シクラメン咲き栗実る秋のオルヴィエート崖下周遊コース

　昨日は久しぶりにオルヴィエート（Orvieto）の崖下周遊トレッキングコース（Anello della Rupe）を歩きました。

Orvieto (TR), Umbria 14/10/2023
　アルボルノス城塞の前に立つ西洋サンザシ（biancospino）が、鮮やかな赤い実でいっぱいです。

　かつて崖の南面の下にある菩提樹並木の黄葉が美しかったことを覚えていたので、楽しみにしていたのですが、

今年はまだ暑い日が続いているためか、黄葉が遅れているようです。３年前には１０月８日に、菩提樹の黄葉がきれいだったという記事を書いています。（リンクはこちら）

　一方、落ち葉はもうかなり多いのです。

　菩提樹を見上げると、黄葉する前に、外側から枯れていっている葉も少なくありません。

　木を見上げても、落ち葉を見ても、今年はどういうわけか黄葉している葉の方が枯れている葉よりずっと少ないようです。

　半周歩いただけで疲れを感じたので、コースを離れて中心街に入ろうかとも思ったのですが、そのままさらに歩き続けたおかげで、

凝灰石の岩壁の北面にあるバラ園に、今も咲くバラがあるのを見ることができました。

　そして、せっかくだから一周しようと、そのまま歩いていくと、秋咲きの自生のシクラメンが咲いています。

　野山では、一面に咲いていることも多い自生のシクラメンですが、オルヴィエートの崖下にこんなにたくさん咲いているのは、今年初めて見たように思います。

　さらに歩くと、ヨウシュヤマゴボウが群生しているところがあります。まだ白い花が咲いているかと思えば、

色づいて黒くなっている実もあります。

　栗のイガや栗の実もあちこちで見かけました。

　崖下をぐるりと回って、前方に再びアルボルノス城塞が見えてきたとき、トレッキングコースから見える城壁の壁の上に、久しぶりに人の姿が見えました。城塞の奥の方がもう長い間立ち入り禁止になっていて、この道や聖パトリッツィオの井戸が見える眺めのいいところまで行くことができなかったのですが、人の姿を見て、どうやらようやく工事が終わったらしいと分かりました。
　ただし、一周を終えたらすっかり疲れ果ててしまったので、今回は城塞には立ち寄らず、そのまま夫と待ち合わせていた駐車場まで歩きました。
　日中はまだ暑いのですが、久しぶりに崖下を歩いて、秋の訪れをあちこちで感じることができて、うれしかったです。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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