ゆく夏を惜しみ空飛び南の島へ、湖の夕景の写真を添えて

　飛行機の切符を購入しました。ウンブリア国際空港からシチリアの町、カターニア行きの便と、帰りの便の航空券です。

Tramonto al Lago Trasimeno, Magione (PG), Umbria 19:37
　９月に入って日がさらに短くなり、日中こそ暑いものの、朝晩は涼しくなってきました。
　９月になったら海に行こうという話は以前からしていたのですが、今年もマレンマ、遠くてもラティーナかプーリアの海に行くのだろうと思っていたら、昨晩になって夫が「シチリアのエオリア諸島に行こう」と言い出したので驚きました。世界自然遺産に登録されているエオリア諸島の七つの島のうち、いくつかは夫はすでに訪ねたことがあるのですが、１０年以上前から時々夫が行きたいと言っていたものの、ずっと行かずじまいで、近年はもう口にしなくなっていたので、急にエオリア諸島と聞いて、びっくりしたのです。
19:42
　夫はナポリまでバスか電車で行って、ナポリの港から船でまずは一番大きいリーパリ島に行こうと考えて、わたしに話を持ちかけました。けれども、エオリア諸島はシチリア島のすぐ北にあり、我が家から車で２、３０分で行けるウンブリア国際空港から、ペルージャとシチリア島の２都市、パレルモ、カターニアを結ぶライアンエアーの飛行機の便が出ています。そこで、わたしの方で昨晩、まずはこちらのサイトで、それぞれの交通手段でかかる大ざっぱな時間を調べて比較してから、ライアンエアーのサイトで希望する日の飛行機の便、その他のサイトでカターニア空港から港へのバスの便、港からリーパリ島への船の便の発着時刻と料金を調べてみました。飛行機が予定時刻に到着するとは限らず、またライアンエアーの口コミを見ると、予定より数時間遅れて夜９時過ぎに出発した、到着したと書く人もいます。それで、本来午後３時５分に到着する飛行機が万一そこまで遅れた場合には当日中に島に着ける船には間に合わないため、遅れる可能性も考えて、当日はカターニアに泊まった方がいいのではないかというところまで調べて、夫の方もペルージャからナポリの港までの交通手段と料金は調べていなかったので、それは翌日にということで昨晩は床につきました。
19:45
　そうして、イタリア時間で翌日、今日９月６日になってから、二人で分担をして、わたしはペルージャからカターニアまで飛行機で、夫はナポリから船で移動した場合のペルージャ・リーパリ島間の移動時間と二人分の料金を調べてみることにしました。
　ライアンエアーの航空料金は、希望の路線と日時を入力すると、二人分が片道２０ユーロ強という値段が出るのですが、一人 55 x 40 x 20cm以内、１０kg以内の手荷物を持ち込むには、一人１便３０ユーロほどの追加料金が必要となり、結果としてペルージャ・カターニア往復の飛行機の料金は、一人分が約１０５ユーロ、二人分が２１０ユーロとなります。さらに最も高い便に乗らなければいけない場合を想定してバスと船の便の料金を追加すると、片道一人分がバス・船ともそれぞれ２５ユーロかかるため、飛行機を使った場合のペルージャ・リーパリ島間の料金は、合計４１１ユーロとなりました。
https://www.rome2rio.com/it/map/Perugia/Isole-Eolie#r/Fly-Perugia-to-Catania-bus-ferry

　対して夫がはじき出したナポリまでバス、港まで地下鉄、ナポリから船の旅程の場合には、合計３４０ユーロだと言います。ただし、ペルージャを朝７時にフリックスバスで出発し、正午にナポリに着いてから、リーパリ島行きの船が出る午後８時まで待つ必要があり、船内泊で島への到着は翌日の朝９時４０分です。さらに、３４０ユーロという運賃は、この片道１３、４時間の船旅に、リクライニングチェアではない椅子がずらりと並ぶ広間の空いている椅子を利用できるという料金です。座席指定のリクライニングチェアもさらに少し高い料金を払えば利用できるのですが、「規則上は、座席を指定していない人は座れないはずのこの席に、前回ぼくが旅行したとき、指定席を持たない人が空席があるからと来て座っていたから、今回もそのはずだ」と夫は言い、リクライニングチェアの座席指定料金を払うくらいなら、客室で眠れる料金を払った方がいいと言い、客室で眠れる運賃で全旅程の料金を計算すると、４４５ユーロとなりました。
https://www.rome2rio.com/it/map/Perugia/Isole-Eolie#r/Bus-ferry

　そこで、飛行機であれば当日にリーパリ島に到着できることから、帰りの便はカターニア空港からの出発時刻が早いために前夜はカターニア泊にする必要があるものの、飛行機を利用することにして、さらに出発予定を１日早め、それで航空券を購入しました。
　航空券のオンライン購入は、飛行機を提案したわたしがしたのですが、人数も入力して便を確定したあとに、保険をつけませんか、一足先に搭乗しませんか、飛行機の前の方の席に座りませんかなどなど、値段がさらに追加されるオプションが次々に現れて、最後の最後に支払いを終えて購入するまで、まるで障害物競争でいくつも障害を乗り越えなければならないような感じでした。そうして、かつてマドリードからライアンエアーで家族連れでペルージャに来た人が、「チェックインをせず、搭乗券を印刷せずに空港に行ったために高い追加料金を取られた」と憤慨していたのを覚えていたので、まだ２週間ほど先ではありますが、購入後すぐにチェックインを済ませて、搭乗券も印刷しておきました。わたしたちが選んだレギュラー航空券では、空港での無料のチェックインは利用できないことになっていますし（下の表を参照のこと）、購入後にライアンエアーから受け取ったメールには航空券が添付されていませんでした。
https://www.ryanair.com/it/it
　せっかくカターニアに行くのだから、美しく見どころも多いカターニアも訪ねて、エオリア諸島は今回は１島あるいは２島だけ訪ねたてはどうかともわたしは思うのですが、夫はエオリア諸島をせめて３島は訪ねるか、シチリア本島を訪ねるかのどちらかだと言っています。というわけで、まだ詳細は決まっていないのですが、とりあえず南の島への旅に向けて動き出すことができて、ほっとしています。そして楽しみです。
　ゆく夏を惜しみということで、記事には、日曜の夕方に見たトラジメーノ湖の夕景の写真を添えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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