イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

楽しみにしてたイゼルニアのレストラン

 初めて訪ねた2019年の夏から、モリーゼ州は、人の温かさやびっくりするような文化や自然に満ちていておもしろいという印象があります。遠いのでなかなか行くことができないのですが、先月の旅行中、再びヴェナーフロに寄ったときや、

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Isernia, Molise 21/8/2023

車で走っていて前方にイゼルニア(Isernia)の町並みが見えてきたときは、懐かしい友人や知人に久しぶりに会えたような、そんなうれしい感慨がありました。

 カンポバッソに2泊したあとは、マイナルディの山を歩くことにしたのですが、8月でもあり直前でもあって山の近くには宿が見つかりません。そして、山からさほど遠くない場所に、4年前に滞在して気に入ったイゼルニアの町があります。そこで、どうせ山まで車で長い距離を移動する必要があるなら、せめて夜は車なしでも食事や散歩が楽しめるイゼルニアの中心街に泊まることにしました。

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 かろうじて見つかったのは、中心広場に面する建物の3階にあるアパートでした。

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22/8/2023

 こちらが、旅行中に「夜中まで子供からお年寄りまで村人が皆集ってにぎやかでした」と記事に書いた中心広場です。わたしたちのアパートの部屋からは、こんなふうに中心広場やその向こうに見える山を見晴らすことができました。宿検索サイトには「近くに無料の駐車場がある」と書かれていたのですが、実際には、この広場には車で乗り入れることができないため、到着した日は、上の地図に黄色い矢印で示した建物の前、それも奥の方にとめなければならず、翌日はさらに遠い場所に駐車しなければいけませんでした。

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21/8/2023

 この日もひどく暑い日で、香水博物館を訪ねたあとに散歩をしたり、その前後に車を運転したり、重い荷物を持って広場を横切り、階段を登ったりしたので、宿に着いてからしばらくの間、夫は疲れて休んでいました。

 アパートなので朝食はついていないのですが、その代わり、自分たちの好きなものを買って食べることができます。グーグルマップで宿の近くの食料品店やスーパーを探して、まずはすぐ近くにある食料品店に行ったのですが、普通のヨーグルトはあってもギリシャヨーグルトはありません。そこで、ギリシャヨーグルトを求めて、数百メートル離れたところにあるスーパーまで歩き、無事ギリシャヨーグルトとバナナ、個包装のハチミツを購入し、夫から頼まれていた普通のヨーグルトも買って、アパートに戻りました。

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19:43

 部屋でゆっくり休み、夫と二人で夕食にと出かけたときは、夕日を見送りたかったので、少し早めに宿を出ました。残念ながら、西の空が見晴らせる場所にわたしたちが着いたときには、夕日は沈んでしまっていたのですが、

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19:44

空の高みにきれいな三日月が見えました。

 この日は昼食が2時過ぎと遅くなったため、二人ともまだおなかがすいていなかったので、

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20:08

レストランに行く前にしばらく散歩をしました。この小路の奥にある広場で催しがあり、故郷であるモリーゼ州に戻って農業に勤しんでいる若者やその若者を支援する人たちが話をしていたので、夫と二人でその話に耳を傾けました。

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20:24

 それから、たそがれの空の下、大聖堂の左手にある塔の下の

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アーチをくぐって、



4年前イゼルニアに滞在したとき、ピザも肉料理も魚料理もおいしいので、夫もわたしもすっかり気に入っていた店へと向かいました。そのとき二晩続けて通ったばかりではなく、次の旅行中にすぐ近くを通ったときにも、「あの店で食べられたらなあ」と何度も思ったレストランです。

 宿を出る前にインターネットで店について調べると、「庭で食べるには予約が必要」とサイトに書かれていたのですが、屋内席でもいいと考えていたわたしたちは予約をせずに行きました。

 ところが、この時期には屋外席でだけ食事を提供しているようで、店の人の案内に従って歩いていくと、

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こんな長い階段をひたすら下って屋外席に出ました。

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 中央には噴水があり、水の中をのぞくと金魚たちが泳いでいます。壁が緑に覆われ、花も咲いていて、趣があります。リコッタチーズを使った突き出しもテーブルに運んでくれました。

 食欲はほとんどなかったのですが、それでも何か食べておいた方がいいだろう、軽いものをと、わたしは干鱈入りのパンツァネッラを、夫はピザを注文しました。

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 夫の頼んだピザは、トマトやチーズの水分がピザの上に残ってしまっていたのですが、わたしの頼んだ料理はおいしかったです。

 残念だったのは、水辺の席に着いて食事をしていたら、数人の子供たちが、何度も噴水の周囲をぐるぐる駆け回り、「金魚がいるね」と噴水をのぞき込むのはかわいらしいのですが、そのとき体を噴水の石壁の上にのせるので、そのたびに子供たちの足や靴底がわたしたちやテーブルの近くまで来て、触れることもあったので、落ち着かなかったことです。食事を終えて退屈していたのでしょう。ようやく立ち去ったと思ったら、わたしたちの席の近くだけでなく、他の客の席の近くでも同じことをしていたのですが、しばらくするとまたやって来て、わいわい言いながら、水中の金魚を見ようと、石壁の上に体をのせていたのでありました。

 翌晩はイゼルニアの別のレストランに食べに行ったのは、そんなふうに食事中落ち着かず、夫のピザも今ひとつだったためでもありました。

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 店を出るときも、会計を済ませたあと、再び長い長い階段をひたすら登っていったのですが、冒険気分も楽しめて、おもしろかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cut-grass93 at 2023-09-15 07:08
アパートを宿に提供するところがあるんですね。
日本とは大違い。

石造りの壁や階段の夜景が美しいです。
Commented by goodlifegirl at 2023-09-15 14:41
噴水のある屋外席、、すてきな雰囲気ですね(*´▽`*)
長い階段の通路も冒険心をくすぐって楽しくなりますね~。
宿がアパートなのも面白いです。より現地の方の気分を味わえそうです♪
旅行中は荷物も重いし駐車場が近くでないと、大変ですよね。
なお子さん、旅行中もたくさん歩かれてますね(^^♪
Commented by koito_hari616 at 2023-09-15 16:49
こんにちは

時計台のような下のアーチが素敵ですね
外国に💦来たみたいに思いました(当たり前なのですが)

凄い階段ですね、私は怖くてオロオロしてしまいそうです
金魚なんですか?鯉 ではなくて。。面白いですね
Commented by katananke05 at 2023-09-15 22:13 x
去年のこの記事は覚えてるけど
もう1年経ったのですか、、
はあ〜 もう年取りたくないのにぃ〜
子供は可愛いけど かけまわったり 大声出したり 食事中に騒ぐのは落ち着かないですね〜
靴や 足がふれそう、、 という時には なおこさん そっと 足などどけて
それとなく注意しないのかな、、?
Commented by ciao66 at 2023-09-16 15:43
時計塔と大聖堂を下から照らすライトアップが綺麗ですね!
夕食を食べに出かけたからこそ、見られた景色でしょうか。
レストランは雰囲気は有れども、周りを走り回られては、ちょっと残念でしたね。
レストランの階段、ずいぶん長いですね!!
運転も階段も、どっちもお疲れ様でした。
Commented at 2023-09-18 00:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2023-09-18 02:02
草刈真っ青さん、最近では宿検索サイトを見ていると、アパートも検索結果に上がってくることが多いです。ホテルやB&Bと違って、自由に台所が使えたり、わたしたちは使いませんでしたが洗濯機があるところもあって、場合によっては便利だと思います。
by milletti_naoko | 2023-09-15 00:43 | Molise | Comments(7)