

そうなんです。教会が経営する場合は、修道院の宿の場合も、あるいは修道院としてまだ機能している修道院の宿であっても、巡礼者や信者が泊まりやすいようにと、便利で安いところも確かに多いですよね。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-20 04:16
黒顔羊さん、きっと掲載する写真には、青空が広がる、旅行したい気持ちを誘うようなものを選ぶ傾向があるのでしょうね。イタリアでは例年、秋から冬にかけては雨が多く、春先にもこんなふうに天気がぐずつくことがあります。週末に出かけるときは天気の方がありがたいのですが、昨年夏から雨量がひどく少ないので、雨や雪は降ってくれると、程度にもよりますがありがたいです。

お宅のお庭にもミモザの木があるんですね! これからが楽しみですね。

紀元前9世紀から古代エトルリア人が暮らしていたオルヴィエートの岩壁の町も、紀元前3世紀には古代ローマに敗れてしまったのですが、こういう自然の地形が防御に大いに役立ったことと思います。

新型コロナウイルス感染症拡大に続いて、今度は戦争による物価の高騰があり、こういう富裕層を対象とした宿泊施設は、海外からの旅行客が少ないと経営が厳しくなるのではないかと思います。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-20 04:33
メイフェさん、そうなんです。
まさか売りに出ているとはと驚いたのですが、値段を見てさらにびっくりしました! 山の家の近くにも長い月日をかけて豪華な宿に改築したのに、売りに出されている古城があります。この本修道院もミジャーナの元古城も、再建にかなりの費用がかかった上に、所有する土地の面積も広いので高額になるのではないかと思います。

最近は店などが閉まってしまい、貸し手や買い手が見つからぬままという建造物も時々見かけます。歴史あるみごとな元修道院ですから、何らかの形でまた利用が行われることになりますように。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-20 04:54
結うさん、こんばんは。

また詳しい歴史的経緯が分かったら、お話ししますね。実は以前に、客としてではないのですが訪ねて風景などの写真を撮ったこともあるので、そのご紹介もしたいのですが、いつだったか覚えていないので、写真を発掘するのが難しい状況なのです。

追記として書き足したのですが、ホテルのサイトを見ると現在も営業中で、今日から3月末までは満室とのことなので、どうかこのまま大勢の観光客が戻り、経営が息を吹き返してくれることを願っています。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-20 06:11
yutaさん、日本でもやはり廃業・縮小というところが多いのですね。ようやく感染者が減少とはありがたいことです。ただイタリアでも、マスクを外すこと、していない人が多い状況には、わたしもかなりとまどっています。
Commented by milletti_naoko at 2023-03-20 06:19
ぽとすさん、イタリアではかつては非常に修道院の数が多く、ペルージャにもかつては修道院だった学校や大学寮など、今はもう修道院としては使われていない建造物もあちこちにあります。

修道院が売りに出されたり修道士がいなくなったりした背景は様々なのですが、この修道院についてはどうだったのか、また分かったらいつかお話しできればと考えています。

追記として書き加えたのですが、今日調べたら、ホテルはまだ経営中で、3月中は満室だそうなので、このままなんとか持ち堪えてくれたらと願っています。

ありがとうございます。この亀裂、見るたびに気になって、不思議だなあと思っています。
by milletti_naoko | 2023-03-18 18:56 | Umbria | Comments(14)