沈む日にオレンジに光り桜色に燃えるトラジメーノ湖

　７月１３日木曜日は、夜ペルージャの中心街で開催中のジャズの祭典、ウンブリア・ジャズ（Umbria Jazz）に向かう前に、

Lago Trasimeno, Magione (PG), Umbria 13/7/2023
湖畔のいつもの店で、夕食を食べました。
　丘の上の道を走り、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）が見えてきた頃、太陽がちょうど雲から姿を現し、湖に金色の光を投げかけました。

　先週はウンブリア・ジャズが開催されていたほか、トラジメーノ湖畔の市町村でさまざまな催しがあったおかげで、平日は事前に予約しても、夕日と湖がよく見える席で食べることができました。
　まぶしい夕日は、

雲の層に隠れつつ沈んでいき、

一度は雲からすっかり姿を現して、オレンジ色の光で空や湖を照らしたのですが、

地平線近くを覆う雲の向こうに隠れていってしまいました。

　早めに予約しておけば、今でもいい席で、こうして夕景を始終楽しみながら食事をすることができるのですが、当日の体調や気分もあって、結局突然行くことを決めるために、最近は夕日の見えにくい席で食べることになりがちなわたしたちです。

　夕食後、岸辺に向かって歩いていくと、

雲の向こうに見える空が、少しずつピンク色を帯びていきます。

　珍しく人が少ないので、久しぶりに桟橋の先端まで歩いていき、夫と二人、桟橋の先から湖と夕空を見やり、

岸辺へと引き返していたら、空と湖のピンク色が少しずつ深くなり、

鮮やかになります。

　そこで、時々足を止めてはふり返り、

ピンクに燃えるような空と湖の色を眺めながら、

岸辺へと引き返しました。

　こうしてこの日も、雲に覆われた空からは予想もしなかったような美しい夕日と夕焼けを見ることができました。
　天気でも人生でも、思いもかけない展開やすばらしいことが、こうして待っていてくれるということが、時々あるように思います。そうして、それを信じて楽しみにしていた方が、うれしい気持ちで過ごせるように感じます。
　このあとは、ウンブリア・ジャズの会場となっているペルージャ中心街へと車で向かいました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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