イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23371204.jpg
 4月6日木曜日は、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に浮かぶ自然の豊かな島、ポルヴェーセ島(Isola Polvese)を訪ねました。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_22482304.jpg
San Feliciano, Magione (PG), Umbria 6/4/2023

 午後4時半出発の船で、サン・フェリチャーノ(San Feliciano)の船着場からポルヴェーセ島へ向かいます。島には約10分で到着します。港に切符販売所があるのですが、この日は閉まっていたので、切符は乗船中に係の人から購入しました。二人分の往復料金が12ユーロで、22ユーロを用意したのですが、できればカードで支払ってくださいと言われたので、キャッシュカードで払いました。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_22541859.jpg

 島に着いてからは、いつものようにまずは岸辺沿いの散歩道を、時計回りに歩いていきました。北風が吹き荒れて寒い上に雲の多い日が続いたあと、この日は風が少し収まって、午後には晴れ間も見えるという予報が出ていました。この日は午前中の勤務で、午後2時過ぎに昼食に戻る予定だった夫に電話して、ポルヴェーセ湯に行きましょうよと、わたしが誘いました。

 空が曇っているからか、花が半分閉じてしまっています。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_22594387.jpg

 オーニソガラムの花が、野原のあちこちで元気に咲いていました。イタリア語名は latte di gallina「鶏の乳」です。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23015943.jpg
Google Maps

 いつもであれば、中世の城塞跡やその少し先にある波止場の跡にも立ち寄るのですが、この日は夫が午後6時10分の船で帰ろうと言うので、島の北の端まで、時々足を止めながらもまっすぐに歩いていきました。

 (上の地図で、わたしたちが歩いた道を示す青い線が湖の上にも続いているのは、船に乗り込んで席に着いたときに、スマートウォッチに「屋外ウォーキング終了」の指示を出すのをうっかり忘れてしまったためです。)

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23014868.jpg

 道の真ん中にも雑草が生い茂っていることにとまどいながら歩いていくと、島の北端が近づき、湖の北の岸近くに浮かぶマッジョーレ島とミノーレ島が前方に見えてきました。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23154893.jpg

 今年も咲いているだろうかと楽しみにしていたアイリスの花は、いつになく花盛りで、その右には、背の高い野生のアスパラガスがあったのですが、先端は誰かが摘み取ってしまったようです。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23181157.jpg

 石の浜まで歩いていくと、青い空と白い雲が、穏やかな湖面にきれいに映っています。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23185617.jpg

 日の光は湖面でも揺れるようにきらめいています。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23193159.jpg

 かつて名高い建築家が設計したという石の腰かけにはひびが入り、草が生い茂っていましたが、かわいらしい野の花もたくさん咲いていました。

 いつもならこの北端の石の浜で、ゆっくりと日差しを浴びたり、眺めを楽しんだりするのですが、この日はしばらく風景を眺めてから、島の北東の岸辺を歩き始めました。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23210315.jpg

 時々こんなふうに、東の湖畔の村、モンテ・デル・ラーゴ(Monte del Lago)がきれいに見えるところがありました。残念ながら、北東の岸辺を歩いても、倒木がそのままになっていたり、ムクドリの大群が木々を枯らしてしまった跡が見えたりして、大好きな島が放置されているのが明らかです。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23302651.jpg

 そこで、残り少ない島での時間をより楽しめるようにと、島を一周するのはやめて、途中から島の高みへと登っていくことにしました。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23321070.jpg

 オリーブの古木の間を通って、元修道院跡を訪ねます。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23335700.jpg

 長年島を愛し、農場や宿・レストランを経営していた家族が、ペルージャ県が契約を更新せずに他の業者に施設を貸すことになったために島を後にしてしまい、そのレストラン跡では、ラベンダーや藤の花はかつてのように咲いているものの、気のいい仕事熱心な夫妻に会うことはできません。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23363196.jpg

 このあとは、丘の高みを通って、古城や湖の眺めを楽しみながら、港へと向かいました。

春の日にきらめく湖を船でポルヴェーセ島へ_f0234936_23371204.jpg

 わたしたちが港に着いてまもなく、船がこちらへと向かってきました。

 13年前にわたしがこのブログを始めたとき、最初の記事には、このポルヴェーセ島での散歩について書きました。ポルヴェーセ島行きの公共の船の運航は、例年春から秋にかけてで、わたしたちはほぼ毎年、春に船の運航が再開するとポルヴェーセ島を訪ねて歩いているので、この島を散歩するのも、大切な春の行事の一つです。

 島の手入れがいつになくなおざりになっているのが残念でしたが、美しい緑と湖の風景を楽しむことができて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ  

ブログテーマ:春を感じる1枚
by milletti_naoko | 2023-04-08 23:43 | Umbria