誘惑多きおいしい秋 運動して脂肪落とし寝込んで落ちた筋肉をつけていこう

　トラジメーノ湖の夕景が美しい岸辺の店、Giramondo Ristorante Pizzeriaは、経営者夫妻が北マケドニアの人です。以前はおいしいピザを焼いていただんなさんは、数年前から腕を痛めて、腕のいい他のピザ職人を雇っているのですが、他の料理はシェフの奥さんが十数人いる多国籍の人といっしょに作っています。

San Feliciano, Magione (PG), Umbria 3/9/2023
　このだんなさんが数年前、秋になって涼しくなってから一度グラッシュを作ったことがあり、注文して食べたら、柔らかく煮込まれた肉がたっぷり入っていて、かつて食べたことがないほどおいしかったということがありました。たっぷりのタマネギと共に３時間半ほどじっくりと煮込んだのだと、そのときに聞きました。何年も通っている店ですが、グラッシュを食べたのはそのときだけだったので、それ以降は時々「今年はグラッシュは作らないの」と聞いていたら、今年はある日、「この週末に作るから、二人分取っておくよ」と、わたしたちに言ってくれました。
　それで日曜の夜、友人も誘って３人で注文したグラッシュは、おいしくはあったのですが、覚えていたほどのおいしさではなく、それに量が以前より少なくて、残念でした。ひょっとしたら、二人分だけ取り分けておいてくれていたのに3人で行って注文したので、それを3人分に分けたからかもしれません。

　けれども、この日も夕焼けがとりわけ美しく、空と湖の色が移り変わるのを楽しみながら、食事をすることができました。

　つけ合わせの野菜には、わたしはミックスサラダを頼みました。
16/9/2023
　春から秋にかけて営業しているジラモンドが、今年も９月末には店を閉めると聞いていたので、旅行に出発する２日前の晩も食べに行きました。この日、フィッシュ&チップスを選んだのは、おいしいからでもありますが、この頃のウンブリア州は、夕方は肌寒いほどだったので、温かいものが食べたいと考えたからだったように覚えています。
　９月１８日からのエオリア諸島旅行中は、旅行の初日から、昼食が港のバールのアランチーノで、午後３時前にブルカーノ島に到着したあと、ホテル併設のバールで、３時半にカンノーロとグラニータを食べたりしました。


　旅行ガイドに、このバールの「新鮮なリコッタチーズを使ったカンノーロとグラニータはとびきりおいしいので、おすすめです」と書かれていたからです。
　旅行中は、朝食がイタリア式の甘い朝食であることが多かった上に、ちょっとおなかがすいたというときに食べたのが、カロリーたっぷりのアランチーノだったり、甘いものだったりしました。

Isola di Lipari (ME), Sicilia 26/9/2023
　上の写真のアランチーノは、リーパリ島のホテルの受付の人から、「値段が手頃でおいしくて、食事には中途半端な時間帯でも営業している」と教えてもらった惣菜屋（rosticceria）、Mancia e Fuiで食べました。アランチーノはとてもおいしかったのですが、

壁に掲げられている惣菜の写真からも、売られているのが、もっぱら炭水化物と揚げ物であることがお分かりかと思います。ちなみに、旅行の最終日も、昼食の時間帯はちょうどカターニアからペルージャへと飛ぶ飛行機で移動中で、夫がカターニア空港で買っていたカンノーロを食べました。ライアンエアーの機内で販売されていた６.２５ユーロの鶏肉のパニーノを購入しようとしたのですが、カード購入のみ可能で、どういうわけか、夫のキャッシュカードとクレジットカードも、わたしのイタリア郵便局のキャッシュカード兼クレジットカードも使うことができなかったのです。イタリア郵便局のカードは利用できないんですと、客室乗務員から説明がありました。
　旅行中は、毎日かなり歩いたのですが、ウォーキングと違って、ゆっくり歩いた上に立ち止まったことも多く、筋トレはできませんでした。８月・９月はエアコンのない我が家の屋内は暑かったため、筋トレをさぼり気味だった上に、夜は遅くまで外食を楽しみ、ジェラートを食べることが多かったので、旅行前でさえ６月・７月に比べて体重も体脂肪率も増えてしまっていたのに、帰宅後に測ってみたら、どちらもさらに増えていたので愕然としました。
San Feliciano, Magione (PG), Umbria 30/9/2023
　そこで、旅行から帰った翌日、９月２９日には久しぶりに筋トレをし、３０日にはウォーキングをしたのですが、この日、ペルジーノ展を見に行って、ジラモンドでの今年最後の夕食を友人たちと楽しみ、うちに帰ったらその晩からインフルエンザで寝込んでしまい、結局、１０月６日までは休養することとなりました。体調を崩していた間は食欲がなかったので、体重は落ちたのですが、体を動かさないので、骨格筋率が下がり、体脂肪率が増えてしまいました。
　体調が戻ってから、１０月１０日以降は、毎日筋トレかウォーキングのどちらかは必ずするように心がけています。
Monte del Lago, Magione (PG), Umbria 12/10/2023
　さて、１０月１２日は夫と久しぶりにモンテ・デル・ラーゴで散歩をして夕日を見送り、
I Cento Passi - Officina di Pizza, Magione (PG), Umbria

美しい夕焼けを見たあとで、久しぶりに I Cento Passiで、お気に入りの具だくさんのハンバーガー、New York Storiesを食べました。とてもおいしかったのですが、チェダーチーズやベーコンも入っているのでカロリーも高いので、翌朝ははらはらしながら体重体組成計に乗りました。すると、体重は当然増えていたのですが、体調を崩していた間にすっかり減ってしまった骨格筋率もぐんと増えています。この日は運動は３０分余りゆっくり歩いただけだったのですが、肉をしっかり食べたおかげで、骨格筋率が増えたのでしょうか。
Orvieto (TR), Umbria 14/10/2023
　さて、先週オルヴィエートを訪ねたのは、ふだんは訪問できない聖パオロ修道院を訪ねるためでもありましたが、

わたしが久しぶりに、Nihoriでおいしい寿司と刺身を食べたかったからでもありました。

　久しぶりに食べる鮭の刺身と、刺身のように感じられるカルパッチョがおいしくて、うれしかったです。

　まれに食べられる機会だからと、この日は久しぶりにエビと野菜のてんぷらも食べました。体に脂肪分を取り込まないためには、油で揚げたてんぷらは、他のものを食べてから食べた方がいいのに、なぜかこの日は最初に運ばれてきてしまったのですが、どの料理もおいしかったので、うれしかったです。
　このあと、崖下周遊トレッキングコースを歩くと、登り下りが多いおかげで心拍数が上がり、３１分は有酸素運動になっていました。たくさん運動したのに、翌朝の骨格筋率に変化がなかったのは、運動してすぐにタンパク質を補給しなかったからかもしれません。体重や体脂肪率も、変化がありませんでした。
Ristorante Il Ristoro, Magione (PG), Umbria 15/10/2023
　今週の日曜は、義父も義弟たちの家族もそれぞれに会食があったので、 わたしたちは昼は家で食事をして、夕方にトラジメーノ湖畔を歩きました。夕食には、湖畔の店で、わたしはヨーロピアンパーチのてんぷらと青菜を食べました。ヨーロピアンパーチの揚げ物はこの店が一番おいしいし量も多いと、ずっとそういう印象があったのに、記憶にあったほどのおいしさと量ではなかったのですが、揚げた魚はおいしくて、８km近く歩いておなかがすいていたので、こうして温かい食事を食べることができて助かりました。
　旅行にインフルエンザで、筋トレとウォーキングから３週間遠ざかっていたこともあり、健康アプリが指示する筋トレのレベルが下がって、レベル１・レベル２となったにも関わらず、後日筋肉痛に苦しむことがあり、ウォーキングも歩く速度がかなり遅くなってしまっています。この日もゆっくり歩いたのですが、朝は筋トレをした上に、夕方７.８２kmも歩いて、その後に魚を食べてタンパク質も補給したから、翌日は骨格筋率が増えているだろうと期待していたのに、なんと体重はそのままで、体脂肪率が増えて、骨格筋率が減っていたので、がっかりしました。
　けれども昨日は、ふつうに食べてウォーキングをしたのに、今朝は体重が減って、体脂肪率が減り、骨格筋率が増えていましたから、筋トレやウォーキングの効果は翌朝すぐにではなく、しばらくしてから出ることもあるのかもしれません。
　何はともあれ運動の秋、食欲の秋です。おいしいものも時に楽しみながら、病気で休んでいる間に落ちてしまっていた筋肉を取り戻し、体重と体脂肪率は落としていけるように、「続ければ必ず効果がある」ことを信じて、再び筋トレとウォーキングに励みます。筋トレをする日にウォーキングもすると、かえって骨格筋率が下がってしまう傾向があるように思うので、しばらくは週３日の筋トレの日は、基本的にはウォーキングは休む方向で行こうと考えています。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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