イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

春山で川渡り冒険パスクエッタ

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 ペルージャから車で北に1時間半、95km進んだアッペンニーニ山脈の山中の小さな村、トスカーナ州アレッツォ県のバーディア・テダルダ(Badia Tedalda)から、車で坂道をひたすら下ったところに、

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Cascata di Presalino, Badia Tedalda (AR), Toscana

岩壁を流れ落ちるプレサリーノの滝(Cascata di Presalino)があります。

 イタリアでは復活祭(Pasqua)の翌日の月曜日も祝日です。俗にパスクエッタ(Pasquetta)と呼ばれるこの日には、野山に繰り出して屋外で食事をする慣習があります。

 今年は義弟夫婦が海辺の友人宅に1日がかりで遊びに行ったので、この日わたしたちは、義父といっしょに復活祭のごちそうの残りを中心に昼ごはんを食べてから、このプレサリーノの滝に流れ込む渓流、プレサリーノ川を遡って歩くことにしました。

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 パスクエッタは、普段は山に行かない人も大勢で山に出かけるため、人気のある山は混雑が予想されました。フィオンキ山なら人が少ないし花がきれいだろうと思ったのですが、1日中激しい北風が吹くという予報が出ていたので夫が難を示し、そこでこのプレサリーノ川(Torrente Presalino)を遡って歩くことにしました。

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 3月には野の花が、5月には黄花藤や蘭が、秋には紅葉落ち葉が美しいこの散歩道は、けれども例年、4月末までは川の水量が多く、何度も川を渡らなければいけないので大変です。「この冬は雨がほとんど降らなかったから、川にはそんなに水がないはずだよ」と夫が言うので行ってみたのですが、

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数百メートル歩いて、最初に渡らなければならなかった川にも勢いよく水が流れ、石に足を置いて、そろそろと歩いて渡りました。

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 ヘレボルスの花は、花がわずかに残るばかりで、その花も種がかなり育っていたのですが、スミレやプリムラは、まだあちこちにたくさん咲いていました。

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 こちらの川は、岸辺を左手の方に歩いて行って、川に石の多いあたりを、その石を利用して渡ったのですが、

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そのあと、再び川を渡らなければいけなかったのに、なかなか渡れそうなところがないので、かなり奥の方まで右の岸を歩き、結局崖まで行って行き止まりになってしまったので、再び引き返して、

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なんとこんなふうに倒木を利用して渡らなければいけませんでした。

 夫は倒木の上をすたすたと歩いて行ったのですが、高所恐怖症のわたしは、はらはらしながら、登山用ストックや木の枝を利用して、木の上を歩きました。向こう側へと下りるのも一苦労だったので、下りられたときにはほっとしました。

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 そうして、さらに歩いていって、今回はこの少し先まで、渡りやすそうなところがないかと歩いてみて、どうやら難しそうだと判断して、来た道を引き返すことにしました。

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 行きは上から6枚目と8枚目の写真の場所で川を渡り、そのたびに進む川岸が変わったのですが、帰り道は、川の近くの山の斜面を少し登って、常に同じ側の川岸に沿って歩いていき、そうすることで、倒木の上を歩かなくてもいいようにしました。

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 上の地図中、赤いアステリスク()で記した箇所二つが、行きに川を渡ったところです。黄緑色の矢印で、行きと帰りに通った道筋をそれぞれ示しています。

 こんなふうに川を渡れそうなところを探しながら歩いたり、川を渡るときにも、石の上に足を運んでみて、途中まで歩いて無理そうだと引き返したりしたので、歩みが遅くなってしまいました。

 上から四つ目の写真のあたりも、川を渡るのが大変だったので、帰りに通りかかったときに、わたしが「もっと先へと歩いていけば、渡りやすいところがあるはず」と言って、そのまま同じ川岸を歩いていったのですが、

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 結果的には、川を渡るのがかえって大変になってしまいました。

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 何度も川を渡ることになって苦労しましたが、川辺にはプルモナリアの花が咲き、

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ミスミソウや

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ペルージャではもうずいぶん前に散ってしまったスピノサスモモの花を見ることができて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:春を感じる1枚
Commented by cut-grass93 at 2023-04-14 08:03
もう少し暖かくなればハイキングコースとしていい雰囲気の場所のように思います。
ここはイノシシは大丈夫なんですか。
4枚目の写真の右に赤いマルの標識があるけれど何でしょうね。
Commented by nonkonogoro at 2023-04-14 08:47
かなりワイルドな川歩きですね。
浅瀬なら 長靴だったら 歩けそうですが
滑ってしまうのかな?
丸太の上は 歩けませ~ん~(+_+)
曲芸師みたいです(笑)
Commented by goodlifegirl at 2023-04-14 11:07
復活祭の翌日は、野山に繰り出して~という慣習があるのですね。
そちらの行事を知ることができて興味深いです(*^^*)

川渡り、倒木を利用し渡ったとは!
掴まるところがないのでバランスをとるのがとても難しそうですが…
自然のアスレチックですね、すごいです(*^^*)
何度も川を渡ったり渡れる所を探したりと大変な中、途中途中に綺麗なお花が咲いて自然のご褒美のよう♪
Commented by meife-no-shiawase at 2023-04-15 00:46
なかなかすごいコースとなりましたね。
倒木・・・私も無理ですー。
なおこさん、よく頑張られました。
高所恐怖症ってなんでなんでしょうね?
別にどこから落ちたとかいう体験があるわけでもないのに・・・
高いところ、平気な人とそうでない人がいるっていうのも不思議。

お花は本当にあちこち色々な種類が咲いていて
お花探しも楽しそうです。
Commented by katananke05 at 2023-04-15 20:34 x
ワイルドな山歩きでしたね〜
しっかりルートをご存知だから良いけど 先日パソコン見てたら
結構誰でもハイキング気分でいく
奥多摩の山でもそうなんというのがよくあり 事例がでてましたが
やはり ルートを見失いというのが多いようです〜
高い山ほど 慎重だけど
みんながいくような場所は 軽い気持ちが 事故につながるということのようで、、
丸木がわたしてあるのは 
ストックがなければ 渡れなかったですね〜
夫も今度旅行用にと 杖ですが
短縮できるのを 1本買いましたよ〜
坂にはとても楽、、といってました〜
Commented by milletti_naoko at 2023-04-18 17:17
草刈真っ青さん、森の中はペルージャ市内と違ってイノシシが安心して食べられる食べものがあちこちにあるからか、不思議と山や森の中での方がイノシシに会うことが少ないんですよ。

赤いまるの中に白があるのは、イタリアの「進入禁止」の標識です。ここでは下に「許可を受けたものを除いては」という但し書きが添えられています。
Commented by milletti_naoko at 2023-04-18 18:43
のんさん、川を渡るのは長靴だと便利そうですが、特に山の坂道を登るには適さないので、登山靴で浅瀬を選んで渡ることになります。

夫は本当に曲芸師のようなのですが、わたしは登山用ストックや枝につかまってなんとか渡ることができました。
Commented by milletti_naoko at 2023-04-18 19:52
goodlifegirlさん、義弟夫婦といっしょに友人たちの住む海辺へという案もあったのですが、復活祭でたくさん食べたこともあって歩きたいと、山に出かけました。

はらはらしましたが、無事に川を渡ることができて、今になってみると楽しかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2023-04-18 19:54
メイフェさん、まさかこんなに渡るのが大変だとは思いませんでした。せっかくなのでもう少し歩きたいという思いで、頑張って渡りました!

高いところはわたしも大の苦手です。登山用ストックと枝で体を支えながら歩きました。

野の花を見つけて愛でるのは、春の山歩きの醍醐味の一つです♪
Commented by milletti_naoko at 2023-04-18 19:58
katananke05さん、何度も歩いたことのある道ではありますが、普段なら石が置いてあったりして渡りやすいところに石がなかったり、水量が多くて石が水面下に隠れていたりしたので、ちょっとした冒険となりました。

登山用ストックや杖は、特に登りや下りでは体を支えてもくれて、便利で助かっています。
by milletti_naoko | 2023-04-13 23:57 | Umbria | Comments(10)