イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

眺めみごとエオリア諸島船の旅 なくした小銭入れ出てきますよう

 わたしたちは今回の旅行で、船でエオリア諸島の四つの島を訪ねたのですが、

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https://www.libertylines.it

 イタリア半島やシチリア島からエオリア諸島に行く船、エオリア諸島間を行き来する公共の船には、上のLiberty Linesの水中翼船と

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Isola di Vulcano, Lipari (ME), Sicilia 19/9/2'23

車も運ぶことができるSiremarのフェリーの二つがあります。

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Isola di Lipari, Lipari (ME), Sicilia 27/9/2023

 9月27日水曜日の朝、リーパリ島からミラッツォ港へと向かうときに乗る船については、

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前夜に時刻表を調べて、夫と二人で話し合い、Liberty Linesの水中翼船で行こうと決めていました。3色の蛍光ペンで囲んである上の2行に、SiremarのフェリーとLiberty Linesのフェリーのリーパリ島発・ミラッツォ港着の時間を、書き写してあります。

 宿のチェックアウトの時間が午前10時なので、数ある当日の船の便の中から、最もよさそうなこの2便の情報を書き写しました。Siremarのフェリーの方が出発は10時10分とかなり早いのに、到着は40分後の10時50分に出発するLiberty Linesの水中翼船よりも遅くなっています。そこで、朝ゆっくりと出発準備ができることもあって、水中翼船を利用しようと考えていました。

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Isola di Lipari, Lipari (ME), Sicilia 27/9/2023

 出発当日には二人とも朝目が覚めたので、必要以上に早起きして、朝食を食べるのによさそうなバールを探しに出かけました。早起きした上に、10時50分発の船に乗る予定だったため、まだ時間に余裕があるからと、宿からそう遠くない場所にある古代ギリシア・ローマ時代の墳墓遺跡を訪ねたり、

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スーパーで2リットルのペットボトル入りの水を買ったりもしました。

 そうして宿に帰って、出発のために荷物の準備をしていたら、どうやら10時10分のSiremarのフェリーにも間に合いそうだったので、「フェリーに乗れば、水中翼船と違って甲板からゆっくりと風景を見られる可能性があるから」と、フェリーに乗ることにしました。

 フェリーと水中翼船のそれぞれの会社のサイトや切符売り場には、それぞれ、出発の30分前、15分前までに乗船場所に来るようにと書かれているのですが、今回の旅行中、その時刻を守って乗船場所に行ってみても、結局はまだ船がまだ来ていなかったり、乗客や車が船の中から出てきているところだったりして、出発直前まで乗り込めないことも多くありました。

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 それでとりあえず港まで行ってみると、フェリーはすでに到着していました。けれども、船のすぐそばにいたSiremarの人に尋ねると、「今から切符を買っても乗船には十分間に合いますよ」と言ってくれたので、200メートルほど離れた切符売り場まで切符を買いに行きました。荷物を持って走るわたしの後ろから、その人が「走らなくても大丈夫ですよ」と言ってくれました。

 ところが、切符売り場にはわたしの前に5人ほど人がいて、しかもそれぞれ、長距離の路線の船の切符を買ったり、その情報を訪ねたりするので、購入までにひどく時間がかかります。出発7分前の10時3分になっても、Siremarの人が「そういう船はありません」と何度も言うのに、わたしのすぐ前の人が「行ける船があるはずです」と食い下がっていたので、「すみません。10時10分に出る船の切符を買いたいので、先に買わせてください」と言って購入し、それから船の乗り場まで走りました。購入直前に、心配した夫から「どういう状況か」尋ねる電話がありましたが、切符を手に走って船へと向かうわたしに、先ほどの船員さんが再び、「走らなくても大丈夫、間に合いますよ」と声をかけてくれて、無事に夫と二人で船に乗り込むことができました。

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 エオリア諸島を行き来するフェリーには、甲板に出られる船と出られない船があります。今回の旅行中、リーパリ島からサリーナ島に行くときに、遅いフェリーをあえて選んだのは、甲板から島や海の風景がみられるだろうと楽しみにしていたからなのですが、そのフェリーは乗ってみたら、甲板に出られなかったので、とても残念でした。

 幸い、この日に乗ったミラッツォ港行きのフェリーは、甲板に自由に出て、外の眺めを楽しむことができました。そこで、大きなフェリーの甲板を階段を下りたり登ったり、船の右に行ったり左に行ったり、あちこち動き回っては、離れていくリーパリ島を眺めたり、

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Isola di Vulcano, Lipari (ME), Sicilia 27/9/2023

ブルカーノ島やそのフォッサ火砕丘火口など、わたしたちが訪ねた場所が見えるのを喜んだりしました。ゆっくりと進む大きな船から、こうして自分たちが訪ねた二つの島やそのいろいろな場所を、じっくりと見ることができて、うれしかったです。

 それはいいのですが、そんなふうに、大慌てで切符を買って船まで走ったり、船の中を上下左右にあちこち歩き回ったりしている間に、数十ユーロ、紙幣と小銭の入った小銭入れを、どこかに落としてしまったようなのです。盗難にあったというよりは、ライアンエアーの荷物制限に合うようにと購入した新しいリュックサックにはポケットやファスナーが多数あり、そのファスナーがうっかり開いていて落ちてしまったか、わたしが小銭入れをうっかりどこかに置き忘れてしまったのではないかと思います。

 最後に見かけたのが宿のような気がしたので、宿に問い合わせたのですがないとのことだったので、今朝になって船の会社に電話で問い合わせてみました。

 見つからなかった場合には高い授業料を払ったと思うことにします。ひなげしの花の絵が描かれているコルクの小銭入りはお気に入りでしたし、お金も入っていましたので、出てくるといいのですけれども、イタリアではそれは難しいようにも思うのでありました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by koito_hari616 at 2023-10-01 12:24
こんにちは

可愛いひなげしの花の小銭入れが出てきますように
Commented by ciao66 at 2023-10-01 16:40
水中翼船よりはフェリーのほうが、多少時間がかかっても、
旅の雰囲気が出ますよね!
甲板に自由に出て、ゆっくりと外の眺めを楽しむ・・・
これぞ旅という感じがします。
行方不明の素敵な小銭入れはちょっと残念だったでしょうが・・・
Commented by katananke05 at 2023-10-02 21:52 x
あれれ、、慌てると何か失敗する、、というのは私のことですが、、(きょうも 病院にいくのに診察券わすれた、、 保険証があるから良かったけど)
小銭入れ ざんねんですね、、
出てくるように〜

フェリーでも 甲板にでられないkとあるのですね〜
穏やかな海だと 出て見たいですよね
Commented by goodlifegirl at 2023-10-03 11:35
分かります、この状況は大慌てしますよね。
でも、船に無事に乗り込めて良かったですね!
小銭入れは行方不明なんですね。移動の途中でだとどこで無くなったのかが難しそうですが…。出てきますように。
私も実はよくリュックのファスナーを全開に開けて気づかず背負っていることがたまにありよく反省しています。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-09 19:13
結うさん、こんにちは。ありがとうございます。
船の会社の人から、今のところは見つかっていないのですが、またこれからも出てきたらご連絡しますねと優しいお言葉をいただきました。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-09 19:32
ciao66さん、フェリーで甲板から海や島が眺められるというのはいいですよね。あちこち駆け回っていたのは、わたしたち二人くらいだと夫が言っていましたが、船旅がとても楽しかったです。

小銭入れと中の現金はとても残念ですが、高い授業料だと思うことにいたします。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-09 19:37
katananke05さん、慌てていたり疲れていたりすると、脳がファジー機能になるので、うっかりしたり事故が起こったりしやすいとかつて読んだことがあるのです。やっぱり何事も余裕を持って行動しないといけませんね。でも、甲板からの風景を楽しむことができて、とてもよかったです。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-09 19:40
goodlifegirlさん、ありがとうございます。
50ユーロ札も2、3枚入っていたように思う小銭入れが見当たらないのは残念でしたが、無事に船に乗り込むことができてとてもよかったです。

安いからってスーパーまで水の瓶を買いに行かなければ、もっと時間に余裕があったのですが、こういうのって後になってから気づくことなのですよね。

そうなんです。今回は旅行前にライアンエア機内に持ち込める新しいリュックを買ったこともあって、気づいたらファスナーが開いてしまっているということも何度かありました。
by milletti_naoko | 2023-10-01 06:49 | Sicilia | Comments(8)