夏の終わり夕焼けとおいしいものを楽しむ夕べ、トラジメーノ湖

　昨日は２週間ぶりにいつもの湖畔の店で食事をしようと、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）に向かいました。西の空が雲に覆われていたので、夕日が沈むのが見られるだろうかといぶかっていたのですが、

Lago Trasimeno, Magione (PG) 31/8/2023
湖が見えてきた頃、夕日が雲から顔を出し始めました。雲のすきまから漏れる金色の光に湖も染まる様子がとてもきれいだったので、昨日は夫も道端に少しだけ車を止めてくれて、おかげでこうして撮影することができました。

　さらに進むと、対岸に降る雨も夕日にピンクに色づいているのが見えました。
　最近では日の入りが早くなり、昨日は７時４５分とのことだったので、岸辺で沈む夕日を見送ってから食事をすることにしていました。

　前を走る車がひどくゆっくり進むことがたびたびあって、日の入りに間に合うだろうかと心配したのですが、幸いこうして、夕日が沈む前に店に着いて、岸辺へと歩いていくことができました。

　雲もポルヴェーセ島も湖も、夕日の色に染まっています。

　桟橋はもちろん、わたしたちの近くにも、夕日を見よう、撮影しようとやって来た人がいました。

　再び美しい夕日と夕焼けを見ることができたと喜びながら、夫と二人でレストランの席に向かいました。出発間際に予約の電話を入れたため、わたしたちの席は屋内の岸辺からは遠い席となりました。８月末になっても、まだ海外からの旅行客が何人もいます。

　今年の閉店は１０月１日日曜日だと聞いて、この店で食事を楽しめるのもあとわずかと知り、わたしは久しぶりにトラジメーノ湖の前菜を注文しました。
　月曜から３日間雨の日が続き、気温がかなり下がったものの、昨日はは晴れて気温も持ち直しつつあったのですが、食事中、店内にも冷たい風が吹き込んできていたので、わたしは席が屋内の奥の方でよかったと思いました。

　日が暮れたあとは寒いほどでしたし、たくさん食べて満腹ではあったのですが、夫がサン・フェリチャーノの港近くに車を止めて、ジェラートのおいしい店へと向かったときは、わたしもいっしょに歩いて行って、ジェラートを食べました。この頃には風がかなり強くなり、まだ夏の装いをしていたわたしには肌に冷たく感じられたのですが、それでもその風でジェラートがすぐに溶けてしまうので、二人で慌てて食べました。
　激しく冷たい風にも関わらず、桟橋の先端まで歩いていったのは、先端まで歩けば東の空に昇る月が見えるのではないかと思ったからなのですが、東の空の地平線近くを覆う雲が月を隠しているようで、雲の層が若干明るく見えるばかりです。

　風がひどく強いので、木の枝は風に揺れ、湖には波が立っていました。
　ペルージャへと車で向かうときは東へと走るので、月が見えるだろうと考えていたのですが、ドライブ中ほぼずっと月が雲に隠れていました。

　ところがその月が、無料高速道路、スーペルストラーダから降りる直前に、わずかな雲の裂け目から見えて、まるで金色の大きな瞳のようで、とてもきれいでした。走行する車の中からであり、しかも焦点がフロントガラスに当たっているからか、こんな写真になってしまいましたが、わたしと夫の目には見えた丸く美しい月の思い出に、最後に添えておきます。どうか言葉から月の姿を想像してくださいませ。

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓　記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。↓　Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)