イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

映画『光を追いかけて』ほか 海外で日本映画12作品オンラインで無料で視聴可能 JFF+ Independent Cinema10月末まで

 10月31日まで、「日本各地のミニシアターや世界の映画人から推薦を受けた日本映画12本を、日本を除く全世界に向けて無料配信する」JFF+ Independent Cinemaが開催中です。

 日本国外であればオンライン鑑賞が無料で可能となったのは今年8月だったので、日本語の新旧の教え子や日本文化に関心のある友人・知人には連絡していたのですが、ブログの記事でのご紹介が遅くなりました。

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https://jff.jpf.go.jp/watch/ic2023/jp/about/

 ご自身やご家族が海外在住の日本人で見てみたいという方はこちらのリンク、日本語を学習する、あるいは日本文化に興味のある外国の方である場合はこちらのリンク先に、それぞれ日本語、英語で12作品を紹介し、また実際に登録して映画を見ることができるページがあります。

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https://jff.jpf.go.jp/watch/ic2023/jp/films/

 わたしは、映画を見られる日が残り少なくなった今週になって、ようやく作品を見始めました。今夜は、映画、『光を追いかけて』を見て、とてもいいなあと思いました。




 過疎化が進んでいく村、廃校が近づきつつある中学校で、少年少女が学校で、家庭で抱える悩みや葛藤が描かれ、生徒たちが近づき合い、ぶつかり合いながらも、やがては和解し、協力し、未来に向かっていこうとするようになるその過程が、秋田県の金色の稲が実る美しい風景の中で描かれています。映画の物語が終わったあとで映し出される桜や海の風景もすてきでした。登場人物のうち、特に大人たちが話す方言に聞き取れないところが時々あったので、途中から英語の字幕と共に鑑賞しました。

 80〜100分と、それほど長くない映画が多いこともあり、おとといから今日まで、夕食後に1日1作品を鑑賞しています。最初に見たのは、『わたしが見ている世界が全て』で、

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https://jff.jpf.go.jp/watch/ic2023/jp/films/

昨日見たのは、『ミューズは溺れない』です。

 作られた物語ではありますが、やはり人にはそれぞれいろいろな事情があるのだなあということを、大人たちや高校生、中学生たちが抱える苦しみが、それぞれの映画の中で少しずつ明らかになっていくたびに、改めて感じました。自分人がかつて学校に生徒として通ったことはもちろん、12年間日本の高校で教えたこともあって、学校も舞台となっている2作品では、教室のつくりや机の並び、授業の始めと終わりに鳴るチャイムの調べなど、そんなこともひどくなつかしかったです。

 『わたしが見ている世界が全て』は、考えさせるところも多いものの、いろいろなことが未解決のまま宙ぶらりんに終わってしまったような印象が残ったのですが、『ミューズは溺れない』もまた『光を追いかけて』同様に、互いに心が開けなかったり、違いから避け合っていたりした少年少女が、互いを傷つけ合いながらも本音をぶつけ合って、最後は仲よくなっていくのがいいなあと思いました。

 海外にお住まいの方で映画がお好きな方は、10月31日までですので、おもしろそうだなあという映画があれば、ぜひ登録して鑑賞してみてください。わたしもあと2週間の間に、興味のある映画はできるだけ鑑賞しておこうと考えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by cut-grass93 at 2023-10-14 09:09
これらは主として外国に住む日本人か゛見ているのでしょうか。
それとも外国人が日本に興味を持ってみるのでしょうかね。

優れた作品も少なくないと思うけれど
どちらにしてもマイナーな映画なのでしょう。
日本に興味が集中するのは最近の流行りだからかな。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-15 01:47
草刈真っ青さん、日本文化に興味のある外国の方を対象とした映画祭なのですが、海外にいながらにして日本の映画が見られるので、海外に住む日本のわたしたちにとってもありがたいです。

日本文化への関心や興味は、アニメや漫画が糸口であることが多いのですが、もうずいぶん前からイタリアではあるんですよ。
Commented by yuta at 2023-10-15 09:42 x
海外で日本映画を無料で見られるのですね。
日本にいると以外に知らないものです。
海外居住の日本人そして日本に興味がある外国人、
いずれにしてもたくさんの人に見てもらうのはいいことです。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-15 17:38
yutaさん、映画館ではなくオンラインでの放映は、感染下にあったときに始まったのですが、地方に住んでいるのでローマまでなかなか見に行けないわたしには、オンラインで見たいときにに日本映画が見られるのがありがたいです。イタリア語字幕はないのですが、英語やスペイン語の字幕はあるので、イタリアの教え子たちが見てくれるといいなあと思っています。
Commented by nonkonogoro at 2023-10-15 22:07
どの映画も知りませんが
私があまり映画館へ行かないせいでしょうか?
それとも 日本ではあまり上映されてないのかな~

私が好きな日本映画は

THE 有頂天ホテル
Shall we ダンス?
テルマエ・ロマエ  など。。。
どれも古い映画ですよねえ。。。
Commented by milletti_naoko at 2023-10-15 22:25
のんさん、インディペンデント映画なので、上映された映画館の数も限られていたのではないかと思います。

テルマエ・ロマエは、ずいぶん前にペルージャの映画館で上映されていたときに楽しく見ました。いろんないい映画が今も昔もいろいろありますよね。
Commented by goodlifegirl at 2023-10-16 11:47
映画大好きでネットフリックスとアマゾンプライムでよくお家で観ています。
日本に興味のある方向けの映画祭りなんですね。
おぉ、一日一作品とはハイペースですね(^^♪
私は昨日、「ラ・ラ・ランド」を観ました♪
期限が近いとなおさら沢山観たいですよね。
楽しんでくださいね(*´▽`*)
Commented by milletti_naoko at 2023-10-16 15:55
goodlifegirlさん、オンラインで映画が気軽に見られるのはいいですよね。

鑑賞できる日が残り少ないこともあり、また最近は、夜は夫がテニスの試合を見たり、スリラーなどわたしは苦手な映画を見たりすることも多いので、食後によく日本映画を見るようになりました。仕事もあまり集中できない時間帯ですし、寝る前にパソコン作業は睡眠を妨げるから、と。

ありがとうございます。土曜は見ませんでしたが、昨日も『おーい! どんちゃん』を見ました。
Commented by meife-no-shiawase at 2023-10-17 20:35
なおこさん、色々な映画のご紹介ありがとうございます。
日本映画って普段、あまり観ないのですが、色々と面白そうですね!
台湾でも観られるでしょうか。あとでやってみます。


Commented by milletti_naoko at 2023-10-18 00:58
メイフェさん、こちらこそコメントをありがとうございます。
わたしも、イタリアに来てからの方が、かえってよく日本映画を見ているように思います。

きっと台湾でも見られると思うので、もしこれはおもしろそうだという映画がありましたら!
by milletti_naoko | 2023-10-14 06:46 | Film, Libri & Musica | Comments(10)