イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

石塀に咲く野の花きれいたくましいラヴェルナの道

 土曜は花に足を止めて撮影したり、途中でお弁当休憩を取ってゆっくり歩いたりしたので、

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Santuario della Verna, Chiusi della Verna (AR), Toscana 23/4/2023

ラヴェルナ修道院(Santuario della Verna)がようやく見えてきたのは、ラベッチャ(La Beccia)の駐車場を出発してから、2時間半後のことでした。

 森を出て修道院の境内が近づいてくると、右手に石塀が続き、やがてアスファルトの道路に出ます。さらにしばらく進むと、左手にピアディーナやパニーノを売り、店内に食べられるレストランがある店、Ristorante Bar La Melosaがあります。(下の写真の右の奥に霞んで写っています。)

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 この店を通り過ぎたあたりからは、石塀によく日が当たるからでしょう、

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石と石の間から野の花が咲いているところが、あちこちにありました。

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 上の写真の植物は、葉も花も、森で見かける野イチゴによく似ているのですが、花の中央部分が少し違っています。

 2月17日に森を歩いてラヴェルナ修道院へと向かったときは、森にも修道院の境内にも雪が積もっていました。



 そうして、レストランは休業中で、その横にある広い駐車場はがらんとしていました。

 一方、先週の土曜日には、広大な駐車場がほぼ満車で、先のバール・レストランの周囲や道路に、大勢の人がいました。

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 教会と大きな木の十字架が立つ広場から、

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南西の方を見やると、下方に赤い屋根とその間を進む細い道が見えるのですが、これがラベッチャの駐車場からラヴェルナ修道院へと石畳の道を登っていく参詣路です。

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 ただし、わたしはたいていの場合は、今は改築中の元ホテル・レストランの脇を通って、

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しばらくこの参詣路を進んだあとは、まっすぐ登っていかずに、上の写真の石門の左にあるすき間から石垣の中に入り、野原を横切って、修道院を頂く崖の下に向かい、その崖の下の森をゆくトレッキングコース、Anello Basso della Vernaへと歩いていきます。

 一方夫はしばしば、駐車場近くの住宅の脇を通る道を進んで森に入り、同じトレッキングコースへと向かいます。

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 修道院から駐車場に戻るときは、参詣路の石畳の道を下っていくのですが、一部ひどく急なところもあるその坂道も、境内の大きな十字架のある広場から、見ることができます。

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 この坂道の脇にある石塀にも、苔の間から白いかわいらしい花が育って咲いていました。

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 さらに下ると、こちらの背の高い黄色い花が道の脇ばかりではなく、石塀にも咲いています。そうして、この石塀の後ろに立つ木々の向こうには、修道院を頂く岩壁が見えていて、

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なおも下っていくと、

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石塀の向こうに、ラヴェルナ修道院と岩壁がきれいに見えるところがあります。

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 さらに下ると、オドリコソウも、石塀の間から育って咲いています。しばらくすれば、もう少し下方の石塀に、真っ赤なひなげしも咲くはずです。

 自然や弱きものを愛したアッシジの聖フランチェスコが好んで瞑想をし祈りを捧げたというラヴェルナの聖地だからこそ、野の花も精一杯にたくましく健気に育つのだろうか、こういうひたむきな強さをわたしも持ちたいと思いながら坂道を下り、駐車していた車へと向かったのでありました。

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Belli e forti, tanti fiori crescono dal muro di pietra
intorno al Santuario della Verna 23/4/2023
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:春を感じる1枚
Commented by cut-grass93 at 2023-04-26 08:03
今日は修道院への道を詳しく紹介していただきうれしいです。
道程に草花があり、静かな佇まいが感じられました。
テレビでもいろいろな修道院が紹介されますが、
いまもって修道女になられる人が続いていることの
歴史の重み、人々の信仰の深さなどに驚きを感じます。
Commented by koito_hari616 at 2023-04-26 10:52
おはようございます

石のがけの間に顔をのぞかせる山野草たちの逞しさは
楽しいですよね
私もウオーキング途中で地面よりも石組みの方が日光が当たって
成長が良いのだろうと思いながら歩きます

それにしても、急坂のトレッキングで!!
私だったらその後2,3日は動けませんね(笑)
Commented by harupita at 2023-04-26 20:59

こんばんは。

二時間半も歩かれて修道院が見えてくるのですね。
道中にお花が愛らしいですね。
石壁の中に咲く花達
元気がもらえますね。

本当にお二人ともトレッキング
それぞれに合ったコースで
継続されていますね。

オドリコソウも石の間から
美しい花を咲かせていますね。

ひたむきな強さはなお子さんの中に
しっかりと根付いていると
読んでいて感じます。

今日はエキサイトブログのコメント欄
送信できないことが何度かあり
やる気を失っております。
コピーして送信しますね。葉流
Commented by katananke05 at 2023-04-26 21:59 x
木の素朴な十字架がある例の修道院ですね〜
石垣の間のいろんな花々がトレッキングを楽しませてくれ
すてきな散策路です〜
お天気もよさそう〜
きょう こちらは雨も寒く
そして風が強風でした〜
ネモフィラや 芝桜があちこちでさいてますが この風でだいぶ被害が出たのでは、、と案じています〜
Commented by goodlifegirl at 2023-04-27 15:38
修道院から駐車場に戻る道、とても急な坂道ですね!
なお子さん、毎度体力がすごいな~と「継続はちからなり」をいつも感じています。
石塀から咲いている様子が力強いですね。
こういうひたむきな強さは、すでになお子さんはお持ちだといつもブログを読んでいて思います(^^♪
そして、とっても有難い刺激になってます。
ありがとうございます(*^^*)
Commented by milletti_naoko at 2023-04-28 17:33
草刈真っ青さん、従来の参詣路はラベッチャからの途中からかなり急になる石畳の登り道なのですが、わたしたちは岩山の裾の森をゆっくりと回って登っていきます。四季を通じて、花や紅葉、雪など自然や風景が楽しめるお気に入りの道です。修道院のすぐ近くまで車で行くことも実は可能です。

日本でもいろんな修道院の紹介があるのですね! このラヴェルナの修道院にいるのは男性の修道士さんなんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2023-04-28 17:42
結うさん、こんにちは。
森と隣り合わせの石塀は自然の一部となりかけていて、育ってくる山の野の草や花があちこちにあり、見ていて楽しいです。
なるほど日が当たる上に熱も残りやすいので、よく育つのかもしれませんね。

歩いていたら、後ろからやって来て初めて参詣路を登っていこうとする人たちにどのくらいかかりますかと尋ねられることがあります。途中からかなり急になるし、石が並んではいても道がごつごつで歩きにくかったりもするので、特に暑い夏は、少し多めに時間を伝えたりします。わたしたちは、行きは森をゆっくり歩いて回って、帰りにこの坂道を下っていくんですよ。下るのも大変な急な箇所が何箇所かあります。
Commented by milletti_naoko at 2023-04-28 18:43
葉流さん、こんにちは。
少し前まで雪が残っていたからか、それとも雨が降ったからか、一部かなりぬかるんでいるところもあり、写真を撮ったりお弁当を食べたりしたので2時間半かかりましたが、ふだんならもっと早く修道院に着けるんですよ。

温かいお言葉をありがとうございます。石塀に咲く花たち、どれも元気でかわいらしかったです♪

エキサイトブログの不具合も相変わらずですね。何度もコメントを書かれてそれが送信できないとは! そんな大変な中でのコメント、ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2023-04-28 19:08
katananke05さん、森の中にも石塀にも花がたくさん咲いていて、散歩がいつにも増して楽しかったです♪

そちらはそんなに強い風が吹いたのですね。ネモフィラや芝桜、風に耐えて今も咲いていてくれるといいのですが。
Commented by milletti_naoko at 2023-04-28 19:11
goodlifegirlさん、わたしたちはたいていの場合、森を回ってゆっくりと登っていき、この急な坂道は帰りに下るのですが、この坂を登るのは、慣れない人や予期していない人には大変だと思います。

こちらこそ温かいお言葉をありがとうございます。石塀に咲く野の花や異国できれいな花を咲かせる八重桜に、思うことの多い今日この頃です。
by milletti_naoko | 2023-04-25 23:58 | Toscana | Comments(10)