イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

霧流れるグラン・サッソを花の中峠まで

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 土曜の朝は、アッペンニーニ山脈の最高峰、コルノ・グランデが見える出発地点から、

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Gran Sasso, Abruzzo 8/7/2023

まずは山の南西の斜面を進むゆるやかな坂道を、

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少しずつ登っていきました。

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 色とりどりの野の花が山の斜面を彩っています。

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 色とりどりのスミレがあちこちに咲き、

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チャボリンドウの花も咲いていました。

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 桜色の蘭は、この山の高みではようやく咲き始めたところです。下方の谷間から霧が流れては上り、周囲を時々包み込んでは再び去って、青空が広がります。

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 道しるべがまったくない分かれ道があったので、登山地図を眺めながら、夫が来るのを待ち、高みへと登っていく道を進みました。

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Technopress, "Gran Sasso d'Italia. Carta dei sentieri 1:15.000"

 ちなみに、この分岐点はルーポ峠、オオカミ峠(Passo del Lupo、2156m)の少し手前にあり、この峠を通らずに登っていく近道であることが、後から地図を見て分かりました。

 上の地図にオレンジ色で書き込んだ高原の出発地点(2130m)からポルテッラ峠(2260m)までの道が、わたしと夫がこの日いっしょに歩いた道です。

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 忘れな草も咲いています。

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 下方に小さく町が、そうしてその上に浮かぶ雲が見えて、まるで天を行くようで眺めがすばらしかったです。


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 野の花の眺めを楽しみながら、

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さらに山の高みへと登り、

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ポルテッラ峠(Passo La Portella、2260m)に到着しました。このあと、当初の予定では、上の写真で前方に見える岩まで登り、右手に伸びる尾根道を通って、山小屋、Rifugio Duca degli Abruzzi(2388m)まで歩いてから、急な斜面を下って出発地点へと戻るつもりでした。4年前、2019年6月に歩いた見晴らしのいい花の多い道、先に引用した地図では黄色い点線で記した道を歩こうと、この日の朝歩き始める前には、夫と話していたのです。

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 ところが、峠の登山標識に、来た道をそのまま進んでいけば、1時間でチェファローネ山(Pzzo Cefalone、2533m)の山頂に到達するとあるのを見て、夫がチェファローネ山に登りたいと言います。けれども、前方に見える山はどれも岩がちで、山頂付近が急傾斜であるように見えます。グラン・サッソの登山道を難易度と共に記している登山ガイドも、今回の旅には持って行っていたのですが、歩く登山道をすでに決めていた上、かつて一度歩いた道だったので、本は駐車場の車に置いてきてしまっていました。

 そこで、わたしは最初はもともと夫と歩くつもりでいた、かつて歩いた尾根道を通って山小屋へと行く道を進もうと考えて、まずは峠の登山標識の後方の急な斜面を登り始めました。すぐ上の写真は、その途中で、チェファローネ山へと向かう夫とその行く手が写るようにと撮影したものです。けれどの、この急な斜面を登り始めてすぐに、かなり激しい風が前方から吹つけてきました。そこで、先の地図に黄色い点線で示した登山道を歩いては、岩がちの尾根道で体に風をまともに受けることになって危険だと考えて、

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代わりに、前方に見える急な斜面を反対側へと下った先にある、高峰に囲まれた窪地、Campo Pericioliへと向かい、山小屋、Rifugio Garibaldi(2231m)の前を通り、それから尾根道へと登って、出発地点へと戻ることにしました。先の地図にピンクで示した道です。この道であれば、周囲の高い山が風から守ってくれるだろうし、足場も危うくないと考えたからです。

 こうして初めての道を下って行ったおかげで、旅行中に書いた記事でご紹介したように、すばらしい風景の中、充実した登山をすることができたのでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:この夏行くなら海?山?
by milletti_naoko | 2023-07-13 23:46 | Abruzzo